ニュース

　ハイアットとKirakuは、2022年にグローバルトラベラーをターゲットにした温泉旅館事業に参入するため合弁事業契約を締結し、Atonaを設立した。　新ブランド「吾汝 ATONA」は、日本の温泉と地域文化に特化する温泉旅館として展開。「世界の人びとに、日本の素晴らしさを伝える」「地域ならではの体験をキュレーションする」「旅する人と地域の架け橋となり、日本の地域の魅力を未来へ紡ぎ出す」の3つを目標に掲げる。名前には、愛する家族や友人、そして大切な人と共に、日常を離れたまだ見ぬ愉楽の空間を共にする期待感を込め、「わたしとあなた」を表現する日本の古語「吾汝」を採用した。ブランドディレクターは、デザイナーの原研哉が務め、建築デザインは、小大建築設計事務所（kooo architects）が担当する。　施設は、30から50室程度の小規模で運営し、「スモールラグジュアリー」でこそ提供できる上質な空間とその土地でしか出会えない特別な体験にこだわる。その土地から湧く温泉、旬な食材を使った季節の料理を提供するオープンキッチンやバーなどを備えるという。

Business

ハイアットが初のラグジュアリー温泉旅館ブランド「吾汝 ATONA」を設立　2026年以降の開業を目指す

　界 加賀では欠けや割れが生じた館内の器を金継ぎで修復する活動を行っており、2023年1月時点で300を超える器を修復。2021年には滞在ゲストに器に施された金継ぎを解説する「金継ぎ語り」、金継ぎされた抹茶椀を使用した「独服体験」、金継ぎでアクセサリーを作るワークショップなどを開催した。　金継ぎ工房は、界 加賀の館内の一部施設を改装して新設。細かな木を縦と横に組み合わせた加賀地方の伝統的な建築様式「紅殻格子」を持つ伝統建築棟内に設置し、金継ぎにまつわる文化を知り、金継ぎ技術を用いた器の修復を体験することができる。指南役は界 加賀のスタッフが担当。日々の器の修復作業で得た知見や技術を、滞在客に伝えていくという。

Lifestyle

温泉旅館「界 加賀」の館内に金継ぎ工房が誕生、指南役は旅館スタッフ

　和多屋別荘は、嬉野川沿いの2万坪の敷地に位置。眼下に嬉野川を望む客室や日本伝統の趣を感じる特別客室など、複数の宿泊棟と100室を超える客室を有している。　同コンセプトルームは、和多屋別荘の1室「笹」に設置。質の良い眠りの体験をコンセプトに、ニュートラルワークス.のエヌ / マットレスやオリジナルラベンダーシロップのサービスのほか、高性能水素吸引装置「HYDROGEN」、フレグランスブランド「ヨハク（Yohaku）」が手掛ける真夜中をテーマにした新しい香り「ブラックマウンテン（Black Mountain）」を体験することができる。　和多屋別荘1階では、同期間にニュートラルワークス.のポップアップを開催。ニュートラルワークス.のオリジナルスリープウェアを中心に、マットレスの受注販売やヨハクのブラックマウンテンの先行販売、嬉野市で作られる陶磁器・肥前吉田焼ブランド「224ポーセリン（224porcelain）」が手掛けるオリジナルの「バナナアロマストーン」などをラインナップする。また、心身ともにリラックス状態へ導く「音のお風呂（音浴）」が体験できるサウンドバス（Sound Bath）イベントを12月17日に開催。講師には、ニューヨークを中心にサウンドセラピストとして活動し、日本国内のイベントや企業でサウンドバスやマインドフルネスなどの講義を提供するサウンドセラピストHIKOKONAMIを迎える。

質の良い眠りがテーマの宿泊室、ゴールドウインの「ニュートラルワークス.」がプロデュース

　アダストリアの2022年2月期通期連結業績は、純利益が49億1700万円（前年は6億9300万円の赤字）。今年2月には飲食業を手掛けるゼットンを買収するなど、アパレル以外にも新たな市場の開拓を進めていた。　また、中国の子会社「愛徳利亜（上海）商貿有限公司」に5億円を追加出資することも発表。アダストリアは今回の出資の目的を「中国大陸における成長戦略遂行の投資資金を確保するため」と説明。増資が2023年2月期の連結業績に与える影響は軽微だという。

