GUCCI 2023年ウィメンズ秋冬コレクション
Image by: Courtesy of Gucci
「グッチ(GUCCI)」が、2023年秋冬コレクションを発表した。コレクションは、2023年秋冬メンズコレクション同様にデザインチームが手掛けている。
会場となったGUCCI HUBは、イエローがかったグリーンのレトロチックなカーペットが敷かれ、ワークスペースをイメージした空間に。中央に2つの円形のくぼみは「循環」を意味し、ブランドの中核をなすデザイナーと職人が共有するエコシステム、1世紀以上にわたり受け継がれ進化を遂げてきたクリエイティブの過去と未来の交錯の象徴だという。
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2000年代のブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)の楽曲のイントロを彷彿とさせるBGMが繰り返し流れ、ショーがスタートした。モデルは四方に設置されたエレベーターから登場。これもまた、「これまで」と「これから」の時空を行き来するタイムマシーンのような役割を担い、ランダムにモデルが出たり入ったりを繰り返す。コレクションのベースには1990年代(トム・フォード期)、2010年代(アレッサンドロ・ミケーレ期)から今日に至るまでの、時代を重ねて構築されてきたグッチのヘリテージが散りばめられた構成に。
トム・フォード期のセンシュアルでグラマラスさ、ミケーレ期の色の組み合わせや装飾、フェティッシュな要素はコレクションを通じて随所に垣間見えた。デザインチームの中には20年以上にわたりグッチに在籍しているデザイナーもおり、ベテランと若手のメンバーがアイデアを出し合ってコレクションを制作したという。
ショーはクリスタルがあしらわれたGGメタルのマイクロブラルックからスタート。エコファーを使用したカラフルでボリューミーなアウターや、ボーイフレンドライクなオーバーサイズのシャツ、コート、ジーンズの組み合わせ、スカートは膝丈、ショート丈といずれもタイトなトップスや胸元が開いたシャツと合わせてグラマラスな印象に。グリーンのモヘアセーターはオーバサイズでニットドレスとして登場したほか、縁がビーズで刺繍された丸やドロップ模様はスカートやコート、パニエドレスやショートドレスにあしらわれた。ランジェリーやシアーな透け素材、ビーズメッシュ、レースはセンシュアルで、ビロードやモヘヤ、エコファーなどの素材と対極の軽やかさと煌びやかさで、コレクションに華やかさをプラスした。
グッチのアイコンモチーフであるホースビットを拡大しデザインしたラウンドがかった台形シェイプのバッグが多数登場。パテッドやシアリング、クリスタル、レザーといった様々な素材と色のバリエーションで披露された。また実用性のありそうな、柔らかな素材のビッグサイズ「ジャッキー」も登場した。
今年9月に行われる2024年春夏コレクションでは、ミケーレの後任、サバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)のデビューコレクションが披露されることが決まっている。今シーズンはデザインチームにより、今一度ブランドのヘリテージを振り返り、新しいグッチへ向かおうとする転換期を象徴するコレクションとなった。フィーナーレでは、チームのメンバーたちが一同に登場し、観客からは温かい拍手が送られた。
また、会場には日本から橋本愛、三吉彩花などが来場。海外ではNewJeansのハニ、中国人俳優のシャオジャン(肖戦)、ダコタ・ジョンソン、A$APロッキー、フローレンス・ウェルチ、ジュリア・ガナー、マネスキンなど豪華な面々がフロントローを飾り、ショーを見届けた。
橋本愛
Image by: Courtesy of Gucci
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