
数々のデザイナーの進退が大きな話題を呼んだ2024年。実際に売れたブランドはどこだったのか? 阪急メンズ大阪の「ガラージュ D.エディット」や「GR8」など8つの高感度ショップに「2024年売れたブランド」と「2025年注目のイチ押しブランド」を調査。推薦コメントと共に紹介します。<メンズ編>
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ガラージュ D.エディット(阪急メンズ大阪)
阪急メンズ大阪5階の自主編集売り場。「オーラリー(AURALEE)」「カサブランカ(CASABLANCA)」「ダブレット(doublet)」など多種多様な感度のブランドを国内外からセレクトしている。
2024年売れたブランド:ダブレット(doublet)

doubletの2024年秋冬コレクションより
Image by: Launchmetrics.com/spotlight
東京モード学園を卒業後、企業デザイナーを経験した井野将之が2012年にパタンナーの村上高士と共に設立。「違和感のある日常着」をコンセプトに、遊び心溢れるリアルクローズを展開している。2013年には「2013 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」プロ部門のビジネス支援デザイナーに選出され、最高位の東京都知事賞を受賞した。ユーモアのあるフリンジ風の刺繍ワークや、代表的アイテムのスカジャンなどに見られる、様々な文字やモチーフの刺繍を重ね合わせていく高度な「刺繍テクニック」が特徴。2016年には「第3回 TOKYO FASHION AWARD」を受賞し、2017年に東京コレクションで初のランウェイを発表。2018年には「LVMHヤングファッションデザイナープライズ」でグランプリを獲得した。過去にはミッドウエストも「2023年に売れたブランド」で取り上げた。

独自の世界観とテーマで毎シーズン注目度の高いブランド。2024年春夏からお取り扱いさせていただいている当店でも、ブランドファン、新規問わず全てのお客様がその世界観に引き込まれています。シーズンテーマとアイテム1点1点が奥深いため、お客様とのお話も盛り上がります。当店では即完売となったアシックスとのコラボは今季も大きな話題に。(阪急メンズ大阪 ガラージュ D.エディット 武田凌)
2025年注目のブランド:アンセルム(ANCELLM)

2025年春夏コレクションより
Image by: ANCELLM
デザイナーの山近和也が2021年春夏シーズンに立ち上げた、日本発のメンズブランド。「視点を変えた経年変化の提案」をテーマに、“経年変化する”という視点から選んだ素材や加工を用いた、熟練の職人の手によるプロダクトを展開。着込んで馴染むことによって生まれる美しい服の表情を、新たな価値観として提案している。

破竹の勢いで人気を獲得している新進気鋭のブランド。入荷後即完売のアイテムが多く、当店でもその人気ぶりをデリバリー毎に感じています。アイテム1点1点の加工の手数の多さ、こだわりの強さは他のブランドにはないもので、国内外のお客様からしっかりと評価をいただいております。新たな経年変化の価値観をどのように提案するのか、2025年も引き続き注目しています。(阪急メンズ大阪 ガラージュ D.エディット 武田凌)
アディッション アデライデ
「アデライデ」の姉妹店で、2002年に東京・表参道にオープン。「希少価値の追求、アートとの融合、ユニセックスとユーティリティ」をキーワードに、新しいムーブメントを作る独創的なブランドを提案し続けている。
2024年売れたブランド:プロトタイプス(Prototypes)

2024年秋冬コレクションより
Image by: Prototypes

2024年秋冬コレクションより
Image by: Prototypes
チューリッヒを拠点とするLaura BehamとCallum Pidgeonのファッションデザインデュオによるブランド。デムナ(Demna)が率いる「ヴェトモン(VETEMENTS)」で経験を積み、2021年にプロトタイプスを設立。同年10月にデビューコレクションを発表した。新しい衣服を生産するのではなく、ユーズドやデッドストックの再利用・アップサイクルに重点を置き、一点物のピースを制作することで着用者のアイデンティティを引き出し、個人の表現の自由を奨励することをコンセプトに掲げる。アディッション アデライデは、昨年も「2024年注目のブランド」として選出していた。

