トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。1月第2週目は、エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスがポリゴン・ウィンドウ(Polygon Window)名義で1993年に発表した「Surfing On Sine Waves」の完全版、KID FRESINOによる2年ぶりのアルバム「20,Stop it.」、ビートメイカー/DJのFKDのコンセプトアルバム「Duality」をセレクト。
1990年代を代表する名盤が紙ジャケとなって復活
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エイフェックス・ツイン名義で活動するリチャード・D・ジェイムス。若くして「テクノモーツァルト」の称号を得たエレクトロニックミュージック界の最高峰であり、有名レーベル「WARP RECORDS」の看板アーティストである彼が、1993年に初めてWARPからリリースしたポリゴン・ウィンドウ名義のアルバム「Surfing On Sine Waves」を完全版としてリイシューしました。本作は後のエレクトロニックミュージックの方向性を大きく変えたと言っても過言ではない伝説的作品。紙ジャケット仕様でCDリリースされるのは、今回が初となります。
KID FRESINOが2年ぶりとなるアルバムを発表
大きな反響を呼んだ前作「ài qíng」から2年の歳月を経て、KID FRESINOがアルバム「20,Stop it.」をリリース。「Cats & Dogs」で共同制作を行ったシンガーソングライターのカネコアヤノをはじめ、長谷川白紙、BIM、Otagiri、Campanella、JAGGLAをフィーチャリング・アーティストとして迎えており、ジャンルレスな楽曲を披露しています。枠にとらわれず、より柔軟に音楽の新たな可能性を追求した作品となっています。
FKDが自身のレーベルからコンセプトアルバムをリリース
ビートメイカー/DJのFKDによるコンセプトアルバムがフィジカルに先立ってデジタルリリース。イメージカラーになぞらえ「Navy」と「Beige」の2作品を同時に発表しました。自身の双対性を表現したという今作はエレクトロニカやベースミュージックとも感じられるミクスチャーなインストゥルメンタル楽曲から、FKDが日常的に耳にするジャズやR&Bの空気感を纏った楽曲までもがグラデーションしていく内容となっており、交流の深い田中光、906をはじめ、初の合作となるmaco marets、ZIWらが客演としてラインナップしています。
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