街中のあらゆる場所に設置されているパブリックアート。気がつかずに通り過ぎてしまっている人も多いのではないでしょうか。西東京編に続く今回は、新宿や渋谷を中心に、六本木や赤坂などの東東京エリアに位置する素敵な作品をまとめました。
(※いずれも2022年11月30日時点の情報)
目次
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新宿編
常に多くの人で賑わう新宿の街。テレビドラマでお馴染みのあの作品や、岡本太郎氏の作品など、インパクトのある作品が揃っているので、ショッピングや食事のついでに、足を伸ばしてアート鑑賞をしてみてはいかがでしょうか?
テレビでもよく見かけるお馴染みの作品
「電車男」「GTO」「理想の結婚」など、数々のテレビドラマに登場した有名なこちらの作品は、ロバート・インディアナ氏によるもの。ニューヨークを始めとした世界の大都市に同じデザインの彫刻が設置されていて、毎年冬には、奥の広場でクリスマスイルミネーションが開催されます。
作品名:LOVE
作者:ロバート・インディアナ(Robert Indiana)
場所:新宿アイランド(西新宿駅徒歩1分)
あの有名ポップアーティスト作品
アンディ・ウォーホルに並ぶポップ・アートの巨匠、ロイ・リキテンシュタイン氏による作品が無料で見れるなんて驚きですよね。「brush stroke」とは「筆づかい」を意味しますが、この作品によってまるで東京の中心にポップ・アートの筆跡が残されたかのようですね。
作品名:Tokyo Brushstroke Ⅰ
作者:ロイ・リキテンシュタイン(Roy Lichtenstein)
場所:新宿アイランド(西新宿駅徒歩1分)
「Tokyo Brushstroke I」に隣接している、リキテンシュタイン氏による2作品目。角度によって見える側面が変わるので、ぐるっと眺めてお気に入りの見え方を探してみてください。新宿アイランド敷地内には、他にも10数作品のアートが設置されています。
作品名:Tokyo Brushstroke II
作者:ロイ・リキテンシュタイン(Roy Lichtenstein)
場所:新宿アイランド(西新宿駅徒歩1分)
新宿を見守る大きな目
新宿西口の地下広場で街行く人を見つめる、高さ3メートル幅10メートルの大きな目。作者の宮下芳子氏は、この作品を「時の流れ、思想の動き、現代のあらゆるものを見つめる“目”二十一世紀に伝える歴史の“目”…もしかすると遠く宇宙を見つめる“目”かも知れない」と解説しています。どこか温かみを感じる印象的な瞳は、前を通る人々を見守っているかのようですね。
作品名:新宿の目
作者:宮下芳子
設置場所:旧新宿スバルビル(JR新宿駅西口地下広場)
新宿の玄関口にそびえる巨大アート
日本を代表する繁華街・新宿の玄関口に光る、近未来的なオブジェ。一見すると何の形を模しているのかわかりませんが、作者の松山智一氏によると、この巨大アートは「花束を持っている少年」をモチーフにしているそうです。周辺には、カラフルな花のグラフィックをあしらったランドアートが広がっています。
作品名:花尾(Hanao-San)
作者:松山智一
設置場所:JR新宿駅東口駅前広場
てるてる坊主が「歓び」を表現?
そっぽを向いたてるてる坊主のように見えるこちらは、岡本太郎氏の作品。上を見上げて笑っている表情は、マスコットキャラクターのように可愛らしく、タイトルの「歓び」を表現しているように見えます。1978年に持田製薬株式会社の創業65周年を記念して本社ビル正面に設置されました。
作品名:歓び
作者:岡本太郎
設置場所:持田製薬株式会社本社
渋谷編
渋谷の街には、絵画や彫刻作品、オブジェなど、バリエーション豊かな作品が集まっています。人通りの多い場所にある作品は見逃してしまいがちですが、実は「アートの街」と呼べるほどパブリックアートが多いエリアなんです。
日本を代表する芸術家の大迫力絵画
水爆実験で被爆した「第五福竜丸」をモチーフに描かれた作品。岡本太郎氏による最大の巨大絵画(縦5.5m、横30m)ですが、暗い印象の中にはいつか明るい未来が訪れるという願いも込められています。
作品名:明日の神話
作者:岡本太郎
設置場所:渋谷マークシティ内 京王井の頭渋谷線とJR渋谷駅の連絡通路(渋谷駅徒歩5分)
アートで子どもを迎え入れる
様々な顔が木から生えているようで一見不思議な作品ですが、よく見るとどれも穏やかで明るい表情をしています。「明日の神話」とはまた一味違った作品ですね。岡本太郎氏によって「こどもの城」のシンボルとして制作され、施設を訪れる子どもたちを優しく迎え入れていましたが、2015年3月末に同施設は閉館することが決まっています。
作品名:こどもの樹
作者:岡本太郎
設置場所:こどもの城 正面玄関前(渋谷駅徒歩10分)
よく見ると、人?