何度かこの企画でもピックアップしているブランドですが、今年Yeがショー会場へ駆け付けたことで、一気に知名度が上がったことを実感しました。我々アデライデは彼らのチームと特別な関係にあり、海外からわざわざこのブランドを求めて来店される方も非常に目立ちます。また、一般のお客様のみならず、アーティストやスタイリストの方たちからの反響も熱い。自分たちのやりたいことをやる彼らのクリエイションは衝動的なアート活動に近く、全ての方に理解されるものではないかもしれません。けれども、凝り固まったファッション業界やファッションが今まで背負わされてきた偽りの使命に対して、新世代の価値基準をもたらす勢いを持っています。(アディッション アデライデ マネージャー 沼本博史)
2025年注目のブランド:ヴジャデ(Vuja Dé)

2025年春夏コレクションより
Image by: Vuja Dé

2025年春夏コレクションより
Image by: Vuja Dé
韓国やアメリカ、日本にバックボーンを持つファッションデザイナーのKen Iijimaが2018年に始動。ラグジュアリーとストリートウェア、過去と未来の二分法を反映したヴィンテージデザインからインスピレーションを得て、ウェアを中心に全て日本製で展開している。デザイナーの「リアルクローズ」「アンチファッション」といった強い意志が反映された、日常に溶け込む衣服を提案している。

まずコレクションルックがかっこいい。デザイナー自身が好むヴィンテージやモードファッションといったデザインリファレンスが、彼のフィルターを通ることで“今ストリートで一番着たい形”へと昇華されています。また、全てのアイテムにおいて素材や加工に制作チームのこだわりが詰め込まれ、一方でデザインは無駄がなく洗練されており、価格に対しての満足度も高い。今年9月に当店でポップアップストアを開催した際は、初日は終日並びが出るほどの盛況となりました。2025年3月には、当店との特別なコラボレーションを準備中です。(アディッション アデライデ マネージャー 沼本博史)
リステア
2007年にフラッグシップストアを六本木・東京ミッドタウンにオープン。ブラックの巨大なコンテナをイメージしたミステリアスな外観デザインが特徴で、3フロア構成の店内ではメンズからウィメンズ、コスメ、アートまでエッジの効いたコレクションを幅広くラインナップ。近年はライフスタイル領域にも力を入れている。
2024年売れたブランド:ロエベ(LOEWE)





2024年秋冬コレクションより
Image by: Courtesy of Loewe
1846年にスペイン・マドリッドで皮革製品工房として創設。1996年にLVMHグループに加入し、2013年にクリエイティブディレクターにジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が就任した。「リスト(Lyst)」が発表した「2024年第2四半期のファッショントレンド」では、世界で最もホットなブランドに選出。毎シーズン新たなシルエットやスタイルを意欲的に提案し続けている。なお、特集記事「2024年秋冬注目のブランド」でもリステアは選出していた。

現代的なアート性やリラックス感とシャープさの絶妙なバランスで、今を象徴するラグジュアリーブランドとして君臨。ユニークなショーアイテムのみではなく、カジュアルさの中に気品が感じられるコマーシャルアイテムも充実していることが特徴です。年間を通じて、シグネチャーのレザーアイテムからカットソー類、パンツ、レザーグッズまで、全カテゴリーで幅広い顧客層に人気を博しました。(リステア メンズバイヤー 浅野康行)
2025年注目のブランド:ヴァレンティノ(VALENTINO)

2025年リゾートコレクションより
Image by: Ola Rindal / Courtesy of Valentino

2025年リゾートコレクションより
Image by: Ola Rindal / Courtesy of Valentino
ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)とジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo Giammetti)が、1960年にイタリア・ローマで創業。オートクチュールとプレタポルテを展開している。2024年4月に、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)がメゾンのクリエイティブ・ディレクターに就任。ルックブック形式で発表した2025年リゾートコレクションと、ランウェイデビューとなった2025年春夏コレクションでは、メゾンのデザインコードをミケーレらしい世界観に落とし込んだスタイルを披露し、大きな話題を呼んだ。

今年3月にアレッサンドロ・ミケーレのクリエイティブ・ディレクター就任が電撃発表された後、わずか数ヶ月後に発表されたデビューコレクション「アヴァン レ デビュ(デビューの前に)」。ヴァレンティノの象徴的なコードを軸にしながら、ヴィクトリア調、70sカルチャー、パンク、ジェンダーフルイドといった、まさにミケーレらしい唯一無二の世界観となっています。ルックのように完成されたスタイルはもちろん、ミケーレ自身のように、デニムやキャップにパンチのあるトップスやアクセサリーをあわせるストリートな着こなしもオススメ。(リステア メンズバイヤー 浅野康行)
ミッドウエスト
1976年創業。東京、名古屋、大阪の3つのエリアに店舗を出店し、世界的コレクションブランドからデザイナーズブランドまで幅広くラインナップしている。
2024年売れたブランド:アーネストダブルベーカー(ERNEST W. BAKER)

