スキンケアブランド「SK-II」が、女性起業家支援プロジェクトの立ち上げに伴い映像作品「それぞれのスタジアム」を公開した。
映像は、今年3月に始動したコンテンツハブ「SK-II STUDIO」の8作目にあたり2021年最後の作品として発表。新型コロナウイルスのパンデミックに影響を受けた日本の女性起業家や事業主にスポットライトを当てている。
SK-II STUDIO:「それぞれのスタジアム」
スタジアムの外で挑戦を続ける女性起業家にフォーカス
現状、日本の女性就業者のうち女性起業家の割合は4.4%とG7諸国の中で最も低く、OECD諸国の平均を大きく下回っている。パンデミックにより世界の女性経営者の約87%が悪影響を受けていると言われており、2020年に開催されるはずであった東京オリンピックが延期された日本でも、女性経営者たちは厳しい環境を強いられている。
同作品のタイトル「それぞれのスタジアム」は、スタジアムの外で挑戦を続ける女性起業家たちにフォーカス。映像はオリンピックという夢を追いかけるアスリートの目線から始まる。作中では、パンデミックによりオリンピックが延期され困難を直面する選手たちと、同じように壁にぶつかる女性起業家や中小企業の経営者たちの姿を重ね合わせながらも、決して諦めずに夢の実現を追い求める女性たちが描かれている。ナレーションはSK-Ⅱのブランドアンバサダーでもある桃井かおりが担当した。
映像ではこれまでのSK-Ⅱ STUDIOの作品でもフィーチャーされてきた卓球の石川佳純選手やバドミントンの松友美佐紀選手らオリンピック選手のほか、東京を拠点にする女性起業家や中小企業経営者を紹介。着物店「着縁」の小田嶋舞、和菓子店「大三萬年堂HANARE」の安原伶香、フラワーショップ「On Flowers」の橋本藍、おにぎり店「NY CAFE」の米山直子、エシカルジュエリー店「HASUNA」の白木夏子ら様々な分野の事業を手掛ける女性オーナーらが、映像に出演およびキャンペーンでフィーチャーされている。
着物店「着縁」の小田嶋舞
フラワーショップ「On Flowers」の橋本藍
女性起業家の話を聞くことができるバーチャルストリートが登場
「それぞれのスタジアム」公開に合わせ、SK-Ⅱが制作した東京の街並みを再現したバーチャルシティ「SK-Ⅱ CITY」内に5名の女性起業家たちの店舗が入ったバーチャルストリートが出現。オンラインで店舗に立ち寄り、着物や和菓子へのこだわりなど起業家の話を聞くことができるコンテンツを公開している。
SK-Ⅱ CITY
>>5名の起業家のバーチャルストリートをチェック
映像作品1再生につき1ドルを拠出
SK-II STUDIOの始動に伴い、SK-Ⅱは「#CHANGEDESTINY 資金」を設立。これは、総額50万ドルを上限にSK-II STUDIOの映像作品1再生につき1ドルを女性の支援活動に拠出する仕組みで、今回、その資金をコロナ禍で影響を受けた中小ビジネスを経営する女性起業家や事業主に向けたプログラムに活用していくという。
渋谷区と女性起業家ネットワークを運営するmeeTalkと共に実施する年間プログラムは、「学ぶ」「つながる」「発信する」という3つのアプローチで女性経営者が直面する課題に取り組んでいく。7月21日に実施されるキックオフイベントを皮切りに、ワークショップなどがオフラインとオンラインで約1ヶ月間にわたり開催される予定だ。
■「学ぶ」:Facebook JapanとGoogleの協力を得てデジタルプラットフォームの構築や海外展開についてのワークショップや個別のコンサルを実施
■「つながる」:ビジネス上のネットワークへの接続を支援し、適切なロールモデルとのマッチングを行う
■「発信する」:女性経営者が世界中に自らのビジネスを発信できるよう、SK-Ⅱ CITYなどのプラットフォームを通じ発信の機会を提供
同プロジェクトは、日本発のグローバルブランドとして「#CHANGEDESTINY~運命を、変えよう。」をブランドテーマに、女性の肌だけでなく運命をも変えていくことを目指し支援活動を行ってきたSK-Ⅱと、あらゆる人が活躍できる多様性のある社会を目標とする渋谷区ならでは取り組みとなっている。6つにカテゴリー分けされたプログラムの中にはEコマースやソーシャルメディアに関するカリキュラムも含まれており、中小小売オーナーやデザイナーなどファッション業界で働く人にとっても学びの多いコンテンツを提供する。
>>プログラムの詳細、参加登録はこちらから
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