「ジバンシィ」2021年秋冬コレクション
Image by: GIVENCHY
マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M Williams)が手掛ける「ジバンシィ(GIVENCHY)」が、2021年秋冬コレクションを発表した。デビューとなった前シーズンはルックブックでの発表だったため、ショー形式での発表は今回が初めて。
ファッションデザイナーになる前は、レディー・ガガやカニエ・ウェストらミュージシャンの衣装を手掛けていたウィリアムズ。ライブ会場のようなスタジアムを会場に行われた初のショーでは、自身のバックグラウンドでもある「音楽」からインスパイアされたコレクションを披露した。
■テーマは「身にまとえる音楽」
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パンデミックを経験した今、人々はどんな気持ちでいるのだろうか? またこのような状況下でファッションの役割とは何なのだろうか? この問に対するウィリアムズの考えは、「遊んで楽しむゲームのようなものではなく、自身の在り方であり、感じ、繋がるためのもの。毎日を大切に記録するように、感情にあふれて過ごすための、身にまとうことのできる音楽のようなもの」。
今回のコレクションには、実用性と贅沢さ、そして保護されている感覚、安心感が潜む。フェイクファーまたはリアルなシアリングといった肌触りの良い素材、4Gロゴ模様のボディスーツ、そしてレイヤーを重ねたコクーンシルエットが、着る人を優しく包み込む。ビジューやフェザーなど華美な装飾は、パンデミック後の世界への希望を感じさせる。
新生ジバンシィを象徴するメタルの「ハードウェア」は服からアクセサリーまで随所に。テーラードジャケットは、南京錠がボタンの代わりとなった。
なお、ファーストルックを務めたモデルは、メドウ・ウォーカー。「ワイルド・スピード」シリーズなどで知られ、2013年に交通事故で死去した俳優ポール・ウォーカーを父に持つモデルで、今回のコレクションがランウェイデビューとなった。
ショー音楽を担当したのは、ミニマルテクノのパイオニアでありデトロイトサウンドと強い繋がりを持つミュージシャン ロバート・フッド。ウィリアムズは音楽を通して、自身のアメリカ人としてのヘリテージと共に、意図的で感情的な、大陸間および文化間の橋渡しと連帯を表現したという。
■マシュマロソール、バンダナ、ボトルホルダー...アクセサリーにも注目
アクセサリー類も豊作。フードやバラクラバ、ガントレット、手袋は、「保護」「防護」のニュアンスを漂わせる。ボリュームのあるシューズは、「マシュマロ」ソールという名が与えられ、メンズ・ウィメンズで登場。王冠のような帽子、リュックのように背負うバンダナ、ボトルホルダーといったアイテムは人気を集めそうだ。
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