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　「Subsequence」は、世代や性別、国籍、そのほかにとらわれることなく世界中の工芸と文化にまつわるトピックを幅広く取り上げ、編集制作に国内外のスタッフが参加する実験的なプロジェクト。年2回発刊で、「未知の世界を彷徨い歩くような読書の楽しみ」の提供を目指す。今回発売される第7号は、「Remember？」をテーマに、「時代の流れの中で消えていきそうな個人のごく小さな歴史」についてのインタビューや写真を収録する。価格は4950円。　「Subsequence Salon vol.4」は、Subsequenceのディレクションによって選びぬかれた古今東西のアート＆クラフトを期間限定で展示・販売するポップアップ・ギャラリー。創刊号からビズビムと「ダブリュー エム ブイ（WMV）」のファッションページ制作を担当しているフォトグラファー サミュエル・ブラッドリー（Samuel Bradley）とスタイリスト スティーヴン・マンの協力のもと、これまで本誌に掲載してきた写真を中心にアザーカットも含めて選定した10数点の作品を展示・販売する。なお、同氏らの写真作品が日本国内で展示されるのは今回が初めてとなる。

visvim

Fashion

ビズビム運営会社キュビズムの雑誌「サブシークエンス」第7号が発売

　「ISSEY MIYAKE 三宅一生」は、2016年にドイツの出版社 TASCHEN社が刊行。増補改訂版では、前回同様、三宅一生の右腕として50年にわたって三宅のクリエイションを支えた北村みどりが編集を手掛け、小池一子のエッセイとともに、三宅の衣服デザインや展覧会企画、出版、21_21 DESIGN SIGHTの創設など、1960年から2022年に至るまでの三宅の仕事の全貌を豊富なヴィジュアルで振り返る。表紙は、アーヴィング・ペンが撮影した「リズム・プリーツ（イッセイミヤケ 1990年春夏コレクション）」に一新。デザインを通じて人々に驚きと喜びを届けた三宅一生の視点を知るための一冊として発売する。　同展のメインとなるのは、書籍の表紙を飾った「リズム・プリーツ」。楕円や丸、四角などの形のプリーツをあしらい、平面から立体にダイナミックに変容するドレスを、三宅の仕事の象徴として展示する。会場には、表紙に採用されたポスターのほか、書籍も用意。実際にページを捲りながら、三宅の仕事の一端に触れることができるという。

ISSEY MIYAKE

三宅一生の全仕事を収録、「ISSEY MIYAKE 三宅一生」改訂版の刊行記念が21_21 DESIGN SIGHTで開催

　「T90s」には、計234枚のTシャツを掲載。ウェーバーからは、映画やミュージシャン、企業Tシャツが多数ラインナップし、ダウトエヴリシングからは、藤原ヒロシやスケートシング（SKATETHING）、YOPPY、Matt Takei、デッツ松田らが1990年代に収集したTシャツをピックアップした。　また書籍の発売を記念して、「フラグメント（fragment design）」がデザインしたTシャツを書籍とセットで販売。価格は、書籍単体が1万2000円で、書籍とTシャツのが2万円（いずれも税込）。

Culture

ダウトエヴリシングがウェーバーとタッグを組んで書籍「T90s」を発売　藤原ヒロシやスケートシングのTシャツ掲載

　マグマでは、アーティスト、作家、建築家、映像作家、彫刻家、写真家などのあらゆるクリエイターたちが芸術の分野をはじめ、国や世代、生人、故人の垣根を超えて制作したコンテンツを掲載。ジョルジュ・バタイユ（Georges Bataille）のアート誌「ドキュメント」やシュルレアリスム情報雑誌「ミノトール」などを踏襲し、20世紀アート誌の伝統を復活させることを目指すという。　創刊号では、18人のアーティストによる未公開のものを中心とした80以上のアート作品や文学作品を特集。フランスの写真家クロード・ノリ（Claude Nori）が撮影した脚の形をした眼鏡の写真にベルギーの映画監督アニエス・ヴェルダ（Agnès Varda）の文章を添えた作品や、建築家のインディア・マダヴィ（India Mahdavi）とエジプト人作家アラー・アル・アスワーニー（Alaa Al Aswany）のカイロでの体験談、イタリア出身の小説家エルリ・デ・ルカ（Erri de Luca）が1970年代にパリで暮らしていた同郷の写真家ルイジ・ギッリ（Luigi Ghirri）が撮った写真に文章を添えた写真、アンドラ・ウルスタ（Andra Ursuţa）が、ソ連時代の海賊版レコード製作のスタイルで愛や哀悼をつづった歌を収録したレコード、ノルウェー系ナイジェリア人アーティスト フリーダ・オルパポ（Frida Orupabo）のコラージュ作品などを掲載している。　現在はフランスのオンライン書店「KDPress」で取り扱っており、日本での発売日は未定だがタワーレコードや蔦屋書店などで展開する予定だという。