正面入り口向かって左側の壁面に設置されたこのアートは、遠くから見るとはしごのようにも見えますが、実は子どもが縄跳びをする姿を捉えています。作者の福田繁雄氏は、トリックアートやだまし絵など、錯覚を利用したアートで知られるグラフィックデザイナーです。
作品名:3. ・・・111,112,113・・・
作者:福田繁雄
設置場所:こどもの城(渋谷駅徒歩10分)
渋谷の街を見守る化石
渋谷109前に設置された大木達実氏の彫刻作品。大小2つの球体を雪だるまのように重ね、ネジで止められている姿が印象的です。一見するとボウリングのピンや、小型ロボットのようにも見えます。
作品名:時の化石
作者:大本達実
場所:渋谷109前
風見鶏ならぬ風見塔
5つの四角い立体ブロックを積み重ねたこちらの作品は、古島実氏が制作。渋谷の中でも人通りの多い渋谷109の前に佇んでいて、1991年から、変わりゆく渋谷の街を見守っています。「風見塔」という名前を知ると、風になびいて揺れているようにも見えますね。
作品名:風見塔
作者:古島実
設置場所:道玄坂下交差点ビックカメラ前
信楽焼の忠犬ハチ公
渋谷駅ハチ公口の待ち合わせスポットとして知られる巨大壁画。北原龍太郎氏によるこちらのアートは、1990年にこのエリアが「渋谷区北口広場」から「ハチ公前広場」に名称を変更したことを記念した作品です。カラフルな虹を背景に、信楽焼の陶板レリーフで制作された忠犬ハチ公や子犬が並んでいます。忠犬ハチ公といえば寂しげなイメージがありますが、家族に囲まれる様子を見ると温かい気持ちになりますね。
作品名:ハチ公ファミリー
作者:北原龍太郎
場所:JR渋谷駅ハチ公口
新島と渋谷をつなぐ「モヤイ像」
かの有名なイースター島の「モアイ」をモデルにした伊豆諸島・新島産の石像。静岡県から東京都への移管100周年を記念して、新島が渋谷区に寄贈した作品です。制作を担当した彫刻家の大後友市氏は、新島出身。「モヤイ」は新島の言葉で「催合」=「力を合わせる」を意味しています。何気なく見ていた銅像も、言葉の意味や背景を知ることでまた違った姿に見えます。
作品名:渋谷モヤイ像
作者:大後友市
場所:渋谷駅南口
”究極”の数理模型
オーク表参道のオフィスエントランスの天井には、氷柱を思わせるモチーフが。杉本博司氏による三次関数の数式を立体化した数理模型で、双曲線が交わる点が無限点に設定されていることから、仏教用語で「究極」を意味する「究竟」をタイトルに冠しました。緻密な数式をもとにしているからか、洗練された雰囲気が感じられますね。
作品名:究竟頂
作者:杉本博司
場所:オーク表参道 オフィスエントランス(表参道駅A1出口からすぐ)
六本木編
六本木エリアには、目印や待ち合わせ場所として使用される変わった見た目のアート作品があります。特に六本木ヒルズ周辺にはパブリックアートが集中していますので、鑑賞のために足を運んでみるのもおすすめです。
六本木の待ち合わせ場所
こちらは、ニューヨーク、ロンドン、ソウルなど世界9ヶ所にある、ルイーズ・ブルジョワ氏による巨大蜘蛛ママンシリーズの1つで、母への愛情を意識した作品だと言われています。ブロンズ製のお腹の中には、20個の大理石で作られた卵を抱えており、多くの人が足の合間に集う様子はまさに人々を包み込む母親のようです。
作品名:巨大クモ・ママン
作者:ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)
場所:六本木ヒルズ66プラザ(六本木駅徒歩1分)
高層ビルの脇に咲く花
「六本木ヒルズの愛と美」がテーマの作品。ドイツの画家 イザ・ゲンツケン氏が制作しました。高くそびえる六本木ヒルズを背景に、一輪の真っ赤な薔薇が咲く姿は、人間による巨大建造物と自然の美との対比にも見えます。Mamanに隣接しているローズガーデンは落ち着いた雰囲気で、ベンチに腰掛けて一休みが出来ます。
作品名:薔薇
作者:イザ・ゲンツケン(Isa Genzken)
場所:六本木ヒルズローズガーデン内(六本木駅徒歩1分)
公園を見守る海の精
休日、多くの子どもが遊んでいる公園内でひっそりと佇んでいるのがこの像。作者のエミリオ・グレコ氏は、「水浴の女」で知られるイタリアを代表する彫刻家です。海に囲まれたシチリア島出身であることも、この海の精を制作した由縁なのでしょうか。
作品名:ネレイス(海の精)
作者:エミリオ・グレコ
場所:檜町公園(乃木坂駅徒歩3分)
宙に浮かんだ真っ黒な雲