アダストリアが温泉・サウナ市場に参入へ、定款を一部変更

　ろ霞は直島の中心本村まで徒歩2分の場所に位置し、客室露天風呂を備えたスイートルーム8室とプレミアムスイート2室、ろ霞スイート1室の計11室で構成。2022年4月から「瀬戸内国際芸術祭」が開催される直島に日本のおもてなし文化を結集した旅館を新たにオープンすることで、世界に向けて日本の文化とアートを発信していくという。　各客室とレストラン棟では若手現代アーティストを中心とした企画展を随時実施し、作品を展示および販売する。また、建物の中心には野外囲炉裏を設置。食事では、瀬戸内の魚料理がメインの会席料理と寿司を組み合わせたコースや、各日の食材を使用したアラカルトメニューを提供する。

RESTAURANT

直島に旅館「ろ霞」がオープン、露天風呂付きの客室を用意

　旧堀内邸を改装したAzumi Setodaは、50〜70平方メートルの計22室の客室に加え、庭園やあずまや、ダイニング、ラウンジ、ギャラリーなどで構成。客室には、三浦と造園設計集団のWA-SO designによって設計された坪庭を設置した。旅館内の家具は地元企業の土井木工と共同製作し、檜などの自然素材を採用。食事では地元の旬な魚介類や柑橘類、野菜を使用した家庭料理や宴会料理を提供する。　別棟のyubuneには、銭湯やサウナ、湯あがりラウンジ、客室14室を用意。浴室のタイル壁画は美術家のミヤケマイが制作し、男湯は昼間の瀬戸内海、女湯には夜の瀬戸内海の情景を描いた。銭湯は宿泊客だけではなくビジター利用も可能となっている。

アマン創業者エイドリアン・ゼッカ、尾道に旅館「Azumi Setoda」を開業

　由縁別邸 代田は小田急小田原線 世田谷代田駅から徒歩1分の場所に位置し、延床面積は約1999平方メートルで、総客室数は35部屋。景石や建具の一部を100年以上の歴史を持つ世田谷の茅葦屋敷から譲り受け、日本の古き良き旅館の作りを踏襲しつつ、現代の建築技術と融合したという。　男女共通で、露天風呂には箱根にある「小田急 山のホテル」の自家源泉「芦ノ湖温泉 "つつじの湯"」を採用。富士山麓の湧水池「忍野八海」で録音した水の音を流し、リラックスできる空間を演出した。大浴場には中庭を設け、一部エリアのみ水が流れる環境音が聞こえる仕様で、外にいるような環境となっている。女湯のサウナはアーティストの和泉侃が調香した同館オリジナルのアロマを焚いたミストサウナで、男湯は一般的な乾式サウナを設置。男湯の水風呂の浴槽は御影石をくり抜いた特別なデザインとなっている。　客室タイプはスタンダード（1万7000円）やデラックスタイプ（2万2000円）、庭付きタイプ（1万8000円）、露天風呂付きタイプ（2万7000円〜）、メゾネットタイプ（1万9000円〜※いずれも2人利用時の価格）など7種類を用意。客室内の茶菓子の外箱や受け皿をオリジナルで作っており、お茶は同館限定のブレンドを採用し、茶器も独自に制作した。飲食施設は代田エリアで晩年を過ごしたと言われる歌人 斎藤茂吉の料理歌集「つきかげ」から命名した「割烹 月かげ」と「茶寮 月かげ」の2つを展開。割烹 月かげでは旬の食材を使ったコース料理を提供し、酒類は国産のものから厳選する。茶寮 月かげは代田エリアでかつて茶業が盛んであったことにちなみ、茶にフォーカスしたメニューを揃える。なお、地域住民の憩いの場となるべく、日帰り温浴と飲食のみのセットプランも用意（2700円〜）する。なお、2021年春には、アロマトリートメントを実施するスパ「SOJYU spa」と、同館最大の客室の2つの離れが開業予定だ。

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