BOTTEGA VENETA

ボッテガ・ヴェネタが支援、20世紀アート誌の伝統を引き継ぐアート誌「MAGMA」創刊

　エール・アフリックは、セネガルや中央アフリカ共和国、カメルーン、コートジボワール、ガボン、ベナン、ブルキナファソ、モーリタニア、ニジェール、コンゴ、チャドといったアフリカの国々が共同で1961年から2002年まで運航。独立して間もない国々や、20世紀のパン＝アフリカニズム的な理想を象徴する重要な存在と位置付けられ、アートやカルチャーにおいても主要なパトロンとされていた。　カルチャーマガジンでは、同航空会社の機内で配布されていた機内誌「バラフォン（Balafon）」を踏襲し、アフリカ大陸の文化や歴史の多様性を伝えるというエール・アフリック本来の使命を復活させることを目指す。フランス語と英語の2言語に対応し、これまでに航空会社が行ってきた文化支援の記録に加えて、フランス人、フレンチ・カリビアン、アフリカ人アーティストや作家による現代的アプローチの文化的なコンテンツを掲載。6月23日にはパリのポンピドゥー・センターでローンチイベントが開催された。　マガジンの発売を記念し、フランス系スーダン人デザイナーであるAbdel El Tayebがデザインしたブランケットを数量限定で公式オンラインストアで発売。品質の良いウールやシルバーレザー、シアリングを使用し、スーダンの伝統衣装「トーブ」の色鮮やかなパターンからインスピレーションを受けたデザインに仕上げられた。6月26日時点で全デザインが品切れ状態となっているが、再入荷が予定されている。

Media

ボッテガ・ヴェネタがカルチャー誌を刊行　ブランケットも数量限定で発売

　同書は、効率の良さが正義になりつつある現代社会の中で「迷う」ことに焦点を当て、小見山が住む横浜から札幌までの1500kmをバイクで旅したロードトリップの記録を134点の図版にまとめ、音楽家 TAIHEIの書き下ろし楽曲や、音楽雑誌「ムジカ（MUSICA）」の編集長で音楽ジャーナリストの有泉智子と「ケイスケヨシダ（KEISUKEYOSHIDA）」の吉田圭佑による寄稿文を収録。通常版（4290円）に加え、プリント付きA4サイズの特装版（3万3000円）、A3サイズ（5万5000円／いずれも税込）の3種類を用意する。　小見山は、同書について「いつの間にか、道を間違えることや遠回りすることを悪手かのように避けてばかりの毎日になっていました。ならば今こそ迷えるだけ迷ってみせようと。馬鹿げた時間の使い方に踏み切ったのです。思いつきのような衝動に駆られ、バイクのハンドルに安物の方位磁針を取り付け、それを頼りに北を目指しました」とコメントしている。

小見山峻が新作の写真集を発売　横浜から札幌までのロードトリップを記録

　同書は、大量生産や新品といったファッション業界が持つ概念に対し、持続可能な未来を提案する手引きとして刊行。微生物の培養による服作りや、コンピュータ・アルゴリズムで生産・消費を最適化したバーチャルな世界との共存など、サステナブルなファッションの在り方を具体例とともに紹介する。　第1章は「サステナブル・ファッションとは何か」と題し、サステナブルファッションにまつわる用語の変遷を紹介。バイオマテリアルとファッションデザインについてまとめた第2章では、「ワコール（Wacoal）」の人間科学研究所と京都工芸繊維大学のKYOTO Design Labによる共同プロジェクト「未来の下着」の事例をまとめ、第3章ではコンピュテーショナル・ファッションデザインについて「ハトラ（HATRA）」とシンフラックスによる型紙の自動生成システムによるプロジェクト 「AUBIK」とともに解説する。第4章では、ファッション消費の場が仮想空間へと移行することによって脱物質化した未来のシナリオを記述し、第5章では循環化するファッションデザインとして生活廃棄物や食料残渣、排泄物が素材として重要な通貨となる未来や、「ナイキ（NIKE）」によるCO2と廃棄物の排出ゼロを目指す取り組み「ムーブ・トゥー・ゼロ（Move to Zero）」の事例を紹介。最終章となる第6章では、次世代ファッションデザイナーの育成として、ロンドン芸術大学やロンドン・カレッジ・オブ・ファッションなどで行われている具体的な取り組みをまとめている。

水野大二郎とシンフラックスが共同編著、サステナブルファッションを提案する書籍発売

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