「カルティエ(Cartier)」がフランス・パリで2月7日、アイコンジュエリー「トリニティ(TRINITY)」100周年を記念したセレブレーションイベントを開催した。ジス(JISOO)やジャクソン・ワン(Jackson Wang)、ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)など豪華ゲストが煌びやかなジュエリーをまとって来場。また、100周年を記念して「トリニティ」の独創的な新作が発売となった。
レッドに染まったプティ・パレに豪華ゲストが集結
100周年を祝うイベントは世界3都市を巡り、融合と多様性のシンボルである「トリニティ」が持つ普遍的なメッセージを発信。ニューヨークから始まり、ロンドンを経て、最終目的地となったパリではセレブレーションイベントを締めくくるイブニングパーティーを盛大に開いた。
会場となったのは、1900年パリ万国博覧会のために建てられた歴史的建造物のプティ・パレ美術館。カルティエの象徴的なレッドカラーに染まった幻想的な空間に、「トリニティ」のアンバサダーで100周年を記念したキャンペーンにも起用されているジス、ジャクソン・ワン、ラビリンス(Labrinth)をはじめ、カルティエのアンバサダーからメゾンにゆかりのあるクリエイターまで、多彩なゲストが世界中から集結した。
ジス
Image by: Cartier
会場では、マルセイユ国立バレエの芸術監督も務めるダンスグループのラオルド(La Horde)によるパフォーマンスのほか、ラビリンス、シーア(Sia)、ディプロ(Diplo)によるステージがゲストたちを魅了した。
「トリニティ」100周年を祝ったセレブリティたち
ソフィア・コッポラ
Image by: Cartier
原点を見つめ新しい"環"の可能性を拓いた「トリニティ」新作コレクション
100周年を迎えた今年、「トリニティ」の新たなモデルが誕生した。一つ目は、「カルティエ」が得意とする幾何学的なアプローチによって、デザインの核である可動性のある3本の環を"クッションシェイプ"と呼ぶ角のとれたスクエア型にアップデート。オールゴールド、もしくはダイヤモンドをパヴェセッティングしたリング、ブレスレット、ネックレスをラインナップする。
そしてもう一つは、3本の環を組み合わせて1本のリングとして、もしくはそれらを解いて3連リングとしてアレンジを自在に楽しめる独創的なモジュール式リング。さらに、2004年に発表して人気を博したXLサイズのブレスレットを復刻するとともに、アイコニックなリングのXLサイズモデルも登場した。
「『トリニティ』を再解釈するにあたり、原点――すなわち独立していながらも不可分な3本のゴールドリングに立ち返りました。そしてリングの回転が与える感動も」とマリー=ロール・セレード、「カルティエ」ジュエリー&ウォッチ クリエイティブ ディレクターは振り返る。手作業で本体を加工し、素材をこねたり圧縮したりと試行錯誤を重ね、クッションシェイプを導き出した。「そこから理想的なプロポーションを求め、宝石細工職人がわずか0.1ミリの厚さで少しずつ削るのは、非常に緻密な作業でした」とも明かす。
モジュール式の「トリニティ」は「構築と脱構築というデザインアプローチから」始まったという。パズルのように連なり合う環を考案することで単独の構造を作り、そこから3つのパーツに解体していった。「リングが一体になるように着用すれば日常使いの控えめな印象に、リングを解けばイブニングにふさわしくダイヤモンドが顔を覗かせます」。
「トリニティ」は100年の歩みを通して、革新的な進化を遂げながら、愛と多様性というメゾンの大切な価値観を象徴してきた。節目となる24年の新作は、まさにアニバーサリーにふさわしい次世代の幕開けを予感させるコレクションとなっている。
(価格は全て税込)
text: Chikako Ichinoi
edit: Chiemi Kominato(FASHIONSNAP)
Realization: Mizuki Okuhata(FASHIONSNAP)
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