2025年春夏コレクションより
Image by: Courtesy of ERNEST W. BAKER
2016年にリード・ベイカー(Reid Baker)とイネス・アモリム(Inês Amorim)がポルトガルで設立。1970年代のレトロなテーラリングを、現代的に再解釈したメンズウェアを展開している。ツイードやベルベット、コットン地のシャツといった伝統的なメンズウェアの素材と、新たなシルエットを融合したスタイルが特徴。

マーケットがクラシックに移行しつつある今、アイテムと価格のバランスが良く、若い層を中心に人気を集めています。ゴールドの装飾を軸としたヨーロッパが古くから持つ上品さにアメリカのスタイルを加えた、程よい抜け感で独自のスタイルを築き上げてきたブランド。売上が好調だった一番の要因は、ポルトガルのアトリエ周辺にある革の町工場との直接的な取り引きによって、バリュー感のある製品を提案できていること。レザージャケットを中心に、お客様に製品を手に取っていただける機会が増えました。(ミッドウエスト バイヤー 大澤錬)
2025年注目のブランド:アキレス・イオン・ガブリエル(ACHILLES ION GABRIEL)

2024年秋冬コレクションより
Image by: Andrea Adriani/launchmetrics.com/spotlight

2024年秋冬コレクションより
Image by: Andrea Adriani/launchmetrics.com/spotlight
スペイン発のシューズブランド「カンペール(CAMPER)」、「カンペールラボ(CAMPERLAB)」のクリエイティブディレクターを務めるアキレス・イオン・ガブリエルが、自身の名を冠して2023年に設立。性別にとらわれない既製服やフットウェア、アクセサリーを展開している。2024年1月に開催された第105回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo)で、デビューコレクションを披露した。

デザイナー自身が“惹きつける魅力”を持っているのが一番の強みで、カリスマ的存在になりうる可能性を秘めていると感じます。彼の日常スタイルを常にチェックしているお洒落な若者層も既におり、自身のブランド立ち上げは待望だったことがうかがえます。元々シューズデザインを手掛けていた経験から、ヒールブーツに合わせたデザインのハンカージーンズなどの発想も面白く、テーラードやレザーを中心とした、他に引けを取らない強さを兼ね備えているブランドです。(ミッドウエスト バイヤー 大澤錬)
スーパー エー マーケット
トゥモローランドが運営するセレクトショップ。独自の価値観と美意識、時代感をもって、デザインや品質にこだわった商品を世界中から幅広く選定し提案している。2011年2月に1号店としてオープンした青山店のほか、ニュウマン新宿にも店舗を出店。
2024年売れたブランド:ルメール(LEMAIRE)

2024年秋冬コレクションより
Image by: LEMAIRE
1991年にクリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)が自身の名を冠したブランドを設立。ウィメンズコレクションに加え、1995年にはメンズのプレタポルテもスタートした。2010年にサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)が加わると、ブランド名を現在の「ルメール(LEMAIRE)」に変更。しなやかなシルエットとソフトでニュートラルなカラーパレットを特徴とした、タイムレスなパリジャンスタイルを提案し続けている。2024年11月には、パリ店、ソウル店に続く世界で3店舗目の旗艦店を東京・恵比寿にオープンした。なお、スーパー エー マーケットは「2024年売れたブランド」ウィメンズ編でも選出している。

毎年売り上げ上位に上がるブランドですが、2024年は特に好実績でした。ルメールらしい流行に左右されない商品、リラックスしたシルエット感、製品染めなどで作った表情のある素材、カラーパレットが特徴的です。ウェアだけではなく、アイコン的なクロワッサンバッグをはじめ雑貨類も反応が良く、ブランドの認知の広がりを感じます。(スーパー エー マーケット メンズ バイヤー 磯久純一)
2025年注目のブランド:ナマチェコ(NAMACHEKO)

