セリーヌ オム 2022年サマーコレクション「COSMIC CRUISER」
Image by: CELINE
モーターサーキットからシャンボール城を経て、モトクロスコースへ——エディ・スリマン(Hedi Slimane)が手掛ける「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」の2022年サマーコレクション映像は、FMX(フリースタイルモトクロス)ライダーたちの豪快な走りで幕を開けた。パンキッシュなライダーススタイルに、ウルトラルーズなバギーデニムといった1990年代のムードと、14人のアーティストの作品を取り入れている。
■FMXライダーはユースの象徴
ADVERTISING
コレクションのタイトルは「COSMIC CRUISER」。今シーズンもセリーヌは、約15分の映像で新作を発表した。南フランスの島に設置したブランドロゴ入りのFMXコースが舞台となり、サウンドトラックは新進気鋭のアーティスト、イジー・カミナ(IZZY CAMINA)を起用している。
Eボーイに着目した2シーズン前のコレクション「THE DANCING KID」ではブラック塗装のレーシングカーがプロモーションを飾ったが、今回登場したのは同じくセリーヌ仕様に塗装されたモトクロスバイク。FMXは、エディが2011年からライダー達のドキュメンタリーを撮影しているというつながりがある。彼らのエクストリームなフリースタイルが、コレクションの核となるYOUTH / ENERGY / SKATER / NEO RAVE / NEO PSYCHEDELICを象徴しているという。
■ウルトラルーズなエレファントジーンズ
コレクションで目立ったのはレザーとデニム。1990年代のバギーパンツからインスパイアされたという「エレファントジーンズ」は、XXXLサイズのウルトラルーズなシルエットが特徴だ。スパングルが輝くトップスやサイケデリックなプリント、新作サングラス「セリーヌ バグ サングラス」なども、1990年代のレイブカルチャーを連想させる。
レザーアイテムも豊富で、ジーンズとは対照的にレザーパンツは細身。スクエアシルエットのライダースジャケットにはパンキッシュな装飾を施した。ダメージジーンズにチュールスカートを重ねたり、柄や素材を組み合わせたり、先シーズンから続くスーパーレイヤードスタイルが異なるカルチャーをミックスしている。足元のポイントはカウボーイブーツ。さらに、14人のアーティストそれぞれのモチーフが、プリントや刺繍、スタッズ、パッチなど随所に散りばめられ、ユニークなアクセントを加えた。
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【注目コレクション】の過去記事
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境