国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2024」(以下、TCS2024)が、今年も開催!3月14日から24日までの10日間、「Co-Creation」をテーマに計100以上のコンテンツが丸の内、日本橋、銀座、有楽町、赤坂 、渋谷、原宿、羽田、六本木、新宿の都内10エリアに登場します。この記事では、押さえておきたい注目コンテンツをエリアごとに紹介していきます。
目次
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東京クリエイティブサロンとは?
東京クリエイティブサロンは、「東京を世界一のクリエイティブシティにすること」をヴィジョンに掲げ2020年にスタート。地域や民間企業が連携し、ファッション、 アート、音楽、カルチャーを発信するプロジェクトを展開しています。昨年3月に開催されたTCS2023では82万人以上が参加。同年4月には「ミラノデザインウィーク」にTCSとして出展し、世界に向けて東京のクリエイティビティを発信しました。
TCS2024では、統括クリエイティブディレクターをパノラマティクス主宰の齋藤精一氏、統括共創ディレクターを博報堂の浜野良太氏、ファッション統括ディレクターをワンオー代表取締役社長の松井智則氏、エリア統括クリエイティブディレクターを東急エージェンシーの田中ヒロ氏が担当。東京各所でイベントを実施し、150万人の動員を目指します。
また、過剰在庫や大量廃棄などで、環境負荷の高さが問題視されてきたファッション・デザイン業界の商習慣や常識をアップデートするためのSDGsアクション「TOKYO NEW VINTAGE」を企画。期間中、各エリアで開催されるファッションショーやイベント会場に古着の回収ボックスを設置しています。回収されたアイテムはクリエイターのもとに旅立ち新たな作品へと生まれ変わり、2025年のTCSで披露される予定となっています。
オープニングイベントは代々木体育館で
TCSのオープニングイベントは 「Rakuten Fashion Week TOKYO」と連動。代々木第一体育館を舞台に、館内の様々な場所でランウェイショーを開催します。「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」、「ミキオサカベ(MIKIOSAKABE)」、「ミューラル(MURRAL)」の3ブランドが、最前線のクリエイションを披露します。ミキオサカベのショーは一般来場が可能。古着を持参すると、坂部三樹郎氏の私物と交換できる特別イベントも行われます。さらには、デザインについて深く考えるカンファレンスも同時開催するほか、TCSの開幕を祝うパーティーも行われる予定です。
◼︎TCSオープニングイベント
○開催日:2024年3月14日(木)17:30〜
○場 所:国立代々木第一体育館
○所在地:東京都渋谷区神南2丁目1-1
原宿:次世代デザイナーの魅力に触れる
期間中、原宿エリアに気鋭ブランドが集結!ミキオサカベのデザイナー 坂部三樹郎が主催するファッションスクール「me」の学生たちによる合同ファッションショーが原宿八角館で開催されるほか、一般社団法人東京ファッションデザイナー協議会「CFD TOKYO」による新進気鋭11ブランドの合同展などが開催。合同展示会は3月23日に一般公開し、春夏商品の販売や秋冬商品のオーダーも実施します。このほかにも、古着からリメイクファッション、アートを揃える「URAHARA NEW-VINTAGE FES」や、22組の現代陶芸作品を出展した「『土・メッセージ MINO』in 東京 ʼ24 C:伝承される陶芸の最先端」などが催されます。
渋谷:ファッションの「これから」
渋谷エリアでは、未来にフォーカスしたコンテンツを多数展開。パリ・オートクチュールコレクションに唯一参加している日本ブランド「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」がスパイバー(Spiber)の次世代素材を使用したクチュール衣装が渋⾕駅東⼝地下広場に出現します。期間中、未来のデザイナーを育成・支援するプログラム「FASHION FRONTIER PROGRAM」と連携した「真のサステナブル」を問いかけるランウェイショーや、クリエイターの創造力をフックに未来の都市を構想する「202X URBAN VISIONARY vol.10」、新たな音楽とファッションの流行を感じるプレミアムパーティーなども行われます。
赤坂:伝統の文化や歴史を辿る
赤坂エリアは、商業・文化・政治の礎を築いてきた表舞台として、国内外の文化を発表。世界的バレエダンサー 熊川哲也が率いる K-BALLET TOKYOと「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」がコラボした作品を初披露し、踊りを紡ぐダンサーと色彩豊かでダイナミックな衣裳が融合した華やかな舞台を提供します。
赤坂サカス広場には、デザインオフィスnendoによってデザインされた広場「ヤワラカサカ」が登場。赤いクッションで編み込まれたオブジェは、昼間はくつろいだり登ったりして楽しめる遊具に、 夜は照明の灯る交流の場に。赤坂の名や地形に関する「柔らか」「赤」「坂」の3つの要素から着想を得て名付けられています。
六本木:デザインを深掘り
東京ミッドタウンを中心に、多様なコンテンツが揃う六本木エリア。街中の建築やパブリックアートが舞台に変身する「ROPPONGI STREET THEATER #05」では、「Kバレエ・オプト(K-BALLET Opto)」最新作 「シンデレラの家」に出演するミュージシャン和田永やダンサー酒井はなが一日限りのパフォーマンスを披露。
