
ベイクルーズ 代表取締役CEO 杉村茂
Image by: FASHIONSNAP
「ジャーナルスタンダード」「エディフィス」「イエナ」といったこだわりの店舗で服好きの心を掴み、ベイクルーズを日本のセレクトショップ"新御三家"と呼ばれるまで伸し上げた創業者の窪田祐(くぼた ひろし)氏が、2014年にトップを退任。後任として、子会社ルドームの代表を務めていた杉村茂(すぎむら しげる)氏が代表取締役CEOに就任した。入社から30年、ライフスタイルやニーズの多様化といったファッションを取り巻く環境変化を肌で感じてきたという2代目社長は、ベイクルーズグループを次世代に向けてどう舵を切っていくか。
■情報量とニーズの多様化を肌で感じた30年
―1984年にベイクルーズに入社してからこれまでに経験した仕事は?
営業職の時は多忙でしたね。卸の営業だったので地方に行くことも多かったんですが、個性的な店舗が多くて刺激を受けたことを覚えています。ブランド運営に関わった最初の仕事は「イエナ(IENA)」でした。直営店の立ち上げ時にはディレクターやMDを務めましたし、グループ会社であるジョイントワークス社で課題だったアウトレット事業を立て直したことは、私の中でとてもやりがいのある仕事になりました。
多くの経験をすることが大事だという会社の方針もあって、私自身もそうでしたが、社員がみな自然と様々なことに挑戦するので、実践から学ぶことは多いと思います。
―この30年、特にどんな変化を感じますか?
一番の変化は「情報量とニーズの多様化」だと思います。私自身、ファッションが好きでこの業界に入りましたが、30年以上前は、見たことがないものや新しいブランドが常に新鮮でした。でも今は、モノは溢れて多様化していて、情報量もとても多い。
以前は、作り手やブランド側のアイデンティティを優先するプロダクトアウト方式の提案でお客様に満足して頂いていましたが、現代はものを選ぶ主導権がお客様に移っているように思います。ブランドらしさを大切にしながらニーズを先読みして、提案することがより難しくなっているのを感じますね。

1997年にデビューした「JOURNAL STANDARD」
■アパレルで培った感性を食にも活かす
―現代人の多様化したニーズに対して、どう対応しているのでしょうか。特に近年、「ジャーナル スタンダード」の多様なカフェ業態、パリ発の「ゴントラン シェリエ」や「クチューム」、米国発の「ゴリラコーヒー」といったフード事業の展開も目立ちます
グループでは、主にファッション、ファニチャー、フード、フィットネスの4つの事業を展開していますが、これら全てに共通しているのは「クリエイティビティとこだわり」です。ベイクルーズの基本は"ファッション屋"ですので、やはり感性を大切にしながら「おしゃれ」や「時代感」などをキーワードに、それぞれ独自の世界観を持った形で事業を広げてきました。フードビジネスもその一例で、アパレルで培った感性や提案力を活用しながら、感動して頂ける事業を目指しています。

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