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　タナカは、「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」をコンセプトに、日本人デザイナーのタナカサヨリが設立し、2020年からディレクターとしてクボシタアキラが本格的に参画。2023年に「TOKYO FASHION AWARD 2023」を受賞したほか、ニューヨークの「バーグドルフ・グッドマン（Bergdorf Goodman）」によるFW2022 Radar Designerに抜擢された。　ポップアップでは、2024年春夏コレクションに加え、表面に花や鳥のステンシル加工を施したホワイトのデニムジャケット「NO COLLAR WORK JEAN JACKET-WHITE DOVE FLOWER」（5万9400円）、トラウザーズ「THE JEAN TROUSERS-RINSED BLUE」（3万800円）、Tシャツ「THE BOXY TEE-WHITE」（1万8700円）、ポップアップ限定のステンシル加工を施したアイテムなどをラインナップする。また、購入したアイテムにステンシル加工ができるオーダーイベントも同時に行う。

TANAKA

Business

タナカが伊勢丹新宿店でポップアップ　購入品にステンシル加工をオーダー可能

　コラボでは、「毎日に寄り添ってくれる」「つい手に取ってしまう」をテーマに製作。サイドラインと脇ポケットが一体化したデザインのコットントラウザー3型をラインナップする。ストレートレッグの「ALLEN」（3万3000円）、フレアの「BRAD」（3万3000円）、タックが入ったワイドレッグの「DAVID」（3万5200円／いずれも税込）を揃え、それぞれベージュとブラックの2色を展開する。

Fashion

ウィズム×タナカ　サイドラインと脇ポケットを一体にしたコットントラウザーを発売

　タナカは「これまでの100年とこれからの100年を紡ぐ衣服。 時代、性別を超えて永く愛される衣服。」をテーマに掲げ、環境に配慮したモノづくりや日本の伝統的な技術を取り入れながら、デザイン性とサステナビリティの両立を目指している。　コンセプトストアは根津美術館のほど近くのヴィンテージマンションの一室にオープン。ブランド商品に加えて、独自にセレクトしたアイテムを展示販売する。今後はイベントスペースとしての活用も予定し、衣服に留まらない物事を提案する空間にしていくという。

Le Denim

タナカ初のコンセプトストア「TANAKA AOYAMA」　南青山にあるマンションの一室にオープン

　ユニフォームは、タナカの「THE WORK JACKET」と「THE TROUSERS」をベースにデザイン。生地には、オーストラリア産の羊毛を日本で織り上げたトレーサビリティウールを100％使用し、カラーはスタジオの空間に馴染むセージグリーンを採用した。バリスタにとって着心地が良く、来店者も心地よさを感じられるユニフォームを目指したという。制服の一般発売はなく、今後はブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェなどにも採用される予定。

ブルーボトルコーヒーのユニフォームをTANAKAがデザイン　THE WORK JACKETとTHE TROUSERSをベースに

　タナカは、「ヨウジヤマモト（Yohji Yamamoto）」の企画・ニットカットソーデザイナーとして経験を積んだ後、「ユニクロ」の東京、上海、ニューヨークオフィスでウィメンズグローバルデザインチームのリーダーを務めたタナカサヨリが2017年にニューヨークでスタート。2020年には同じくユニクロでメンズグローバルデザインチームのリーダーを務めたクボシタアキラがクリエイティブパートナーとしてブランドに加わった。「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」をブランドコンセプトに掲げ、デザインとサステナビリティの両立を目指したモノづくりを行っており、2022年にファッションアワード「第8回 TOKYO FASHION AWARD」を受賞したことで、初のランウェイショー開催に至った。　ブランド初となるショーでは、観客をグループごとにそれぞれ四角形に配置し、会場内に碁盤の目状の動線を作ることで、ブランド発祥の地 ニューヨークのストリートを再現。縦横に通った通路をモデルが無秩序に歩き、様々な人が行き交うニューヨークの街の様子を表現した。　2023年秋冬コレクションのテーマは、「生きる」。クボシタは、「生きている中でネガティブな出来事はたくさんある。それらを少しでもポジティブに変えていけるような服を作ろうと思った」とテーマの意図を説明した。　コレクションでは、ジャケットやセットアップ、ニューヨークのアートユニット フェイル（FAILE）とのコラボレーションモデルなど、ブランドの代名詞とも言えるデニムを用いたアイテムを展開。藍染の原料の生産からデザインまで手掛ける「ブアイソウ（BUAISOU）」とコラボしたデニムパンツも発表した。そのほか、フランスのヴィンテージスカーフをリメイクしたシャツやダウンジャケットも披露した。　ショーを振り返ってタナカは「ブランド初のショーなので、ブランドコンセプトを打ち出したショーをしたいと思っていた。『格好良かったね』で終わらず、服がどのような過程を経てできているのかをを知ってもらえるようにショーの終盤で生地工場の動画を上映した」とコメント。クボシタは今後について「ブランドを続けるということに重点を置いている。多くの人に愛される服と誰か1人が好きになってくれる服の両方を製作して、『タナカ』というブランドのアイデンティティを確かなものにしていきたい」と語った。

