久保嘉男が手掛ける「ヨシオクボ(yoshiokubo)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 S/S」初日に新作コレクションをランウェイショー形式で発表した。
ヨシオクボは、オートクチュールデザイナー ロバート・デニス(Robert Dennis)の元で4年間キャリアを積んだ久保が2004年に始動。「今まで見た事のないパターンやディティールを追求したい」という想いを込めたコレクションを展開している。2017-18年秋冬シーズンには、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が新進デザイナーを支援するプログラムに選出され、ミラノでコレクションを発表した。
ADVERTISING
今回のショーは、楽天による日本発のファッションブランドを支援するプロジェクト「バイアール(by R)」のサポートを受けて開催。楽天が運営するファッション通販サイト「Rakuten Fashion」の特設サイトでは、ショーの模様が無料公開された。
ランウェイショーの舞台は、渋谷のイベントホール「ベルサール渋谷ファースト」。より自由度が高い表現をしたいという想いから主会場の渋谷ヒカリエや表参道ヒルズではなく同ホールを会場に選んだという。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
ランウェイショーは、ダンサーの「KELO」ら3人のダンスパフォーマンスからスタート。その後、激しい光の点滅とともにステージ右手から色とりどりの新作に身を包んだモデルが登場し、ランウェイを往復した。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
コレクションで象徴的だったのは、チュールを大胆に使用したアイテム。アウターやシャツ、パンツなどのほか、獅子舞や風神雷神を思わせるドレスなど、季節感のある明るい色合いを取り入れたプロダクトを展開した。今回のコレクションでは、これまで曖昧な部分もあったショーピースとリアルクローズの境界を明確にしたという。
デザイナーの久保嘉男
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
久保曰く、今回のランウェイショーの自己採点は90点。「もっとクリアで純粋な服を作りたい」と意欲を見せながらも、今後の新作の発表方法に関しては「考え中」だという。「これからはパリに行ったり、春夏・秋冬のシーズンに分けて発表したりするのは古いんじゃないかなと思っている。そういった既存の考え方や括りではなく、違ったアプローチを探していけたら」とコメントした。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境