Image by: ダイワ
フィッシングブランド「ダイワ(DAIWA)」が、東京のファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 A/W」の公式会場である表参道ヒルズで「BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクルプロジェクトー」を発表した。会場では、漁網がリサイクルされる工程の紹介や、リサイクルされた原料の現物展示、完成したアパレル製品の展示などを行っている。期間は3月21日まで。
BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクルプロジェクトーは、ダイワが海洋環境の悪化を大きな課題と捉え取り組んでいるリサイクル活動の一環で、廃棄漁網をアパレルアイテムにアップサイクルし、漁協関係者へと還元することで廃棄漁網に新たな価値を生み出すことを目指している。
使用済み漁網のリサイクルは分別が難しく、1つの網を分別するのに1時間程度かかるため現状埋め立て処理が一般的となっている。同プロジェクトでは、回収した漁網を洗浄し、運搬しやすいようにキューブ状に圧縮。キューブ状の漁網を短く裁断後、溶解して液状化し、直径5ミリの糸状に加工。それを細かく切断することで再生糸の原料「ペレット」を製作した。ペレットを再び液状化し、他の成分と混ぜて紡糸することで、アップサイクル生地を製作している。
Image by: ダイワ
会場にはアップサイクル生地を使ったアパレル製品を展示。釣り用ウェアの技術を応用した漁師用のつなぎやジャケット、ダイワのアパレルブランド「ディーベック(D-VEC)」としてセットアップやワンピースなどを製作した。また真鯛の鱗をイメージしたフリルが特徴的なオートクチュールドレスも披露した。
長濱ねるが着用したオートクチュールドレス
Image by: ダイワ
会場に訪れた、楽天ファッションウィークトーキョー2022 AWのSDGsレポーター長濱ねるはオートクチュールドレスを実際に着用した感想として「最初に袖を通した時生地をたくさん使っているのに、とても軽くて動きやすいなと感じました。元々漁網だったものがここまでゴージャスで可愛いものに生まれ変われるということに可能性を感じます。今後もどんな服が生まれるのか楽しみです」とコメントした。
オートクチュールドレスを着て展示の説明を聞く長濱ねる
Image by: JFWO
■BE EARTH-FRIENDLY ー漁網アップサイクルプロジェクトー
展示場所:表参道ヒルズ 本館 吹き抜け大階段
開催期間:3月14日(月)〜3月21日(月)
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