Yohji Yamamoto

UNIQLO

ブアイソウとのコラボアイテムも登場、タナカが東コレ最終日に初のランウェイショー開催

　初となる今回の別注は、「昔から存在するようで、今まで存在しないもの」をコンセプトにブーツカットとダブルニーのペインターパンツの2型を用意。
カイハラ社製デニムにペイント加工やダメージ、ブリーチなどを施した。　ブーツカットの「BOOTS JEAN TROUSERS」（4万700円）は、足を長く見せるフィット感とシルエットを考慮してデザインされ、内股から脇にかけてパターンにひねりを入れた。腰で履けるようにウェストは少し大きめに作られている。ダブルニーの「WORK JEAN TROUSERS」（4万1800円／いずれも税込）は、ダブルニーワークパンツやベイカーパンツなどから着想を得たタナカのオリジナルワークパンツ。
ダブルニーとポケットが繋がり、リベットは実用性とデザイン性を意識して配置されている。ストレートよりやや裾広がりのワイドフィットで、腰紐で引き絞れる仕様になっている。

ウィズムがタナカに初別注、ヴィンテージ加工のデニム2型発売

　同賞は、東京を代表し世界で活躍するブランドになる可能性を秘めたファッションデザイナーを選出し、海外での活動をサポートするファッションアワード。これまで東京都と繊維ファッション産学協議会が主催していたが、前回からは東京都と一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構（JFWO）が主催している。　審査員は海外から元「コレット（Colette）」で「JUST AN IDEA」創設者のサラ・アンデルマン（Sarah Andelman）、「WOOSTER CONSULTING」ファウンダーでクリエイティブディレクターのニック･ウースター（Nickelson Wooster）、国内からは宮本智美（阪急阪神百貨店）、山外拓海（阪急阪神百貨店）、石田修平（三越伊勢丹）、﨑谷由衣（三越伊勢丹）、中根大樹（TOKYO BASE）、澤之井頌子（TOKYO BASE）、増田晋作（ユナイテッドアローズ）、浅子智美（ユナイテッドアローズ）の計10人で構成。昨シーズンからウィメンズブランドの支援を拡充する目的で支援デザイナーの枠を6人から8人に拡大した。今シーズンは過去最多の応募者数となった昨年を更に上回る数の応募が寄せられたといい、JFWOの古茂田博事務局長は「審査は難しかったがなんとか受賞者を選ぶことができた。受賞ブランドが世界で活躍することを期待している」とコメント。イレニサの小林は「この受賞を機に世界に通用するブランドに成長していけたら」と喜びを語った。　受賞8ブランドには、メンズ・ウィメンズのパリファッションウィーク中に開設するショールーム「showroom.tokyo」への出展のほか、バイヤーとビジネスマッチングの場が設けられ、国内外でのビジネスチャンス拡大のための支援を受けることができる。

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「TOKYO FASHION AWARD 2023」受賞者発表、タナカやテンダーパーソンなどが選出

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