トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。10月第4週目は、Gorillazの新プロジェクト「Song Machine」シリーズをコンパイルした新作「Song Machine: Season One - Strange Timez」、ノルウェー出身のパブロ・ムニョスによるプロジェクト「Boy Pablo」の1stアルバム「Wachito Rico」、ニューヨーク最先鋭の奇才Eartheaterのニューアルバム「Phoenix: Flames Are Dew Upon My Skin」をセレクト。
Gorillazによるコラボプロジェクトがアルバムとなって登場
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ギネスブックにも「最も成功した架空バンド」として認定されているGorillazが前作「NOW NOW」以来約2年振りとなるスタジオアルバムをリリースしました。今作は、2020年に入ってスタートした様々なアーティストと共に楽曲制作を行うコラボプロジェクト「Song Machine」で発表した作品をコンパイルしたもの。Gorillazしか成し得ない錚々たるメンバーとのコラボレーションはどれも必聴です。参加アーティストの中には日本のガールズバンド「CHAI」もクレジットされています。
Boy Pabloが待望の1stアルバムをリリース
2017年にリリースした楽曲「Everytime」がヒットし、一躍インディポップシーンから注目を集めることとなった、ニコラス・ムニョスによるプロジェクトBoy Pabloが、待望の1stアルバムをリリース。収録曲は幼年期に経験した喜びと痛みから派生しており、生のソングライティングとノスタルジックなアンセムが詰まった作品です。前作のEPではSpellemannprisen(ノルウェー版グラミー賞)で「Breakthrough of the year & Gramo scholarship」を獲得しているニコラス。昨年はCoachella Festivalに出演するなど、ブレイク間近に迫った彼の最新作は聴き逃せません。
Eartheaterが2年ぶりにリリースした新作の日本限定CDが発売
2018年にリリースした「IRISIRI」が、音楽誌「ele-king」の年間ベストアルバム第1位を獲得するなど高い評価受け、ポスト・ビョークとも称されるニューヨークの奇才アーティストEartheater。2年ぶりの新作「Phoenix: Flames Are Dew Upon My Skin」は、火山をはじめとする地質学的要素にインスパイアされており、ギターやストリングス、ピアノといった生音やエレクトロニックノイズ、重厚なコーラスワーク、そして彼女のボーカルが、大自然の神秘性や過酷さを生々しく描き出しています。日本限定版にはボーナストラックが追加された全14曲を収録。ジャケットのアートワークやMVなど過激なビジュアル表現にも注目です。
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