COMME des GARÇONS DSMG 10周年記念ポーチ
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F:次は、ドーバー ストリート マーケット ギンザ10周年を記念して製作したコム デ ギャルソンのポーチです。
大平:ダイアナ・エジャイタ(Diana Ejaita)というイラストレーターとのコラボアイテムらしいです。日頃からよく買い物をしているドーバー ストリート マーケット ギンザが周年アイテムを出すということで注目していたのですが、このポーチはプリントがすごく可愛いなと思って周年イベントの日の朝に買いに行きました。裏面も総柄で素敵なんです。形違いで3種類くらい出していて、本当は全部欲しいくらいでしたね。
Image by: FASHIONSNAP
F:使い勝手はいかがですか?
大平:実は、デザインが気に入って買ったのはいいけど、何入れようって思いながら使えずにいます(笑)。なんとなくですけど、雑に使っているとプリントが剥げてきそうな予感がするんですよね。今は使うことを楽しみに眺めています。
F:大平さんは「コム デ ギャルソン ガール(COMME des GARÇONS GIRL)」のハンドバッグなど系列ブランドのアイテムを愛用していますが、どこに魅力を感じていますか?
大平:コム デ ギャルソンは、コラボレーションが上手だなと感じています。色々なブランドやアーティストとコラボすることで他にない、アーティスティックなアイテムを作り出しているところに魅了されますね。ベース部分は基本に忠実にしっかりと作り込んでいるところもポイントが高いです。
F:コム デ ギャルソンに限った話ではなく、近年は業界全体としてコラボレーションの数が増えています。
大平:そうですね。私はコラボ企画に惹かれがちなのでよく買うのですが、本当に欲しいと感じる物は限られているなと思っています。ただブランドロゴが2つ並んでいれば良い訳ではないですからね。コラボアイテムは特にドーバー ストリート マーケット ギンザで買い物をすることが多いです。近年は以前と比べてより多くのコラボ商品が生まれるようになり、全てを把握するのは難しいですが「行けば何か面白いものがあるんじゃないかな」と思わせてくれるドーバーには一定の信頼がありますね。毎シーズン立ち上がりのタイミングには足を運ぶようにしています。
KEEN ウクライナ支援チャリティサンダル
F:6点目は、「キーン(KEEN)」がウクライナ支援を目的として発売したチャリティサンダルですね。世界2000足限定だったとか。
大平:2000足限定?知りませんでした。この前代々木公園にフラっと立ち寄ったらキーンがポップアップショップを出店していて、そこにこの靴が売っていたんです。店員さんに「ウクライナカラーじゃないですか」って話しかけたら「売上の100%をウクライナに寄付します」と言うので、感銘を受けてその場で購入しました。
F:100%寄付はすごいですよね。
大平:利益を寄付とかじゃなくて売上を全額寄付ですからね。潔いです。元々キーンは履き心地が良いので親にも勧めて家族で愛用しているくらい好きなんですけど、会社としての姿勢もすごく好感を持っています。サステナビリティへの意識もそうですけど、昔から有事の際に医療従事者に靴を配ったりとか、社会貢献活動を積極的に行っていて、自分の中ですごく信頼できるブランドなんですよね。
F:ブルーとイエローのカラーリングもインパクトがあって良いですね。
大平:そうなんです。ウクライナカラーがすごくカッコよくて、ファッションアイテムとしても優秀なんですよね。先ほど紹介したメリル ロッゲのネックアクセサリーもそうですし、この後出てくる「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」のジャケットもなんですが、ワードローブにイエローとブルーのアイテムが多いので相性が良いです。
Image by: FASHIONSNAP
F:大平さんはクロックスなど、インパクトのあるサンダルを上手くファッションに取り入れているイメージがあります。
大平:サンダルって、すごく気軽な気持ちで履けるアイテムじゃないですか。私のなかで「サンダルだけはトータルコーディネートを気にせずに、すごく癖が強いものを履いても良い」みたいなルールがあるんです(笑)。だから、自分が履きたい遊び心のあるものを選んで着用するようにしています。自分がリアルなY2K時代にギャルをやってたということもあり、派手でインパクトが強いものや奇抜なものに惹かれますね。キーンのサンダルも、黒とかは履かないんですが、このデザインだから買いました。
ルイス・ハミルトン×村上隆 ロングスリーブTシャツ
Image by: FASHIONSNAP
F:次のアイテムは村上隆コラボ。どんなアイテムなんでしょうか。
大平:これは最近届いて本当に気分が上がったアイテムなんですが、レーシングドライバーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が今年の日本グランプリで来日した時に村上さんとコラボレーションして作ったロングスリーブTシャツです。元々私はスポーツが好きで、最近は特にF1にハマっているんですが、ハミルトンのInstagramをチェックしていたら販売告知があって。ハミルトンは「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のキャンペーンヴィジュアルに起用されたりもしてるんですが、私服がすごくお洒落なんですよ。もちろん宣伝を兼ねてだとは思うんですが、そのハミルトンが来日してからずっとこのコラボコレクションを着用していたんです。これを着てボーリングしたり、パドック(サーキット場のピット裏スペース)に来たり。それで欲しくなって予約しました。バックプリントや袖プリントなど、ゴリゴリなデザインが気に入っています。
Image by: FASHIONSNAP
F:スポーツ選手プロデュースのアイテムですが、ありがちなロゴを入れるだけなどではなく、細部までこだわりが見られますね。
大平:やっぱりマーチャンダイジングはこのくらいまでしっかり作り込んでほしいと思いますね。音楽アーティストにしてもスポーツ選手にしても。今年発売していた読売ジャイアンツと「ニードルズ(NEEDLES)」のコラボは面白いなと思いました。最近はスポーツとアパレルのコラボでもカッコいいものが増えてきているので、注目しています。
F:確かに、最近はスポーツチームとファッションブランドのコラボが目立っていますね。
大平:個人的には、今スポーツ界が一番アツいと思っています。放映権が高くなっているのもありますが、何よりファンの皆さんが「勝つ」ということに対して貪欲になっていて、消費欲が高まっていると思うんですよね。
F:今ちょうどサッカーW杯が盛り上がっていますよね。大平さんにとってスポーツのどういったところが「アツい」のでしょうか?
大平:スポーツを語る上で特に面白いと思うのは、映像とのコネクションです。俳優のライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)がイングランド5部にあたるナショナル・リーグに所属しているサッカーチームを買収してチームにキャラクター性を持たせ、ドキュメンタリー番組を製作することで固定ファンが増えた、という話にあるように、最近はスポーツのドキュメンタリー番組がすごく注目されているように感じています。私もAmazonプライムの長編ドキュメンタリー「オール・オア・ナッシング(ALL OR NOTHING)」がきっかけでサッカーを好きになりました。
F:確かに、ドキュメンタリーを観てチームに愛着が湧いて、ファンになることはありそうです。
大平:そんなスポーツとファッションは、今密接に繋がっていると思っていて。近年は推し活がブームになっていますけど、その流れがスポーツ界隈にも確実に来ています。チームカラーが赤の球団を推しているから赤い服を買うみたいに、ブランド関係なく自分の推しとの関連性でモノが売れる。スポーツという新しいコミュニティの中で自分を表現する「バッジ」みたいな意味合いでファッションが人気になっていると感じます。スポーツチームやブランドもそこに気がついているから推し活的な要素を持ったアパレルに力を入れていると思いますね。ファッションの新しいカテゴリーが生まれているなと感じます。スポーツ業界が盛り上がりを見せているので、今後も面白いコラボが生まれてくるんじゃないかと期待しています。
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