トレンド最前線を行く者、音楽も最前線を聴け——毎週金曜日、最新アルバム・EPの中からFASHIONSNAP.COMが独自の視点でピックアップする音楽連載「今週のマストチューン」。ジャンルを問わず、今注目したい3タイトルを紹介します。9月第3週目は、ノルウェー出身のシンガー・ソングライター/プロデューサーのリド(Lido)の2ndアルバム「PEDER」、Z世代のポップ・アイコン ガス・ダパートン(Gus Dapperton)がリリースした最新作「Orca」、東京を拠点に活動するラッパー/ビデオグラファーのSPARTAによる2ndアルバム「Count Your Blessings」をセレクト。
ホールジーやアリアナ・グランデを手掛けるプロデューサー リドが2ndアルバムをリリース
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ホールジーやアリアナ・グランデをはじめ、チャンス・ザ・ラッパー、エラ・メイ、A$AP FERG、マライア・キャリー、スクリレックスなど、ビッグネームとの協業で知られている敏腕プロデューサー リドによる2ndアルバム「PEDER」が完成。4年ぶりとなる今作は「宇宙船で生まれた男の子が、音楽が存在しない環境の中で育っていく様」がコンセプト。収録曲「Rise」のMVはわずかな楽器と共に、砂漠で覆われた惑星への旅が描かれており、MVについてリドは「この“旅”は、アルバムのコンセプトに大きなインスピレーションを与えた「星の王子さま」が大きく関連しています」と語っています。
ニューヨーク出身の要注目シンガーソングライター ガス・ダパートンによる最新作
ビリー・アイリッシュがお気に入りのアーティストとして紹介したことで話題となり、デビューアルバムがタワーレコードのマンスリーレコメンド「タワレコメン」に選出されるなど、日本でも着実にファンを増やしてきているガス・ダパートン。新世代のポップ・アイコンとしても注目を集める彼の新作「Orca」は、癒しや償いがテーマ。自身の幼少期の臨死体験を歌った「Post Humorous」をはじめ、キャッチーな曲調とは裏腹に生々しいリアルが語られている、コントラストの強い作品となっています。早耳リスナーは聴き逃せません。
SPARTAによる、アーティストとして生きていくことへの不安や期待を歌った最新作
熊本出身、東京を拠点に活動しているラッパー/ビデオグラファーのSPARTA。元々はスケーターとして活動していましたが、怪我を転機に現在のキャリアをスタートさせたという異色の経歴を持ち、「ディアスポラ スケートボーズ(Diaspora skateboards)」のルックブックではモデルに起用されるなどファッションシーンからも注目を集めています。2ndアルバム「Count Your Blessings」は、東京で家族と共に過ごしてきた生活から得た様々な感情や、アーティストとして生きていくことへの不安や期待を素直に歌った作品。MVが公開されてから音源化を待ち望まれていた「ALIEN」も収録されています。SPARTAらしい力の抜けたリアルなリリックがリスナーの共感を生む、エモさ全開な1枚です。
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