グッチのアイコンを紐解く 京都市京セラ美術館で開催「Gucci Cosmos」の見どころ

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グッチのアイコンを紐解く 京都市京セラ美術館で開催「Gucci Cosmos」の見どころ

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 京都市京セラ美術館で「グッチ(GUCCI)」のエキシビション「Gucci Cosmos」が開幕しました。2023年から上海、ロンドンを巡回してきた同展は、100年以上にわたるグッチの歴史の中で生まれたアイコニックなデザインを、さまざまな視点で展示。6つの部屋からなるイマーシブな没入空間が、ブランドのあくなきクリエイティビティ、そしてそれを支えるクラフトマンシップの探究の旅へと誘います。

Imaged by Koroda Takeru

 グッチと京都。ブランド創設の地であるイタリア・フィレンツェの姉妹都市が京都という縁から、2021年に創設100周年記念イベント「Gucci in Kyoto」を開催するなど、これまでも結びつきを深めてきました。日本上陸60周年を迎える今年、日本との絆をたたえながら、京都に息づいている伝統文化と革新に共鳴し、巡回展「Gucci Cosmos」の世界を表現する場として、京都市京セラ美術館が選ばれました。帝冠様式を特徴とする荘厳な建築は、同館の館長でもある建築家 青木淳氏により2019年に大規模改装が行われた京都を代表する美術館です。

 同館を舞台に、イギリス人コンテンポラリーアーティスト エス・デヴリン(Es Devlin)がデザインを手掛け、イタリア人ファッション研究家であり評論家のマリア・ルイーザ・フリーザ(Maria Luisa Frisa)がキュレーターとして参加。上海、ロンドンから今回の開催に向けてコンテクストを再解釈し、京都ならではの展示空間にアップデートしました。

Time Maze – 時の迷宮

 「Gucci Cosmos」は、目の開閉をイメージしたという神秘的なゲートからスタートします。スクリーンに投影されるムービーは京都とフィレンツェをつなぐ赤い糸をコンセプトに、エス・デヴリン自身がナレーションを担当。扉をくぐるとブランドにとって重要な年が螺旋状の年表で記され、旅の始まりを感じさせるような没入演出です。

Image by Courtesy of Gucci

 印象的なエントランスをくぐると、まず「時の迷宮(Time Maze)」の部屋が現れます。フィレンツェにあるグッチの収蔵拠点をイメージしたグリーンを基調をした部屋では、創設者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)誕生の1921年から2024年の現在に至るまで、ブランドのターニングポイントやグッチのアイデンティティを形成するアイコンの誕生、クリエイティブを生み出してきたデザイナーなどの変遷を時系列に見ることができます。GGパターンの原点である「ディアマンテ」(ひし形の意味)や、グッチバンブー、グリーン/ レッド/ グリーンのウェブ ストライプ、ホースビット、フローラなど、貴重なアーカイヴとともに紹介されている誕生秘話や逸話はどれも目から鱗。よりグッチを深く理解することができる学びの空間です。

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Zoetrope – 乗馬の世界

 2つ目の部屋は、グッチと乗馬の世界とのつながりを表現。回転のぞき絵(ゾエトロープ)をイメージした円形の空間を取り囲むように設置された大型スクリーンには、蹄の音とともに疾走する馬の映像が投影。その間からは乗馬の世界とつながるホースビットやウェブ ストライプなどのモチーフがデザインされたピースが浮かび上がり、グッチと乗馬の関係性の深さを物語ります。

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Echoes – クリエイティビティの系譜

 グッチのクリエイションが反響し合うような鏡張りの部屋は、1970年代から現在までに発表されたコレクションが一堂に集められた空間。カラーや世界観でキュレーションされたピースは、時を超えて歴代のクリエイティブ・ディレクターがグッチのコードをどのように解釈してきたかがわかるような構成です。トム・フォード(Tom Ford)やフリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)、そしてサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)に受け継がれてきたデザイナーとグッチとのクリエイティブな対話を垣間見ることができ、どのピースを誰がデザインしたのかを予想しながら見るのも一興です。

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Leisure Legacy – ライフスタイル賛歌

 レジャーもグッチの歴史に深く織り込まれてきたインスピレーション源です。ゴルフやテニス、乗馬、ピクニック、マリンスポーツといった人々の生活を豊かにするレジャーアクティビティにまつわるアーカイヴが展示され、グッチのクリエイティブの幅の広さを実感することができます。壁にはレジャーに関連するグッチの展示品に呼応するように京都市京セラ美術館の収蔵品の日本画が飾られており、暮らしとレジャーのつながりを表現しています。

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Bamboo – バンブーの世界

 グッチを代表するアイコンバッグ「グッチ バンブー1947」にフォーカスしたバンブーの部屋では、竹林から浮かび上がるようにバンブーバッグを展示。第三弾を迎えた京都・西陣織の「HOSOO」とのコラボレーション「GUCCI NISHIJIN」をはじめ、伊勢型紙を用いた甲州印伝、仙台平といった日本の伝統工芸とのコラボレーションや、今年日本上陸60周年を記念し、コンテンポラリーアーティストや写真家、伝統工芸作家6名と協業したプロジェクト「Bamboo 1947: Then and Now」で披露された「グッチ バンブー1947」のアート作品も並んでいます。「グッチ バンブー1947」の親密な日本とのつながりと、バッグをキャンバスに無限に広がるクリエイティビティの可能性を示しています。

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Red Threads – グッチの絆

 グッチを象徴するレッドで鮮やかに彩られた空間が最後の部屋。日本に広く伝承され、運命の相手との目に見えないつながりを意味する「赤い糸」を着想源として、グッチの過去と現在をクリエイティブな表現でつなぐ"fil rouge"(赤い糸)をテーマにグッチのさまざまな"赤の表現"を見ることができます。この系譜を継いだ現クリエイティブ・ディレクターのサバト・デ・サルノは新たなシグニチャーカラーとして深い赤を「グッチ ロッソ アンコーラ」と命名し、2024年春夏のデビューコレクションから最新の2025年春夏コレクションまで、このカラーを前面に打ち出しています。サバトが「グッチ ロッソ アンコーラ」の世界観でどんなクリエイションをこれから生み出していくのか、グッチの未来のクリエイションへの期待と可能性を秘めた演出でエキシビションはエンディングを迎えます。

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夏木マリが音声ガイドを担当

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 今回、エキシビションのために俳優の夏木マリさんが音声ガイドのナレーションを担当。グッチともゆかりのある夏木さんの円熟した声で各部屋の解説を聞くことができ、「Gucci Cosmos」の世界へと誘います。また、開幕前の9月30日に行われたプレビューにはグローバル・ブランドアンバサダーの志尊淳さんをはじめ、YOASOBI、上野樹里さん、黒木メイサさん、夏木マリさんといった豪華ゲストが来館し、エキシビションを堪能しました。

Guest Snap

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志尊淳

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◾️「GUCCI COSMOS」
主催:グッチ、京都市
会場:京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階、新館 東山キューブ
所在地:〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町 124
会期:2024年10月1日(火)〜12月1日(日)
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:00まで)
休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館)
観覧料(前売券):一般 2200円(2000円)大学生 1500円(1300円)
高校生 1000円(800円) 中学生以下は無料
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