エトロ 23年春夏コレクション
Image by: ETRO
新クリエイティブ・ディレクター、マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)による「エトロ(ETRO)」のデビューショーとなる、2023春夏ウィメンズコレクションがミラノで開催された。エトロにとって、創業ファミリーメンバー以外の起用は史上初。マルコは今後、ウィメンズとメンズのプレタポルテ、ホームコレクションを統括していく。
精巧かつエキセントリックな装飾モチーフ
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ファーストコレクションとなった今回のテーマは「ETROPÍA(エトロピア)」。メゾンのヘリテージに軽さとシンプルさを加え、「自分らしさを求めて、現実と想像を行き来する旅」を表現したという。会場となった広大な産業会館の床には、サイケデリックなパターンが描かれていた。
メゾンのシグネチャーだったペイズリー柄やボーホーシックなアイテムの代わりに登場したのは、贅沢なジャカードやインターシャ。エキゾチックな花や鳥、フルーツのモチーフが生地にあしらわれ、精巧な刺繍も目を引いた。また、アラジンスタイルの厚底サボやビッグサイズのフリンジピアスなど、多文化のミックス&マッチがフレッシュな魅力を引き立てている。
アップサイクルなアイコンバッグが新登場
今回発表されたトート型バッグ「ラブトロッター(LOVE TROTTER)」のうち、一部が「See now Buy now(今見て、今買う)」対象のアップサイクルバッグ、それ以外は2023年春夏シーズンの新作となっている。前者はエトロ ホームコレクションのアーカイブファブリックと、再生プラスチックのカラーハンドルを組み合わせたデザインで、アイコニックなペガソ(ペガサス)がアクセントに。世界で200個の限定生産で、日本国内ではスモールサイズ4種類(税込19万2500円)が抽選販売される(※公式サイトで10月10日まで受付)。
クロップトップやショートパンツ、ミニドレスに合わせたソックスなど、若々しいスタイリングが印象的な今回のコレクション。だが、手染めのマルチカラーのカシミアやデニムのブロケードなど、ブランドが誇るテクニックやメイド・イン・イタリーならではの装飾主義は健在。マルコはメゾンの美学を踏襲しつつも、フレッシュなクリエイションで"新生エトロ"を世界にアピールした。
会場にはキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)やアシュリー・グラハム(Ashley Graham)など多くのゲストが来場し、マルコのデビューコレクションを祝福した。
キアラ・フェラーニ
■エトロ:公式サイト
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