サンローラン 2023年サマーコレクション
Image by: SAINT LAURENT
「サンローラン(SAINT LAURENT)」の2023年サマーコレクションが、9月27日にパリで発表された。会場はエッフェル塔を臨む、夜のトロカデロ庭園。噴水や石畳は今回のために作られたものだそう。叙情的なサウンドトラックは、フランス音楽界のパイオニアであるセバスチャン(SebastiAn)が担当した。
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伝説的ダンサーの衣装がモチーフに
クリエイティブ・ディレクター アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)のインスピレーション源となったのは、「20世紀を代表するダンサー」とも評されたアメリカの舞踏家マーサ・グレアム(Martha Graham)。彼女が1930年に発表した作品「Lamentation(哀歌)」で着用した、頭から爪先まで包むチューブ状のドレスは、ムッシュ イヴ・サンローランの数々のコレクションにも影響を与えたという。
中でも1980年代半ばに発表されたムッシュのフード付きドレス「カプッチョ(capuche)」は、メゾンを象徴するキーモチーフとなっている。今回ヴァカレロは、カプッチョを細長いシルエットでアレンジ。薄くてしなやかなシルクジャージーニットを用いて、ミニマルで洗練されたドレスを作り上げた。
パワーショルダーのワントーンルック
フロアレングスのドレスと合わせたのは、マスキュリンなアウターウェア。パワーショルダーのロングコートやレザーのボンバージャケット、トレンチコートなどが登場し、力強い女性像を演出した。バーガンディーやネイビーといった落ちついたカラーパレットをワントーンでまとめたスタイルが多く、またレオパード柄のドレスや水玉のボウブラウスなどメゾンの代名詞的なアイテムも目を引いた。
バッグを持たず、ジュエリーで魅せる
アクセサリーで目を引いたのは、スカルプチュアルなウッドやゴールドのジュエリー。夜のロケーションで、大ぶりのバングルがキラリと煌めく。あえてバッグを排除したスタイリングが、センシュアルなボディラインをより強調していた。
フラッシュと歓声を浴びるBLACKPINK ロゼ
会場にはブラックピンク(BLACKPINK)のロゼ(ROSÉ)やケイト・モス(Kate Moss)、ヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)など、豪華ゲストが来場。屋外かつオープンな設計で開催されたショーは周辺に多くの一般客が集まり、ゲストが到着するたびに歓声が上がった。
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