マルゲリータ デザート ガーデン
Image by: DAMIANI
イタリアのハイジュエリーブランド「ダミアーニ(DAMIANI)」が、創業100周年を記念した 「Damiani 100 x 100 Italiani」の日本初披露イベントを開催した。創業一族でダミアーニ・グループ副社長のシルヴィア・ダミアーニ氏(Silvia Damiani)が来日し、メゾンのフィロソフィーや価値、経営者としての思いを語った。
ダミアーニは、金細工の町として有名なイタリア北西部のヴァレンツァで1924年に創業。今でこそ多くのジュエラーが生産拠点を持つことでも知られているが、ダミアーニは創業当時からこの地で、100年に渡りメイド・イン・イタリーの伝統を守り、職人の技を継承し続けてきた。 「Damiani 100 x 100 Italiani」は、ダミアーニの100年の歩みをメゾンが誇る熟練の金細工職人が一点ずつ手作業で作り上げた100点で辿るアニバーサリーイヤーのプロジェクトとして、今年3月にミラノの中心地にある近代美術館 ガレリア・ディイタリアで初披露された。すでに売り手がついたピースを除き、今回のイベントでは約60点ほどが展示された。
Image by: DAMIANI
イエローゴールドにダイヤモンドやエメラルドの花や葉を散りばめ、中央に20カラット超えのドロップカットのディープブラウンイエローのファンシーダイヤモンドをあしらった「マルゲリータ デザート ガーデン」をはじめ、ミモザ コレクション、ファンタジーカット コレクション、ベル エポックコレクションといったアイコンシリーズの貴重かつ珠玉のピースが一堂に並んだ。
来日したシルヴィア・ダミアーニ氏は、100周年という節目を迎えることができた理由について「まずファミリーの情熱の物語があったからだと思います。ダミアーニはグローバルなジュエラーで唯一、創業者の直系の子孫がファミリービジネスとして経営を続けているハイジュエリーブランドです。 祖父、両親から受け継いだ価値を守り、創業時と同じ方法で、また同じ場所でジュエリーを丁寧に作り続けてきました。最高品質の宝石を選び、正確な巧みの技でその宝石を生かすジュエリーを作るということを続けてきたと同時に、 グローバルマーケットに適応した現代的なマネジメント、会社としての革新、進化を遂げてきたために、100年の歴史を刻むことができたと思います」と話す。
フォーブス誌の「世界で最も影響力のある女性100人」に選出されるなど、女性経営者としても世界的に高く評価されてきたシルヴィア氏。ダミアーニでは自身の兄弟たちと会社経営を担い、副社長として広報全般とグループ傘下の各ブランドのイメージ戦略を指揮してきた。ダミアーニグループの70%は女性が占めており、要職も女性の割合が多いという。「ダミアーニのコレクションの90%は女性に向けられたコレクションなので、身につける人(=お客様)を理解するにも大事なことであり、我々にとっては何も特別なことではなく自然なことです。若く入社した従業員が、家庭を持ち、母親になっても働き続けるという"女性のエネルギー"というものがメゾンにとっても非常に大事だと常に感じています」。
シルヴィア氏がイベント当日身につけていたジュエリーは「Damiani 100 x 100 Italiani」のマルゲリータ コレクションのチョーカー。職業柄、身につけるジュエリーを選んでから服を選ぶといい、「自身の特徴とのバランスが取れているジュエリーを知り、選ぶことが大切。 あとは直感、つけ心地の良さも大事です。今の若い世代の方々が高級ジュエリーへの情熱や憧れを持ち、上質なものに関心を寄せ求めることはとてもいいことだと思います。丁寧に作られたものは、単に人に見せるためではなくても、自分へのご褒美として、 美しいものを持つ心、自分を大切にする気持ち、ひいては自分への愛の表現でもあると思います」と、ジュエリーに囲まれて育ったからこその独自のジュエリー観を話す。
日本市場は「アジアの基準となる国」と捉えており、100周年のイベントをはじめ今年は百貨店でのポップアップ開催などを予定し、さらなる日本での認知度向上を目指す。「今後も成長を続け、他にはない魅力や価値を発信し、またファミリーで経営しているジュエラーとして、その価値と伝統を守っていきたいです」と次なる100年へ向けての展望を語った。
会場には 蛯原友里、玉城ティナ、内田理央、大平修蔵といったゲストがダミアーニのジュエリーをまとって来場。ジュエリーの眩い輝きに魅了され、貴重なマスターピースの数々を堪能した。
蛯原友里
Image by: DAMIANI
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