2024年秋冬コレクションのキャンペーンルックより
Image by: NAMACHEKO
イラクのクルド地域で生まれ、幼少期にスウェーデンに移住したバックグラウンドを持つディラン・ルー(Dilan Lurr)&レザン・ルー(Lezan Lurr)兄妹によって2017年に設立。初期の「ラフ・シモンズ」や「クリスヴァンアッシュ」のサポートをしていたベルギーの工場「Gysemans Clothing Group」のオーナーの目にとまり、サポートを受ける。2018年秋冬シーズンからパリ・ファッションウィークでコレクションを発表しているほか、2020年度の「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(International Woolmark Prize)」ファイナリストにも選出された。

モダンさとクラシックさのバランスがとても良く、2025年春夏シーズンからお取り扱いを開始することが決まりました。今っぽいのですが、どことなく哀愁や懐かしさを感じる商品群が印象的。ビーズが施されたアイテムやボタンが特徴的なレザージャケットなど、手仕事や一手間を加えられた洋服も素敵です。2015年スタートと若手ではないブランドですが、今後の活躍が楽しみです。(スーパー エー マーケット メンズ バイヤー 磯久純一)
インターナショナルギャラリー ビームス
1981年に「ビームス(BEAMS)」からデビューし、2005年にウィメンズが加わった。国内外の期待のインディペンデントから、ハイエンドなデザイナーズまで、幅広いイメージのファッションを提案している。
2024年売れたブランド:オマール アフリディ(Omar Afridi)

インターナショナルギャラリー ビームスが別注したレザージャケットのルック
Image by: Omar Afridi
オマール アフリディは前身となるブランド「レオン バラ(LEON BARA)」からリブランディングし、創業者のオマール・アフリディ(Omar Afridi)の名を冠して2020年秋冬シーズンに再始動。現在は日本人デザイナーの市森天颯と菊田潤の2人がユニセックスブランドとして展開している。「Primitive Mode(プリミティブ=原始的、モード=流行)」をコンセプトに、中東・アフガニスタンの伝統や職人技、美学と現代的なデザインを融合させたウェアを手掛けている。過去にはGR8が「2023年売れたブランド」に、インターナショナルギャラリー ビームスが「2024年注目のブランド」に選出。

クリエーションや、ファブリックの追求、デザイナーのお二人のモノ作りに対する姿勢など、全てが高い次元でまとまっているところが好調の要因。2024年10月にインターナショナルギャラリー ビームスでローンチした別注レザーの即完も記憶に新しいところ。(インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター 鈴木浩矢)
2025年注目のブランド:ビブリオテーク(BIBLIOTHERK)

2024年秋冬コレクションより
Image by: BIBLIOTHERK

2024年秋冬コレクションより
Image by: BIBLIOTHERK
「ビブリオテーク(BIBLIOTHERK)」は、畑龍之介が手掛ける日本のファッションレーベル。レーベル名はデザイナーが思春期に過ごしていたドイツでの経験に由来しており、ドイツ語で図書館を意味する「BIBLIOTHEK」に「RYUNOSUKE」の「R」を入れ込んだ造語となっている。2022年秋冬シーズンにデビューし、2024年春夏シーズンから本格始動した。なお、インターナショナルギャラリー ビームスは特集記事「2024年秋冬注目のブランド」でも選出していた。

前回「2024年秋冬注目のブランド」として挙げたビブリオテークに引き続き注目しています。ミニマルながらも静かな力強さとファブリック使い、独特のパターンメイキングが魅力のブランド。2024年秋冬からの買い付けでしたが、今シーズンは生産トラブルなどもあったようで店頭にまだ並んでいない状況のため、次シーズンこそは期待しています。(インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター 鈴木浩矢)
GR8
世界各地の人気ブランドや気鋭のレーベルを取り扱い、多くのクリエイター、デザイナーとも親交の深い東京・原宿のセレクトショップ。Ye(カニエ・ウェスト)やリアーナをはじめとする海外セレブリティからの支持も厚い。
2024年売れたブランド:キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)

2024年秋冬コレクションより
Image by: daniele schiavello
ブルガリア人デザイナーのキコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)が、セントラル・セント・マーチンズ在学中に英国ファッション評議会(BFC)による「NEWGEN MEN」支援デザイナーに選ばれ、卒業後すぐにブランドを始動。2017年春夏シーズンから本格的に展開をスタートした。2018年から現在まで継続して「アシックス(ASICS)」との協業を行っているほか、2023年には「ヘブン バイ マーク ジェイコブス(Heaven by Marc Jacobs)」とのコラボレーションを発表するなど、多岐にわたる活躍を見せている。BFCが主催する「ザ・ファッション・アワード2023(The Fashion Awards 2023)」では、ブリティッシュ・メンズウェア・デザイナー部門にノミネート。2024年3月に、ブランド初となる直営店を東京・原宿にオープンした。

