トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・LP・EPの中からFASHIONSNAPが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したいタイトルを紹介します。7月第2週目は、24歳の若き天才スティーヴ・レイシー(Steve Lacy)が手掛ける2020年代のR&Bソウル音楽を代表する2ndアルバム、ディーバ感あふれるディスコナンバーで身体を揺らさずにはいられないリゾ(Lizzo)3年ぶりのフルアルバム、活動休止から新譜を引っさげて復活したアートスクール(ART-SCHOOL)、マーティン・ローズやオカモトレイジも注目する新鋭若手バンド待望の1stアルバムをセレクト。
Steve Lacy「Gemini Rights」
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ジ・インターネット(The Internet)のギタリストであり、プロデューサーとしてケンドリック・ラマーやヴァンパイア・ウィークエンドなどの作品も手掛け、2019年のデビュー作「アポロ21」がグラミー賞にノミネートされた24歳の若き天才スティーヴ・レイシーの2ndアルバムは、まさにマストチューン。ラテン調、オルタナインディ風、懐かしのR&Bテイストなど捨て曲なしの1枚に。2020年代のR&Bソウル音楽入門はこれからはじめれば、食わず嫌いをしなくて済みそうです。
Lizzo「Special」
ボディポジティブのアイコンで、ウーマン・エンパワーメントで社会を動かすポップ・スターと言っても過言ではないリゾ(Lizzo)が3年ぶりに最新アルバムをリリース。もちろん一曲目から聞いて欲しいですが、時間がない人は2曲目の「About Dumn Time」をまず聞いてみましょう。ディーバ感あふれるディスコナンバーで、身体を揺らさずにはいられないはず。
ART-SCHOOL「Just Kids .ep」
2019年の春にフロントマンである木下理樹の体調不良により、実質活動休止状態にあったアートスクールが、新譜を引っさげて3年ぶりに復活。その事実だけでも十二分に嬉しいのですが、「SONIC DEAD KIDS」(同バンドのファーストミニアルバム)が、22年の時を経て「Just Kids(ただの子どもたち)」へと変化した事実がまた感動的。
Psychoheads「Pistol Star」
ロックバンド「OKAMOTO'S」のオカモトレイジもプッシュする気鋭若手バンド「サイコヘッズ(Psychoheads)」が待望のファースト・アルバムをリリース。ロキノン臭を一切感じさせず、良い意味で荒削りがアングラ感をより演出していてクールです。ポストY2Kを感じさせる少しキッチュな個性あふれるヴィジュアルにも注目。ちなみに彼らは「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」の2021年春夏コレクションムービーに出演したことも。ある日、マーティン・ローズから直接DMが届いて実現したとか。
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