my world within a city

東京と、未来を描く 35.6256° N 139.6637° E

駒沢公園

"作品の度に散々走って、準備した場所。ランニングコースを走ると、色んな現場の気持ちを思い出す" ——仕事の話から、人生哲学、未来について。

INTVL 96

35.6256° N 139.6637° E
TOKYO
PACK
DAITOH SHUNSUKE

INTERVIEW

  • 大東さんにとって、駒沢公園はどんな場所?

    思い起こせば数々の作品に入る前、それに向けた準備で散々ランニングした、クランクイン前の助走をする場所。色々なジムに行ったこともありますが、やっぱりここのジムがすごく好きで。主婦からおじいちゃん、おばあちゃん、アスリートのような人、子どもまで色々な人がいて、個々が違う目的を持って走っているのが居心地が良いんです。

  • 役作りで大事にしていることは?

    用意された台本で、用意された人生を演じる時、いかに血肉を通わせて、生々しい生命力のある人間になれるか。人間って汚いもので、だから美しいよねって思うようにしていて。コンプレックスとか、痛みとか、もちろん人を傷つけることもあるけど、それでも生きていくし、それでも誰かのことを大事に思う。そういうところは常に意識していて、台本に書かれていない痛みや悲しみを想像したり、逆に痛みや悲しみが描かれているところでは、反対側を想像したり、彩りを考えますね。

35.6256° N 139.6637° E

  • ドラマ、映画、舞台での活躍に加えて、今年2月にはnote上でインタビューメディア「イエローブラックホール」を立ち上げたりと、俳優業の枠を超えた活動を行なっていますが、その原動力は?

    15年この仕事をしていて、ふと自分の周りを見たら面白い人たちがいっぱいいて、この人たちの面白いところを掘り返さないともったいないっていう、もったいない精神ですかね。社会的に見ても、人の揚げ足を取ったり、ミスや悪いところばかりを拾い上げるムードがある中で、僕は周りにいる人の面白いところや素敵なところに焦点を合わしていきたい。ポジティブなものは意図的に自分で抽出していかないと、バランス取られへんし、そうじゃないと僕はちょっと生きていかれへんかな。

  • 大東さんが尊敬する人は?

    全員会ったこともないんですけど、手塚治虫さんと、岡本太郎さんと、伊丹十三さん。この3人は、自分のやりたいことを体現してくれていて、道しるべのような人。

“人間って汚いもので、
だから美しいよね”

ボリューム感のあるシルエットと、
サイドの大胆なベクターロゴが印象的な1足

  • 3人に共通点はありますか?

    3人それぞれ記念館があるんですが、記念館で僕が感じたことは、誰も職業に縛られていない。岡本太郎さんは自分の職業は人間だと言っていて、CMや絵、エッセイ、写真だったり、色々やっていました。伊丹十三さんも芝居や演出、本や絵を描いたり、色々やる。手塚治虫さんも、医学部で医者を志して、漫画家になったらブラックシャックで医者を、火の鳥や鉄腕アトムで未来のことを表現したり、とにかく漫画を通して色々な世界を見せた人です。

    昔、手塚治虫さんが講演会で「とにかく色々なことに手を出して、興味を持って、途中でやめたっていい。ただ、途中でやめていく色々なことも、本気でやっていたらいつかそれが繋がって、あなたにしかできないことになる」ということを言っていました。僕も若い頃、自分に特筆した特技がないことがコンプレックスやったんですよ。でも、好奇心はすごくあって。その散らばったピースを集めたことで、今の自分があります。

  • あくまで職業は手段というスタンス?

    そう、手段。何かを残していない人間がそれをやると、否定されることが多いけど、でも別に誰に何を言われてもいっか、と30歳を超えて割り切れた気がします。

  • 今後挑戦したいことは?

    めっちゃあります。自分で物も書いたりしたいし、今は興味を持ったことはとにかく自分でできるかどうか、考えてみようっていう段階ですね。俳優業に縛られてるわけじゃないですが、全ての循環の行き着く先が、俳優業にとても良い影響を与えてくれるんじゃないかと感じています。

  • 最後に、上京した当時は憧れの街だった東京ですが、今の大東さんにとって東京ってどんな場所?

    自分のアイデンティティーを確認して、前に進める場所。ニューヨークに行った時にすごく感じるのが、ニューヨークにいることに満足している人と、ニューヨークで自分の無力さを知って必死に勉強している人、大きく2パターンいて。東京もニューヨークの縮図みたいなもの。ポジティブな意味でも、シビアな意味でも自分のアイデンティティーを確認させられてしまう場所で、でもそれが自分にとってはすごく居心地が良いんです。

プロフィール

SHUNSUKE DAITOH

大東駿介(俳優 / ファッションモデル) @shunsuke_daitoh

1986年3月13日生まれ、大阪府出身。2005年「野ブタ。をプロデュース」でドラマデビュー。以降、ドラマや映画、舞台、CFに加え、今年2月にはインタビューメディア「イエローブラックホール」を立ち上げるなど、活動の幅を広げる。昨年ベルリン映画祭で初の2冠を受賞した「37seconds」に出演のほか、4月10日スタートのドラマ「浦安鉄筋家族」に春巻先生役で出演。5月放送予定の日台共同制作ドラマ「路〜台湾エクスプレス〜」の出演も控える。

credits

Photographer: Hiroyuki Ozawa
Interviewer: Riho Nishimoto
Stylist: Hironori Yagi, Hikaru Shiga (TEN10)
Hair&Make-Up: KUBOKI (Three PEACE)
Art Direction: Dennis Yung

TOKYO PACK

ABC Mart Exclusive
INTVL 96 ABC MART EXCLUSIVE

1996年に登場したランニングシューズ「インターバル」は、ボリューム感のあるシルエットと、サイドの大胆なベクターロゴが印象的な1足。クッショニングには90年代のリーボックの代表的なテクノロジー ヘクサライト(HEXALITE)を採用している。ABC-MART限定の本モデルは、左足シュータンと右足インソールに入った「Tokyo」ロゴがデザインのポイント。グラデーションカラーのベクターロゴが、コーディネートを引き立てる。

INSTAPUMP FURY OG ABC MART EXCLUSIVE

シューレースがなくても足にフィットする「ザ ポンプ テクノロジー」を搭載し、ハニカム構造により衝撃を吸収するヘクサライト(HEXALITE)を採用したランニングシューズとして1994年に登場した「インスタポンプ フューリー」。発売当時から独創的なテクノロジーとフォルムが世界中で注目を集め、日本では90年代のハイテクスニーカーブームを牽引した。ABC-MART限定の本モデルは、左足ヒールと右足インソールに入った「Tokyo」ロゴがデザインのポイント。カラー展開はブラックとレッドの2色で、様々なコーディネートに合わせやすい1足。

INSTAPUMP FURY OG ABC MART EXCLUSIVE

シューレースがなくても足にフィットする「ザ ポンプ テクノロジー」を搭載し、ハニカム構造により衝撃を吸収するヘクサライト(HEXALITE)を採用したランニングシューズとして1994年に登場した「インスタポンプ フューリー」。発売当時から独創的なテクノロジーとフォルムが世界中で注目を集め、日本では90年代のハイテクスニーカーブームを牽引した。ABC-MART限定の本モデルは、左足ヒールと右足インソールに入った「Tokyo」ロゴがデザインのポイント。カラー展開はブラックとレッドの2色で、様々なコーディネートに合わせやすい1足。