今までもお客様がしっかり定着しているブランドでしたが、東京に路面店が出来てから、国内のお客様の間でさらに勢いが増しているように感じます。しばらく見慣れたトレンドが続くメンズウェア市場の中で、キコ・コスタディノフはパターンやテキスタイル、着方にも毎回驚きがあり純粋に楽しいと思えるので、スタッフの熱量がお客様にも伝わりやすくなっています。また、新しいテック調のブランドもたくさん出てきていますが、キコに影響を受けたと思われる要素を多く感じ、作り手側にも影響を与えているところからも注目度の高さが伺えます。(GR8 メンズバイヤー 高橋悠介)
2024年注目のブランド:ベニスM(VeniceM)
2018年に、タイ出身デザイナーのヴェニス・ワナコーンクル(Venice Wanakornkul)がウィメンズブランドの「ベニスW(VeniceW)」をニューヨークで設立。現在はロンドンを拠点に、ファンタジーやSFの世界を反映したかのような革新的で遊び心溢れるデザインのコレクションを発表している。「VeniceM」は、そのメンズラインとして展開。

タイ出身のVenice Wanakornkulが手掛けるブランド「VeniceW」のメンズライン「VeniceM」です。 コレクションの大半がスウェット生地、フリースとなっておりますが、セットアップでも単なるリラックスウェアにはならない“サイバー色”が強いデザインが魅力です。VeniceWのシグネチャーである「目玉」と「ウィング」モチーフはVeniceMでも健在で、スタイリングを一気にファンタジーに昇華させます。(GR8 メンズバイヤー 高橋悠介)
ロンハーマン
1976年にアメリカ・カリフォルニアのハリウッドで創業。「ファッションとは愛にあふれ、刺激的で楽しく、自由であるべきだ」という理念の元、世界中からウェアやプロダクトをセレクト。カフェやオリジナルブランドも展開している。2024年に日本上陸15周年を迎えた。
2024年売れたブランド:ビズビム(visvim)

「Visvim for Ron Herman 15th Anniversary Exclusive / Mawata Silk Collection」より
Image by: KEISUKE FUKAMIZU
「ビズビム(visvim)」は、クリエイティブディレクターの中村ヒロキがシューズブランドとして2000年にスタート。「作り込んでいるけど、ベーシック」をコンセプトに、着やすいものや履きやすいものを重要視しており、普遍的な美しさ、そして後世に残っていくプロダクト作りを探求している。2024年9月には、表参道のファッション複合ビル「ジャイル(GYRE)」内にある旗艦店「visvim store」をリニューアルオープンした。なお、特集記事「2024年秋冬注目のブランド」ではスーパー エー マーケットも選出。

特に、リバーシブルジャケットやシャツジャケットなど、計3型を展開したロンハーマン別注の「真綿シルクコレクション」は、シンプルでありながらもビズビムのクラフツマンシップが存分に楽しめるアイテムとして、多くの方にお買い上げいただきました。(ロンハーマンPR 福本宏二)
2025年注目のブランド:モンクレール(MONCLER)
モンクレールは、山岳地帯向けのスポーツブランドとして、1952年にフランス・グルノーブル近郊の山中の村 モネスティエ・ド・クレルモンで誕生。2003年に実業家のレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)がブランドを買収して以降は、「山で生まれ、都市で生きる」をテーマに、スポーツウェアに留まらない多様なシーンで着用できる汎用性の高い製品を展開してきた。2018年には、複数のゲストデザイナーとのコラボコレクションを月ごとに発表するプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」を始動。これまでにシモーン・ロシャ(Simone Rocha)や藤原ヒロシ、ピエールパオロ・ ピッチヨーリ(Pierpaolo Piccioli)、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson )らと協業している。

これまでも「MONCLER Exclusive for Ron Herman」としてコラボレーションを行ってきましたが、2025年春夏シーズンでも登場。"ブラックカラー"は世界でロンハーマンのみの展開となる、スペシャルなアイテムです。ポリエステルとウール素材を用いたフリースシャツと、リサイクルナイロンの技術を採用したシャツ型のブルゾンの2型が揃います。(ロンハーマンPR 福本宏二)
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