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　会場内は純白のシートで覆われ、アリーナ席の椅子を包んでいるのは白い紙。中央のステージに白衣のオーケストラが登場し、ダイナミックな和太鼓の音色でショーが幕開けした。　イエロー、レッド、ホワイト、ブラックをベースに、ドットや格子柄、丸みのあるシルエットといったグラフィカルなデザインが白いランウェイに映える。ニット素材のダウンジャケットやスラックスといった温かみのあるテキスタイル、様々なテクスチャー、アシンメトリーのシューズなど、随所に遊び心を感じさせた。来年創業30周年を迎えるマルニは、今あらためて服の本質的な意味に立ち返ったようだ。　ジャンルイジ・ベネデッティ（Gianluigi Benedetti）駐日イタリア大使は前日に行われたカクテルパーティーで「ミラノを拠点とするマルニは、イタリアの創造性とエレガンスを体現するブランドだ。日本はかねてよりマルニが新しい投資やファッションの実験を行っている主要な目的地の一つ。ユニクロとの実り多いパートナーシップは、マルニとこの素晴らしい国の関係における新たなサクセスストーリーにすぎない」と語る。　20年以上前にマルニ１号店が東京に誕生して以来、今では全国に約30店舗を展開。日本でのセールスはブランドの世界総売上の20％を占めているという。OTBグループの代表取締役社長であるレンツォ・ロッソ（Renzo Rosso）は「私たちはミラノやパリのファッション・ウィークにとどまるのではなく、コミュニティの一員になりたいと考えており、日本のアーティストやデザイナーとのコラボレーションも行っている。これはグローバルブランドでありながら、哲学を持ったブランドであり続けるための手段だ」と説明する。　会場にはスペシャルゲストとして、SEVENTEEN ジョシュア＆ミンギュ、磯村勇斗、岡田将生、桐谷美玲、白石麻衣、武井咲、蜷川実花、堀田真由、 森星、吉岡里帆ら、マルニと縁のあるセレブリティが来場。最新コレクションをまとってレッドカーペットに登場した。また、スポーツ界からは、サッカー選手の槙野智章&高梨臨夫妻、柔道選手の阿部一二三、ラグビー選手の稲垣啓太も来場し、華やかな一夜を楽しんだ。

MARNI

Fashion

「マルニ」が日本で初のファッションショー開催　SEVENTEENのメンバーも来場

　ポップアップストアでは、古いものに着目したあたたかみのあるアイテムにフィーチャー。特に注目なのがイタリア・ナポリのサルトリアブランド「チェザレ アットリーニ（CESARE ATTOLINI）」とのコラボレーションアイテムだ。チェザレ アットリーニが他社と協働するのは今回が初めて。マルニのクリエイティブ・ディレクター、フランチェスコ・リッソ（Francesco Risso）が祖父のテーラリングスーツに思いを馳せ、エクスクルーシブ素材を使用したオリジナルモデルを共同開発した。　ジャケットは細身で着丈の長いスリムフィットと、ドロップショルダーでボクシーなルーズフィット。パンツは裾幅24cmのストレートと、2タックで裾幅28cmのルーズフィットを展開。いずれもマルニならではのシルエットに仕上がっており、メンズ・ウィメンズともに先行発売となる。　また、デットストックを用いて新しい命を与えるアップサイクルプロジェクト「FOUND TREASURE」で生まれたスペシャルアイテムを限定販売。ユニークな刺繍ワッペンと「FOUND TREASURE」とプリントされた専用サテンラベルでカスタマイズされ、デッドストックが唯一無二のアイテムに生まれ変わった。ユニセックスで着用できるフーディやスウェットをはじめ、定番のトロピカルウールを使用したシャツやパンツなど、1点ごとに異なる表情が魅力的だ。　そのほか、ニットやコートをはじめ、「ヴェジャ（VEJA）」とのコラボレーションスニーカー第2弾や、メンズ・ウィメンズともに人気のバッグやウォレット、マフラーなども取り揃える。一部商品は、10月26日よりオンラインストア「ISETAN MITSUKOSHI LUXURY」でも販売される予定。　ポップアップストアにはAMIAYA、BAD HOP（バッド・ホップ）、Licaxxx（リカックス）、TAIKI & NOAH（タイキ＆ノア）、Wilywnka（ウィリーウォンカ）、オカモトレイジ、カワグチジン、古市憲寿、工藤大輝、向井太一、甲斐まりか、高崎凌、佐藤大樹、小関裕太、小林陵侑、上杉柊平など、セレブリティも多く来場した。

「マルニ」秋冬新作のポップアップ　コラボアイテムやアップサイクルウェアを限定販売

　ベルギー発の「A Magazine Curated By」は、毎号ファッションデザイナーをゲストキュレーターとして招き、 独自の世界観を探求するコンセプトマガジン。これまでも「ジル サンダー（JIL SANDER）」を手掛けるメイヤー夫妻（Luke &Lucie Meier）やIris Van Herpen（イリス・ヴァン・ヘルペン）、Yohji Yamamoto（ヨウジヤマモト）など、国際的なデザイナーが参加し話題を呼んだ。　最新号となる第23号「A Magazine Curated By Francesco Risso」は、リッソが「現代において『生きる』とは何を意味するのか」を問いかける内容に。アーティスト、ミュージシャン、作家、フォトグラファー、家族や友人など、親しい人たちの力を借り、彼らの作品をアナログ的な手法で紹介した。ペーパーコラージュやイラスト、いたずら書き、手作業で修正した写真などが、全240ページのボリュームで掲載されている。　ヴィンテージのスクラップブック風のデザインとなっており、装丁にもこだわりがたっぷり。「A」の文字をエンボス加工し、光沢のある肖像画などを組み合わせた表紙はもちろん、中に写真が一枚差し込まれているのもポイントだ。こちらはシェルドレイク兄弟（Sheldrake Brothers）の物語で使用されたドロシー・シン・チャン（Dorothy Sing Zhang）撮影のプリント。遊び心あふれる構成は、ページをめくる度に刺激と驚きをもたらしてくれる。　コントリビューターは他に、 アンドレア・アルテミシオ（Andrea Artemisio）、ババク・ラッドボーイ（Babak Radboy）、カミラ・ニッカーソン（Camilla Nickerson）、チャーリー・フォックス（Charlie Fox）、コスモ&マーリン・シェルドレイク（Cosmo & Merlin Sheldrake）など。　フランチェスコ・リッソならではの創造性とアイデアが詰まった永久保存版の一冊。ドーバー ストリート マーケット ギンザのほか、「マルニ」直営店などでも取り扱っている。

「マルニ」のフランチェスコ・リッソがA Magazineのゲストキュレーターに　スクラップブック風の一冊

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「マルニ」最大の旗艦店が表参道ヒルズにオープン、日本庭園を再解釈した5つの部屋と"隠れハート"をレポート

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