トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。11月第2週目は、ニュージーランド・オークランドを拠点とする新星ポップ・シンガー ベニー(BENEE)の1stアルバム「Hey u x」、同世代のプレイヤーによって形成されるヒップホップコレクティブOll Korrectのコンピレーションアルバム「VARIETY」、音楽家チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)によるクリスマスアルバム「A very chilly christmas」をセレクト。
TikTokでも話題、ベニーが初のアルバムリリース
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Gus Dappertonとフィーチャリングした楽曲「Supalonely feat. Gus Dapperton」がTikTokでバズを起こし、YouTubeではMVが1億6千万回以上再生されるなど、次世代のポップスターとして話題のベニーによる初のフルアルバム。弱冠20歳の若さでヒットを連発しており、地元ニュージーランドの音楽賞を席巻するだけではなく、Spotifyのグローバル・チャートでトップ20入りを果たすなど、デジタル世代特有の急速ブレイクは世界の音楽の常識を揺るがしています。快進撃はどこまで続くのか、今後も目が離せません。
パーティーから派生したヒップホップコレクティブOll Korrectが初のコンピ発表
NF Zesshoや18scottに加え、J'Da Skit、Leo IwamuraらBlueworksの面々、さらにはJIVA Nel MONDOなど、同世代のプレイヤーによって開催されているパーティーから転じたヒップホップコレクティブ「Oll Korrect」。LFYTとのコラボレーションアパレルをローンチすると共に、初のコンピレーションアルバムをリリースします。CDはPRIVILEGE TOKYOで11月13日から15日に行われるポップアップイベントでコラボアイテム購入者に特典として先行配布。きになる人はチェックしてみてください。期間中はメンバーが店頭に立つのでアルバムに関するコメントが聞けるかもしれませんね。
異端のサンタ、チリー・ゴンザレスからのクリスマスプレゼント
破天荒な生き様と、繊細で感動的な音楽の魅力に迫るドキュメンタリー映画「黙ってピアノを弾いてくれ」でも話題となった天才音楽家チリー・ゴンザレスが、愛と笑いで包まれたちょっぴり切ないクリスマスアルバム「A very chilly christmas」をリリースしました。アルバムはインストゥルメンタルが中心ですが、ボーカル曲を3曲収録。ゴンザレスが信頼する2人のシンガー、ファイストとジャーヴィス・コッカーがゲストで参加しています。中でもファイストがボーカルを務めた「The Banister Bough」は、本作で唯一のオリジナル新曲となっています。コロナの影響が大きかった今年の終わりに束の間の安らぎをもたらしてくれる本作は、ゴンザレスからの心を込めたクリスマスプレゼントです。
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