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【連載ふくびと】第1話 販売のエキスパート 秋山恵倭子——「私にはこれしかない」

ブランドのブックがディスプレイされた壁を背景に立つ秋山さん

Image by: FASHIONSNAP

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【連載ふくびと】第1話 販売のエキスパート 秋山恵倭子——「私にはこれしかない」

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 国内アパレルブランドに始まり、「セリーヌ(CELINE)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「プラダ(PRADA)」「ティファニー(Tiffany & Co.)」といったインポートラグジュアリーブランドで40年以上にわたってトップセールスを作り続けてきた販売のエキスパート、秋山恵倭子。活発だった幼少期から、恩師から受けた販売員としての強烈なスパルタ教育、ブランドを変遷する中で売上・人・店を育ててきた日々、40年以上続く顧客との深く長い関係性まで、現在は店舗運営コンサルタントとして悩める販売員たちに成功の極意を伝えているBRUSH代表取締役会長 秋山恵倭子の半生を、最高峰の販売の仕事の流儀とともに「ふくびと」全7回連載で辿る。

第1話——1953年、兵庫県で二人姉弟の長女として生まれた秋山恵倭子。病弱な弟を守りながら、明るく活発な幼少期を過ごす。勉強も運動も得意な小中学生時代を経て、高校時代のある2つの出合いをきっかけに、後の“天職”とも言える「ファッション販売員」への道が開かれていく。

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「弟は私が守る」活発で正義感が強い少女時代

 幼少期の私は、おてんばで健康で運動も勉強もできる、“ヒーロー”のような子どもでした。でも、反対に弟は病弱で、運動も勉強も得意ではなかった。そんな弟が近所の子にいじめられると必ず登場してやっつけるような、正義感の強い子でしたね。幼い頃に両親の離婚を経験したこともあり、当時はとにかく「弟を守らなきゃ」という一心でした。

椅子に座ってインタビューを受ける秋山さん

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 小さい頃から洋服は好きでしたね。古いカーテンを切ってホッチキスで止めて、マントやスカート、冠を作って、近所の友達とお姫様ごっこをするのがお気に入りの遊びでした。でも、自分じゃなくて人にしてあげる方が好き。「◯◯ちゃんはこれが似合うから、これ付けてみて」という感じで。今思えば、それが私が洋服に芽生える最初のきっかけだったのかもしれません。

 今でも覚えているのが、小学生の頃にクラス対抗の男女混合リレーで第一走者を務めた時のこと。好調なスタートを切ってトップを走っていたものの、他のクラスの男子が後ろから自分を追い抜こうとしているのが視界に入り、「このままじゃ負ける」と思った瞬間、咄嗟にその男子の体操服を掴んでいたんです。彼は転び、私は1位で第二走者にバトンを渡しましたが、不正扱いでチームは失格に。クラスのメンバーからは無視され、自分でも「なんであんなことをしたんだろう」と猛省した、おかしくも恥ずかしい思い出です。でもそれが、今の自分にも通ずる潜在的な“負けず嫌い”を認識した瞬間でした。

「私にはこれしかない」将来を決定付けたファッションとの出合い

 中学時代は陸上部に所属して、市内・阪神間の大会では数々の記録を塗り替え、全国大会でトップ10に入るほどの好成績。アスリートを目指したいとまでは思わなかったですが、苦しくても一人で黙々とストイックに練習を積み重ね、晴れの舞台で自分の記録を自分で塗り替えることが楽しくて、快感でした。初めて“やりがい”というものを実感した経験だったかもしれません。

 でも高校に進学した後は、一気に落ちこぼれていきました。それまでは放っておいても維持できていたのに、偏差値の高い学校だったこともあって、成績がガクンと転落。運動においても、どんどん追い越されるようになってしまった。負けることが嫌で自信を失い、陸上をやめてしまいました。

 その代わり、興味が向いたのがファッションでした。高校2年生のころ、「アンアン(anan)」の創刊号のモデルだった秋川リサさんに憧れ、食い入るように誌面を見ていました。そして同時期に初めてブティックに行って、大きな衝撃を受けたんです。素敵な店員のお姉さんが自分に似合いそうなものを勧めてくれて、フィッティングしてくれて、褒めてくれる。もうその時には、「私もこんな仕事がしたい」「私にはこれしかない」と思っていましたね。

椅子に座ってインタビューを受ける秋山さんの上半身

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 高校時代の私は、気づけば学校の中でファッションリーダーになっていました。当時はちょうど学生運動の後の時期で、生徒たちは「自由にさせろ」と私服を勝ち取った。でも結局、大半の人が制服を着ていたんですが、私は毎日思いっきり私服を楽しんでいました。たぶんアンアンの影響を受けていたと思うのですが、例えばグレーとボルドーのボーダー柄のトップスを着て、グレーのベルベットのミニスカートにニーハイソックスを合わせて、スニーカーは左右で違う色、といった具合に。その格好で学校の階段を登っている時、先生に「恵倭子、お前パンツ見えとる!」と言われたら「先生ええねん、見せてんねん!」と返したりして(笑)。

 私が新しい洋服を買って学校に着ていくとみんなが真似したり、クラスメイトを買い物に連れて行くこともありました。昔は共学だと、カップルは修学旅行の時にペアルックをしたがるんですね。だから、その子たちと一緒に買い物に行って、「同じ服はイケてないよ。ピンクのポロシャツを着るんだったら、あんたは靴下だけピンク」と、全部コーディネートしちゃう。そうすると、その2人は修学旅行に行った時にものすごくハッピーなんですよ。

 そんなふうに、当時から自分のアドバイスで人が綺麗になったり、喜んでくれたりすることがすごく好きだし、嬉しかったんだと思います。——第2話につづく

第2話「よっしゃ、ここから人生始まったわ」は、11月19日正午に公開します。

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