韓国や中国では近年、美容や健康のためのインナーケアアイテムが注目されています。お菓子のように食べられるものや、写真映えするドリンクなど種類も豊富。肌のケアから勉強や仕事で頑張りたい時まで、悩みやシーンごとに選べるアイテムを紹介します。
【韓国】勉強・仕事で疲れた現代人を応援するビタミン
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勉強や仕事、家庭など、忙しい生活で疲れやストレスを溜めてしまう人は多いはず。韓国ではそんな生活をサポートするビタミン剤が増えています。特にヒットしたのが、“ワンショットビタミン”と呼ばれる、錠剤と液状がセットになったビタミン剤。ドイツ発のブランド「オーソモル(Orthomol)」の「マルチビタミン&ミネラル」は、疲れた現代人が手軽に摂取できるサプリメントとして、“ビタミン界のエルメス”の愛称で韓国でも大ヒットしました。
「アイムビタ(I'm VITA)」の「マルチビタミンイミューンショット」はビタミンB1、B2、B6、B12や18種の栄養成分をブレンドし、サプリを何個も飲まなくてもいいワンショットビタミン。タブレット、カプセル、液体の3つをセットにすることで、バランスの取れたビタミン摂取がむずかしい人たちに支持されています。
マグネシウムに注目した同和薬品のサプリメント「マグレップ(MgLAB)」は、“ストレス”と“エネルギー”にアプローチする2種を展開。現代人の食生活やストレスの多い社会生活はマグネシウム不足になりやすく、マグネシウムが不足することで健康に悪影響を及ぼす恐れがあるそう。「マグラップ フォーストレス」はグルコン酸マグネシウムのほか、ストレスによる疲労をケアする機能性原料・ホンギョンチョンエキスやビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6)、亜鉛まで網羅。韓国ではミニサイズの液体“ショット”で飲むサプリが、さまざまなブランドから登場しています。
【韓国】経口補給のトレンド成分は「グルタチオン」
これまで経口摂取の美容成分といえばコラーゲンが代表でしたが、最近はグルタチオンが注目されています。グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンから成るトリペプチドで、抗酸化作用を持つと言われていることから、グルタチオン点滴・白玉点滴として美容クリニックを中心に用いられてきました。
グミタイプのサプリメントを展開する「スロウグロー(SLOWGLOW)」の「グロー タッチオン グミ」はL-グルタチオンを主成分に、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、ビオチンといった美容成分を配合。雪の結晶型の可愛い見た目や、マスカット濃縮液が使用された味まで、毎日食べたくなる魅力がつまっています。
より手軽に摂取したい人におすすめなのが、フィルム型のサプリメント。「BB LAB」の「グルタチオン ホワイト フィルム」は口の中の粘膜に直接つけることでフィルムを溶かして摂取するグルタチオンサプリメント。L-グルタチオン酵母抽出物のほかにL-システイン、ビタミンC、ビタミンEなど7種の副原料を配合しています。
【韓国】あの美容成分もサプリメントに!
スキンケアアイテムで有名な「ダルバ(d'Alba)」は、実はインナーケアライン「ヴィーガナリー(Veganery)」を展開しています。植物原料から作られたコラーゲンゼリー「植物性コラーゲン3270mg」を販売中。毎日摂取しても負担にならないよう合成添加物を排除しつつ、超低分子コラーゲンやヒアルロン酸120mgを配合しています。濃縮シャインマスカット味で弾力感のあるゼリーなので、気軽に美味しく摂取。
スキンケアで注目された美容成分も食べられる時代に。アモーレパシフィックのインナービューティブランド「バイタルビューティー(VITAL BEAUTY)」が10月に発売した新作「スーパーレチノールC」は、アモーレパシフィックの29年に渡るレチノール研究技術をもとに、皮膚科医と共同開発したもの。主要成分のレチノール(ビタミンA)に加えてビタミンC、D、E、亜鉛、パントテン酸などを配合しています。
【中国】開けて飲むだけ、手軽な美容飲料が人気
中国は古くから食が健康や美容につながるという考えがあり、薬膳に代表される「食薬同源」の考えや、健康と美容のために冷たい水を飲まない文化など、インナーケアという言葉を使わずとも内側から美を育てる意識があります。そのため、健康食品も多種多様。
特に人気なのが、手軽に飲める美容飲料。中でも日常的に摂取したい鉄分を摂取できるドリンクが注目されています。鉄分は食事で十分な量を摂取しにくく、月経のある女性は特に不足しがちな成分です。鉄分が不足すると貧血をはじめ、疲れ、寝起きの悪さ、肌や髪への影響などが考えられます。
「英貝健INBAYJAN」のクランベリー鉄分ドリンクは、ジュースのように毎日1杯飲むだけ。ボトル1つにクランベリー1万7500粒分の鉄分・70mgが含まれ、クランベリーのほか吸収や安定性を助ける3種の鉄分を配合しています。
「默小吉MOXIAOJI」の人気商品「黒クコピューレ」は、ドライフルーツを水に浸した「フルーツ水」から着想を得たもので、水に戻す手間や時間をかけずに摂取できる商品です。黒クコはパソコン、スマホをよく使う人や、美容目的で摂取する人が多く、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれています。この黒クコに加えて、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛、タンパク質を配合。果汁を絞り出したピューレなので、凍らせるとシャーベットのように楽しめます。
出典:英貝健と杞里香のREDから。左から「英貝健」のクランベリー鉄分ドリンク(美顔日記)と「默小吉」の「黒クコピューレ」
【中国】写真映えする漢方・生薬ドリンクスタンドに注目
中国の代表的なインナーケアといえば生薬です。生薬とは漢方(中医学)で用いられる薬の材料ですが、よりライトに自宅で摂取するのも一般的で、過去には高麗人参をまるごと入れたウォーターボトルが流行したことも。
より手軽に生薬を摂取できるドリンクメニューも人気です。中国ではミルクティーを代表に甘いお茶やタピオカのティースタンドが人気ですが、ヘルスケアの観点から、最近では中医学からインスピレーションを得た、おいしくて健康的な飲み物が登場しています。
ティースタンド「椿風養身茶飲店」は、桃の木から分泌される半透明の固体樹脂・ピーチガムを使用したウーロンミルクティーや、ローズウォーターを販売。ヴィジュアルもポップで、中国古典の雰囲気がただよう店舗も含めて写真映えも◎。伝統的な二十四節気に着想を得た健康ドリンクを販売する 「炖物24章」は、より本格的な、複数の生薬を使った漢方ドリンクを展開。冬目前のこの時期には、黒糖と生姜を煮込みデーツを加えたドリンクや、落花生、ナツメ、小豆、黒糖、クコの実を混ぜたドリンクなど、体を温める生薬が使われています。
また、最近では“漢方コーヒー”も話題に。コーヒーショップ「幸運珈」はクコの実をトッピングしたコーヒーを販売。クコの実は楊貴妃も食べていたと言われるスーパーフードで、豊富な栄養素を含み、滋養強壮や美容に良いとされています。なかなか独特な見た目ですが、手軽に楽しく健康的な食材が摂取できるドリンクは日本にも欲しいですね。
出典:「幸運珈」のREDから、クコの実をトッピングしたコーヒー
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