Image by: オニツカタイガー
「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」が、先シーズンに引き続き2回目となるミラノファッションウィークで、2022年春夏のデジタルショーを発表した。
発表されたムービーは「ミラノから東京への旅」をテーマに、全てのシーンを東京で撮影。羽田空港や都庁前、大井町の飲み屋横丁などを舞台に、モデルたちが歩く映像からは"東京の今"をヴァーチャルで体験できる。新型コロナ禍で静まり返る街と未来に向けて輝き始める街という相反する景色から、東京の「静」と「動」をノスタルジックに映し出した。
今シーズン、クリエイティブディレクターのアンドレア ポンピリオ(Andrea Pompilio)がキーワードにしたのは「原点回帰」だ。ブランド名の一部であるタイガーのモチーフを再解釈。2022年の干支でもある「虎」のパワーをコンセプトに、マルチユースでウェアラブルなアイテムを提案した。
グラフィカルな虎柄を、ナイロンブルゾンやショートパンツの全面に配したり、鮮やかなカラーとブロッキングしたりすることで、コレクションの随所に登場。さらにシルエットをコンパクトにしたり、スタイリングをタイトにしたりすることで、カジュアルな素材ながらメリハリのある都会的なイメージに昇華した。虎のモチーフは、ビーチウェアやバッグなどのアクセサリーにも大胆に落とし込んでいる。
さらに"オニツカタイガーストライプ"を彷彿とさせるブルーやレッド、ホワイトなどは、コレクションの中盤にかけてマルチストライプとして発展。サマーニットのブラトップやタイトスカートなどに取り入れることで、さりげなく"らしさ"を感じる春夏のルックが完成した。
パワフルなデザインが目を引く一方で、上品な光沢感のあるモノトーンのアイテムをバリエーション豊富にラインナップ。テーラードをベースにしたメンズジャケットやフリルでアレンジを効かせたショート丈のドレスには、旅先でもシワになりにくいナイロンツイル素材を採用。スポーツのアイデンティティをベースに、フォーマルやワーク、リラックスを融合させたディテールには、新たな時代のライフスタイルを見据えたアンドレア ポンピリオのアイデアが光る。
またフットウェアでは、アパレルと同様の虎柄をあしらったスニーカーや、クラシカルなハイカットシューズの新型が登場。バックル付きのサンダルには、独自のテクノロジーを踏襲したボリューム感のあるソールを採用し、軽やかな素材で構成されるスタイリングの足元に、無骨なアクセントを添えた。
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