しまむらが、2022年2月期(2021年2月21日~2022年2月20日)の連結業績を発表した。売上⾼は5836億円1800万円(前期比7.6%増)、営業利益は494億2000万円(同30%増)、経常利益は505億6700万円(28.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は354億2800万円(同35.4%増)となり、過去最高益を更新した。「しまむら」「アベイル」「バースデイ」の主要3事業の既存店売上⾼が前々期比、前期比を上回った。
主力のしまむら事業では、プライベートブランドとサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand、 以下JB)の展開を拡大。JBの売場・販促との連動が功を奏したほか、旬のトレンド商品の投入やインフルエンサー企画、キャラクター商品等の品揃えの幅を拡大したことで来店客数が増加したという。また、在庫管理において、売れ筋商品を短期間で追加生産して再投入するなど、サプライヤーと連携した短期生産サイクルを継続し、効率的な在庫コントロールを行い、天候や需要の変化に適切に対応したことで値下を抑制したという。
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自社EC事業の2022年2月期の年間売上高は28億円で、会員数は109万人に到達した。EC限定商品の売れ行きが好調だったほか、予約販売システムを導入することで機会ロスを防止。オンラインストアでの購入商品はグループ内の全店舗(ディバロ除く)で受け取り可能となっており、注文商品のうち店舗受取が約9割を占め、うち5割が店頭での合わせ買いに繋がっているという。
また、同社は2023年2月期(2022年2月21日~2023年2月20日)の連結業績予想および経営方針を発表。売上高は6066億円(前期比3.9%増)、営業利益は520億円(同5.3%増)、経常利益は529億円(同4.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益371億円(同5.0%増)を見込む。2023年2月期はオンラインストアで「アベイル」と「シャンブル」の展開を開始し、品揃えとサービスを強化することで会員数を増やし、店舗送客の更なる拡大を図る。また、「靴&ファッション」の新事業としてリスタートする「ディバロ」ではプロトタイプ店舗の出店を予定。都市部への出店強化にも取り組み、店舗開発の部署を増設し、用地取得も含めて収益性の高い新店開設を進める計画だという。
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