空に浮かぶ雨雲のような真っ黒なモニュメント。麻布十番に設置されている「微笑みのモニュメント」シリーズの1つとして、彫刻家の五十嵐威暢氏によって制作されました。名前が「KUMO」とアルファベットなことや、黒い見た目から、蜘蛛のような不気味さも感じられます。
作品名:KUMO
作者:五十嵐威暢
場所:六本木ヒルズ
品川・東京方面
海外や地方からの玄関口となる東京駅や品川駅の周辺にも、多くのパブリックアートが設置されています。最近では、東京ミッドタウン八重洲や東京ガーデンテラス紀尾井町など、商業施設でも積極的にアート作品を取り入れているので、一度にいろいろな作品を楽しむことができるのも魅力です。
三菱一号美術館のすぐそば
三菱地所と箱根彫刻の森美術館が、芸術性豊かなまちづくりを目指して開発した丸の内トリートギャラリーの中の一点。お腹が少し膨らんだ形は、子どもを身ごもっている女性を表しており、妻が妊娠していた時の姿を想像して制作されたと言われています。作者は、イギリスの芸術家 ヘンリー・ムーア氏です。
作品名:腰掛ける女
作者:ヘンリー・ムーア(Henry Moore)
場所:三菱一号館広場(東京駅徒歩5分)
繊細かつ迫力満点の彫刻
高さ10.9m、重さ6.75トンにも及ぶ、佐藤玄々氏の彫刻作品。樹齢500年の檜の大木で作られています。表面にはダイヤなどの宝玉が約1万2000個ちりばめられていて、迫力満点。1階では作品を見上げる形になりますが、2階では作品を真正面から鑑賞することが出来ます。
作品名:天女(まごころ)像
作者:佐藤玄々
場所:日本橋三越本店 本館1階中央ホール(三越前駅徒歩1分)
ビルに上に置かれた金色の巨大オブジェ
アサヒビール本社ビルの隣にあるスーパードライホールの屋上に設置されたオブジェは、見たら絶対に忘れない存在感のある形をしていますよね。実は、燃え盛る炎をイメージしてデザインされたもので、「スーパードライ」の名前とは対照的に、アサヒビールの燃える心を象徴しているそうです。デザインしたのは、アランミクリと共同でアイウェアブランド「スタルクアイズ」を手掛けるフィリップ・スタルク氏。
作品名:フラムドール
作者:フィリップ・スタルク(Philippe Starck)
場所:スーパードライホール屋上(浅草駅徒歩5分)
駅ホームに広がる銀色のアート
20世紀に生産されてきた工業製品のスクラップを素材として使用したこの作品は、樋口正一郎氏によるもの。現代文明をパノラマ状に表現しています。1番線側は「人の愛」、4番線は「都市の再生」がテーマ。一面鉄で覆われたホーム壁面には、よく見ると車や文字が描かれています。電車を待っている間にぜひ鑑賞したいですね。
作品名:20世紀文明の化石
作者:樋口正一郎
大江戸線清澄白河駅1・4番線ホーム壁面(清澄白河駅構内)
「考える人」の彫刻家、ロダンの作品
パリ、チューリッヒなど、世界には8体の「地獄の門」があり、国立西洋美術館に置かれているものは初期の作品と言われています。門の上部には、縮小版の「考える人」が。美術館前の広場には、他にも有名なフランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン氏の作品が展示されています。
作品名:地獄の門
作者:フランソワ=オーギュスト=ルネ・ロダン(François-Auguste-René Rodin)
場所:国立西洋美術館 本館前庭(上野駅徒歩1分)
お台場を彩るストライプの門
お台場海浜公園に立つオレンジやグリーン、イエローのストライプの門は、ダニエル・ビュレン氏による作品。海辺に映えるカラフルな姿は、思わず写真に収めたくなってしまいますね。
作品名:25 Porticos: The Colour and its Reflections
作者:ダニエル・ビュレン
場所:お台場海浜公園(駅)
高く伸びた小人の帽子
赤い帽子が高く伸びた様子がなんともユニークな小人の彫刻作品。作者のインゲス・デナーによると、「グローイング・ガーデナー」という名の通り、この小人はガーデナー(庭師)、つまり森の守り神なんだそうです。大崎のビル街で一際独特な雰囲気を醸し出す小人。東京の街から突然、森の中に迷い込んだような気分になりますね。
作品名:グローイング・ガーデナー
作者:インゲス・デナー
場所:アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
巨大なゴミ箱
品川駅港南口の東横イン前に設置されたこちらの作品、一見すると普通のゴミ箱ですが、サイズが特大です。中身は馴染みのあるタバコやお酒のパッケージなので間違えてゴミを捨ててしまわないよう注意です。現代アーティストの三島喜美代によって制作されました。
