ミシェル・ヨーが着用したディオールのドレス
Image by: DIOR © Sophie Carre
ミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)が3月12日にロサンゼルスで開催された、第95回アカデミー賞でアジア人俳優として初めて主演女優賞を受賞した。授賞式では「ディオール(DIOR)」のドレス姿で披露した2分間のスピーチが感動を誘った。
今回評価されたのは、アクション・エンターテインメント映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のエヴリン役。コインランドリーの赤字経営に頭を抱える一般市民だったはずの彼女が、マルチバースの世界でヒーローとして戦うというストーリーだ。
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60歳のミシェルは「ありがとう。この授賞式を見ている、私のような見た目の少年少女たち。このオスカー像は希望の証。夢を大きく持てば、必ず叶うという証です。そして女性のみなさん、全盛期が過ぎたなんて誰にも言わせてはいけません。ネバー・ギブアップ!」と壇上でガッツポーズを見せ、会場から喝采を受けた。
また自身の家族や故郷についても言及。「ダニエルズ監督、A24、素晴らしいキャストとクルー、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に関わった皆さんがいなければ、今日私はここに立っていません。この受賞を私の母に、そして世界中の母親に捧げます。なぜなら彼女たちこそが本物のスーパーヒーローだから。彼女たちがいなければ、今夜ここにいる皆さんもいなかったはず。私の母は84歳です。このオスカー像を母の元に持ち帰ります。今ごろ、家族や友人と一緒にマレーシアで中継を見ていることでしょう。(投げキッスをして)みんな愛してる。オスカー像をみんなのところに持って帰るからね。そして私がキャリアをスタートさせた香港の大家族にも感謝します。私が今日ここに立っているのは、あなたたちの支えがあってのこと。家族のみんなもありがとう。アカデミーの皆さん、これは歴史的瞬間です。ありがとうございました」。
この時ミシェルが着用していたのは、フェザーのウェーブがあしらわれたアイボリーシルクオーガンザのロングドレス。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が手掛けたオートクチュールで、何層ものレイヤーが重なり合っている。このドレスの製作には200時間、さらに刺繍には450時間を費やしたという。繊細なフェザーが揺れる美しい一着で、オスカー像を持つミシェルのネイルはドレスと合わせたアイボリーに塗られていた。
ミシェル・ヨーが着用したディオールのドレス
Image by: © Sophie Carre
なお、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は主演女優賞・作品賞・監督賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞・編集賞の7部門を制覇。日本でも劇場公開がスタートしており、さらに注目が集まりそうだ。
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