ジバンシィ 2023年秋冬コレクション
Image by: GIVENCHY
マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が手掛ける「ジバンシィ(GIVENCHY)」が3月2日、2023年秋冬コレクションを発表した。会場はパリ7区のエコール・ミリテールに作られた特設会場。今シーズンは、創業者ユベール・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)が確立したエレガンスを現代のワードローブへと転化。「自信、快適さ、エンパワーメント」をキーワードに、メゾンのクラシックなシルエットや構造、スタイリングをモダンに刷新した。
ハンサムでセンシュアルな黒
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フロントロウに座っていたのは、コンサルタントとして参画するカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)。冒頭には、ブラックドレスやスティレットヒールといった彼女自身のスタイルを彷彿とさせるような黒のルックが登場した。最初の5体はオートクチュールのアトリエで仕立てられたもの。肩を強調したテーラリングとくびれたウエストがハンサムな女性像を演出し、足元にはポインテッドトウのスリングバックなどを合わせ、スリットから見え隠れする胸や脚がセンシュアルなムードを掻き立てる。
後半に登場したルックでは、長いスカーフやトレーンがモデルが歩くたびに風になびき、ヘルシーかつ軽やかなドレススタイルを完成させた。
カジュアルな要素をリュクスに表現
また、マシューがジバンシィで実践してきた「パリとアメリカの異文化交流」は、スポーツウェアやワークウェアを通じて今回も表現された。スウェットやデニムがオケージョンルックに取り入れられ、新たなフォーマルの形を提案。そしてバギースウェットやカーゴパンツ、ボンテージパンツなどのレイヤードスタイルが、ボリュームあるシルエットを作り上げる。メンズコレクションで発表されたスタイルとも連動しており、ダメージ加工のレザーやニットが存在感を示していた。
花や魚のモチーフをドレスに
オートクチュールのアトリエで制作されたイヴニングドレスも、今回の見どころの一つ。アーカイヴから引用した花柄や魚柄のチェーンメイル(鎖帷子)は、グラマラスなドレスにユーモラスなひねりを加えていた。パールやビジューを繋ぎ合わせたルックも、オートクチュールメゾンの繊細な手仕事を感じさせるゴージャスな仕上がりに。
ハードウェアをあしらったバッグ
2023年春夏シーズンより登場したメゾンの新アイコンバッグ「ヴォワイユー」は、シアリング、カシミア、エイジドレザー、メタリックレザー、エキゾチック素材など様々なバリエーションで登場。また、チェーンハンドルが付いた「パーティー・ヴォワイユー」も新しくラインナップに加わった。そのほか、バケットシルエットの「4Gパドロック」や、細いアーチを描くシルバーメタルの新作サングラス「Gスケープ」など、エッジの効いた小物も数多く登場した。
華やかなセレブティの面々
会場にはリナ・サワヤマ(RIna Sawayama)やアイリス・ロウ(Iris Law)、ジャレッド・レト(Jared Leto)、ホールジー(Halsey)の姿も。日本からは秋元梢や高橋ララ、ミチ&よしあきらが来場した。
リナ・サワヤマ
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