また、クリエイションにおける「美意識」を語り合う「TCS オリジナル デザイントーク」や、日本のものづくり精神の真髄を探る「Japan Creative 展」、新世代の活動支援を目的としたデザイン賞「NEW HOPE AWARD」で優秀賞を受賞した8組の作品展示など、デザインの最前線を知ることができるイベントが充実しています。
日本橋:日本橋が桜に染まる!「SAKURA TEXTILE」
日本橋エリアでは、5人のアーティストが制作した桜柄のアートテキスタイル「SAKURA TEXTILE」を軸にコンテンツを展開。日本橋のあらゆる場所に同アートテキスタイルが出現するほか、東レとコラボして製作したレジャーシートや風呂敷として使用できる「SAKURA TEXITLE SHEET」、コースター、日本橋の地元店舗である戸田屋商店や豊島、榮太樓總本鋪とのコラボアイテムである手拭いやTシャツを販売します。期間中、「SAKURA TEXTILE」デザインの衣服でバーチャルファッションショーを体験したり、「SAKURA TEXTILE」 TシャツをAR技術により試着することができます。
有楽町:国際交流の場に、海外からクリエイターを招集
有楽町エリアでは、海外のクリエイターとのコラボコンテンツを多数展開。メインコンテンツとなるのは、エールフランス航空のパイロットや客室乗務員が着用する制服コレクションのランウェイショー。クリスチャン・ディオール(Christian Dior)やクリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga)ら名だたるデザイナーが手掛けた制服を通じて、モードの歴史を辿ります。ショーの開催を記念し、パリ・オペラ座バレエ団の衣装を担当するグザヴィエ・ロンゼ(Xavier Ronze)がエールフランス90周年のために制作監修したドレスをフランス国外で初めて展示します。
このほか、フランスのアーティスト オードリー・フォンドゥカヴ(Audrey Fondecave)と日本の作曲家 阿部海太郎がコラボして行うライブペイントや、台北のブランド「セイヴソン(Seivson)」と「エイ・クライプシス((A)crypsis)」、ソウルの「サージェリー(surgery)」、東京の「テンダーパーソン(TENDER PERSON)」が作り出す共創ファッションショーなどを開催します。
銀座:いつもの「銀ブラ」に新たな発見を
銀座エリアでは、期間中にデジタルスタンプラリーを実施。街中のポスターなどからスマホで情報を読み込みスタンプをゲットする方法となっており、スタンプの提示で参加店舗から特別なサービスが受けられ、スタンプを集めるとオリジナルギフトがもらえるチャンスも!ほかにも、松屋銀座の8階で本物の桜の木の展示や、銀座三越のウィンドウにジェネラティブアーティストの田中薫による映像作品のウィンドウ装飾、時計塔で知られる老舗・和光のウィンドウ装飾など展示作品を数多くラインナップします。
丸の内:仲通りにクリエイションが集結
丸の内エリアの仲通りに面した会場で様々なイベントを企画。「MARUNOUCHI×NEW ADULT」をテーマにしたリメイクワークショップ「NEW VINTAGE WORKSHOP」では、各エリアで開催されるファッションショー会場に設置された古着の回収ボックスに入れられた洋服や参加者の持参した古着に、とんだ林蘭や中島ミドリなどの人気クリエイターがイベント限定制作したイラストをシルクスクリーンプリントし、一点物のリメイクアイテムとして生まれ変わらせます。
このほか、普段はオンライン中心に販売されているアイテムを手に取れる「丸の市 - MARKET FOR NEW ADULT」や「NEW VINTAGE WORKSHOP」参加クリエイターの作品スタンプラリーも開催。さらに、大阪・関西万博に関連したコンテンツも用意しており、若手建築家の有志たちによる建築模型などの展示や若手建築家のトークセッションを実施します。
羽田:日本の伝統を世界に発信
空の玄関口 羽田空港に、東京とロンドンでファッションを学ぶ学生たちの衣装作品が集結。日本一の生産量を誇るデニムの一大産地 広島県福山市のカイハラデニムが用られた作品を公開します。
また、デニムと伊勢和紙を掛け合わせて作り上げた「ファッション神輿」をはじめ、現代和紙アーティストによる旅心を刺激する作品や、光るシルクを用いた西陣織ドレス「Tranceflora」など、日本が世界に誇る技術を取り入れた作品の数々が羽田空港内を彩ります。
新宿:異業種コラボによるポップアップが実現
新宿エリアにある高島屋では、家具ブランドの「ヴォールヒュッテ(WOHL HÜTTE)」とアパレルブランドの「ポステレガント(POSTELEGANT)」がコラボレーションポップアップを開催。現代のライフスタイルに寄り添う普遍的で洗練されたアイテムを取り揃えます。
このほか、「ステアリアルム(STAIREALM)」とKokoromilが「活気に満ちたファッション」をテーマにポップアップを開催。共同開発による超機能性素材が使われたコラボ商品を展示します。
◾️Tokyo Creative Salon 2024
開催期間:2024年3月14日(木)〜3月24日(日)
開催エリア:丸の内、日本橋、銀座、有楽町、赤坂 、渋谷、原宿、羽田、六本木、新宿
主催:東京クリエイティブサロン実行委員会
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