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　同イベントでは、展示品に実際に試座し、質感や素材感、強度などを体感することが可能。椅子が設計された当時の時代背景や、建築家のデザイン哲学を体感することができるという。　会場では、約1ｍの背もたれが特徴的な黒川紀章のEDOシリーズの椅子「High Back Chair」や、菊竹清訓建築設計事務所時代の長谷川逸子がデザインしたFRP製のベンチ「1969's FRP Bench for kotobuki」、長大作によるジャパニーズモダンの名作椅子として知られる低座椅子「1970s Low Chair by Junzo Sakakura and Cho Daisaku」、岸和郎の「AQUA CUBE」など、日本を代表する建築家4人の4脚の椅子を展示販売。加えて、日本でも人気が高いル・コルビュジエ（Le Corbusier）やピエール・ジャンヌレ（Pierre Jeanneret）、シャルロット・ペリアン（Charlotte Perriand）の椅子や、ドイツの「Bread Museum」のために製作されたリナ・ボ・バルディ（Lina Bo Bardi）の「キリンの椅子」や、エンゾ・マリ（Enzo Mari）の折りたためるボックスチェアなど、時代を超えて「名作椅子」と呼ばれる30脚を揃える。　12月2日と3日には、ヴィンテージアイテムやデザイン雑貨を販売する青空市場「Vintage＆Design Market」も開催。2日には、インテリアスタイリストの石井佳苗が登壇し、「暮らしを豊かにするインテリアのコツやVintage&Designプロダクトの取り入れ方」をテーマにトークショーを実施する。

Fashion

建築家によるヴィンテージ名作椅子を展示販売するイベント開催　ル・コルビュジエやジャンヌレの作品も

　同スペースは、松竹が東銀座エリアを日本文化の発信拠点として発展させるべくスタートした「シャトル プロジェクト（SHUTLプロジェクト）」の一環としてオープン。同プロジェクトを進めるうえで、かつて松竹と同じ中央区の銀座エリアにあった中銀カプセルタワービルのうち、現物の内装を保持した「オリジナル・カプセル」と内装を取り払った「スケルトン・カプセル」の2基を取得した。　オープン後は、同カプセル2基を活用しながら美術や工芸作品の企画展示・販売をはじめ、映像上映などのイベントを予定。伝統と現代の新しい接続方法を生み出す実験場として、伝統文化と現代カルチャーの融合、日本文化そのものの発展を目指していくという。自主企画展示第1弾として、施設のコンセプト「未来のオーセンティック」を体現するシリーズ展示企画「伝統のメタボリズム」を10月13日から開催する。　中銀カプセルタワービルは、建築家の黒川紀章が手掛けた集合住宅で、2本の主柱に140のカプセル型居住空間が入っていた。1972年に竣工され、老朽化の影響で2022年に解体された。

中銀カプセルタワービルを再利用、東銀座に新アートスペース「シャトル」が誕生

　中銀カプセルタワービルは、建築家の黒川紀章が設計し、1972年に竣工。2棟のタワーのコア周りに140個のカプセルユニットを取り付けたデザインが特長で、「メタボリズム建築」を代表する作品として知られていた。設備の老朽化などを受け、今年4月に解体工事を開始。9月末に解体が完了している。　今回のコラボは、トーキョー カルチャート by ビームスのディレクター 小川喜之の「中銀カプセルタワービルの魅力を後世に語り継ぎたい」という想いから実現。同ビルがコラボに応じるのは、2011年開催の「メタボリズムの未来都市展」以来だという。　コレクションは全5型で構成。実際の図面のスキャンや設計図に使用されていたイラスト、竣工当時の写真、コラボのために描き起こした「メタボリズム」をイメージしたロゴをあしらったTシャツ（5500円）やクッション（6490円）、トートバッグ（4400円）、キャップ（6050円）、ピンズ（3080円／いずれも税込）を展開する。

中銀カプセルタワービル×ビームス、図面や竣工時の写真を使用したアイテム発売

　会場では、建設中のEXPOパビリオンや1970年以前の黒川作品、メタボリズムコンセプトなどが掲載された書籍をレコード、ポスターとセットで販売する。併せて展示されるリトグラフ作品は1990年代初頭に日本で開催された個展のために制作されたもので、自身が設計を手掛けた美術館のアクソメ図面をベースに作画された。　また、セレクトアイテムとして、目黒のインテリアショップ「YOU ARE WELCOME」 のヴィンテージデザイナーズチェアや、アイウェアブランド「イン イヤー（Yin Year）」などを揃える。

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セモーが渋谷パルコで期間限定ストアを出店、黒川紀章のリトグラフ作品と絶版書籍を展示販売

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