作品名:Work2012
作者:三島喜美代
設置場所:東横イン品川駅港南口天王洲
数理模型の日時計
杉本博司氏による、三次関数の数式を立体的に表現した数理模型。高さ12メートルの巨大な彫刻は、「Sundial(日時計)」という名の通り、日時計として影を通して南中時刻を知ることができる仕組みになっているそう。ぼーっと眺めているだけでも、知的な人になれる気がしてきます。
作品名:Sundial
作者:杉本博司
設置場所: 大手町プレイス 1階 西ゲート南
10枚のガラスで雲を表現
10枚のガラスを重ね、空に浮かんだ雲を表現したレアンドロ・エルリッヒ氏の作品。本物の雲を閉じ込めたような不思議な見た目は、つい近くで観察したくなってしまいます。LEDライトを内蔵しているので、昼と夜で異なる見え方にも注目です。
作品名:Cloud
作者:レアンドロ・エルリッヒ
場所:飯野ビルディング
日本橋の歴史を振り返るステンドグラス
銀座線日本橋駅のB1出口付近には、大型のステンドグラスが。画家の山口晃氏によるもので、日本橋南詰の街並みの変遷が日本の伝統的な絵画の様式で表現されています。忙しない駅構内ですが、じっくり鑑賞したくなってしまうほどの細かさです。
作品名:日本橋南詰盛況乃圖
作者:山口晃
場所:東京メトロ銀座線「日本橋駅」のB1出口付近
根から生えた巨大な人間
木の根から生えたような人の形を模した巨大なアート作品。よく見ると日本語と中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語の8言語の文字が使用されています。体育座りをする人間の形には、作者のジャウメ・プレンサ氏の「誰もが内側に美しさを秘めていて、人の内側や内面に目を向けて欲しい」という思いが込められています。目は描かれていませんが、空を見つめているような顔にも注目です。
作品名:ルーツ/Roots
作者:ジャウメ・プレンサ
場所:虎ノ門ヒルズ
東京ミッドタウン八重洲
2023年3月にグランドオープン予定の東京ミッドタウン八重洲のメインエントランスには、吉岡徳仁氏の作品「STAR Light for peace」が登場。星の形を模していますが、結晶のようにも見える刺々しい姿は、光の差し込み方によって輝き方が変化するそうです。
そのほか、中西信洋氏の「Stripe drawing -Sunset reflection」と栗林隆氏の「Mountain Range」も設置されています。
中西信洋「Stripe drawing -Sunset reflection」
Image by: FASHIONSNAP
東京ミッドタウン八重洲
場所:東京駅から徒歩3分
公式サイト
東京ミッドタウン赤坂
東京ミッドタウン赤坂は、アーティスト11人が制作した15点の作品を展開。安田侃氏による彫刻作品や、高須賀昌志氏が伝統的な文様や紋の形を用いて制作したブランコやすべり台といった遊具など、さまざまなアートを楽しむことができます。
安田侃「意心帰」
Image by: FASHIONSNAP
中でも、トニー・クラッグ氏による「ファナティックス」は、煙のような不思議な形の中に人間の顔が隠れているそうです。いくつ見つけられたでしょうか?
東京ミッドタウン赤坂
場所:地下鉄六本木駅から直結
公式サイト
東京ガーデンテラス紀尾井町
東京ガーデンテラス紀尾井町では、鹿の剥製を3Dスキャンして制作された名和晃平氏の彫刻作品「White Deer」をはじめ、8点の作品を展開。
名和晃平「White Deer」
Image by: FASHIONSNAP
紀尾井タワーの入り口には、大巻伸嗣氏によるカラフルな花のオブジェ「Echoes Infinity ~Immortal Flowers~」が設置されています。トロピカルな雰囲気のお花を集めた同作品は、見ているだけで元気がもらえます。
大巻伸嗣「Echoes Infinity ~Immortal Flowers~」
Image by: FASHIONSNAP
東京ガーデンテラス紀尾井町
場所:東京メトロ永田町駅直結
公式サイト
2回にわけて紹介してきた都内のパブリックアート。本来はその場所の歴史や人々の願いを形にして、公共の福祉として設置されたのが目的です。お出かけのついでに寄り道して見たり、休日を利用して巡ったりして、アートも含めた街の様子を楽しんでみてください。
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