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【2021年ベストバイ】デザイナー藤澤ゆきが今年買って良かったモノ

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

藤澤ゆき

Image by: FASHIONSNAP

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【2021年ベストバイ】デザイナー藤澤ゆきが今年買って良かったモノ

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PLEATS PLEASEISSEY MIYAKE パンツ

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藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

藤澤:「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」のブラックのパンツに、ブラックのトップスを合わせるスタイルはここ2年位、仕事中の制服としています。毎シーズン同じ形のパンツを購入していて、今年は計2本買い足しました。

F:今、全部で何本持っているんですか?

藤澤:夏用で3本、冬用で3本、合わせて6本持っています(笑)。私も買い始めて知ったんですが、同じ形のパンツでも夏用と冬用で厚さが異なるんですよね。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:毎シーズン、少しずつアップデートされているんですね。

藤澤:そうなんです。私もまだ全部は把握していないんですが、シーズンごとに微妙に形が違うらしくて。同じストレートシルエットでも、若干細身になっていたりとか。完全に沼です(笑)。

F:イッセイミヤケのプリーツ使いは本当に美しいですよね。

藤澤:大学時代に担当してくださった先生がプリーツ プリーズ イッセイ ミヤケをいつも着ていた印象が強くて、昔は何となくマダムたちが着るブランドっていうイメージがあったんですよね。でも実際着てみたら、結構動きやすいですし、トランクに詰めても全然シワにならないし、フォーマルな服にも合わせやすいということを知って。すごく計算され尽くされたデザインですよね。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:仕事着をユニフォーム化させようと思ったきっかけは?

藤澤:2年位前、スティーブ・ジョブズ的なスタイルをやってみたら「仕事のクオリティが上がるのか?」と思い立ったのがきっかけです(笑)。デザイナーの堀内太郎さんも制服化していると何かの記事で読んで、「太郎さんもやっているなら、これは良さそうだ」と思って。靴はブラックのスタンスミスを履くようにしています。

F:確かに仕事の時は同じブランドの同じ色のアイテムしか着ないという方、クリエイターに多い印象です。

藤澤:仕事で決めることが多くて、毎朝服を決める余裕が無い日もあるので、「仕事の日はこれ」と決めておいてしまった方が効率的だなと。でも黒い服は気分が重くなりますし、冒険したい気持ちもあるので、そろそろ卒業しようかなとは思っているんです。効率化重視し過ぎるのもつまらないので、もう少しアンバランスさを楽しみたいなと。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:次に挑戦したい仕事着のスタイルはありますか?

藤澤:自分の気分が上がるような服にしたいなとは思っていて。この前、ネオンピンクっぽい色味のプリーツ プリーズ イッセイ ミヤケのパンツを履いてる人を街で見かけて、それはちょっと気になっています。

ワコール睡眠科学 シルクサテンパジャマ

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:ワコール睡眠科学の人気アイテムですね。

藤澤:もともと寝るのがすごい好きで、パジャマをいろいろ探す中で、やっぱり安定のワコールなんじゃないかと思って購入を決めました。昨年1着買ってみてとても良かったので、今年は3着買い足しました。

F:睡眠グッズは結構買い揃えているんですか?

藤澤:最近伊勢丹新宿店本館5階のリビングフロアがすごい好きで、よく見に行きます。去年、枕を探していた時に伊勢丹新宿店に行ったら、ピローフィッターみたいな方がいらして、私の体にぴったり合う枕を見つけてくれたんですが、価格が5万円くらいしたんですよね。思わず「結構しますね...」と言ったら、その方が「でも毎日使うものだから、5万円のジャケットを買って着るのと比べたら、全然使用頻度が違うしコスパが良いですよ」と説得されて「確かに!」と妙に納得してしまったのをよく覚えています(笑)。提案してもらった枕を買って使うようになったら、首の痛みが解消されたので、良い買い物でしたね。

F:さすが接客のプロですね、説得力があります(笑)。

藤澤:このパジャマは1着2万7500円なんですが、寝ている時間を8時間とすると、一日8時間は着ていることになるから全然安いなと思って。そう考えるようになってから、睡眠にまつわるものにお金をかけても良いかなと思うようになりました。

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malamute ニットトップス

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藤澤:「マラミュート(malamute)」の2021年秋冬コレクションの展示会で購入したニットです。

F:デザイナーの小高真理さんとは以前から親交があるそうですね。

藤澤:はい、真理ちゃんとは友達としても仲良くしていますし、デザイナーとしてもとても尊敬しています。アイテムはデビューしてから毎シーズン欠かさず買っていますね。

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F:今回購入したニットトップスはどんな時に着ていますか?

藤澤:「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」のパンツに合わせて、仕事で着ることが多いですね。仕事中に着ていて気分が上がるような可愛らしいアイテムを探している時に、タイミング良く出会えたアイテムなんです。

F:緩やかなプリーツが入ったデザインが印象的です。

藤澤:全体的に緩やかなプリーツが入っていることもあり、プリーツ プリーズのパンツとの相性が抜群なんです。襟元の肌見せのバランス感が絶妙で、とても気に入っています。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:身頃と裾でプリーツの入り方が微妙に違いますね。着てみていかがですか?

藤澤:ブラックのニットというと、どうしても野暮ったくなってしまいがちですが、これはとても上品なんですよね。肌見せも、セクシーではなくヘルシーな印象ですし。マラミュートだからこそ出せる女性らしいデザインだなと思います。

F:ご自身でもブランドを手掛けていますが、服選びのポイントはありますか?

藤澤:理に適った機能美や、作り手の思いが感じられるデザインのアイテムを選ぶことが多いかもしれません。

F:購入するブランドは大体決まっていますか?

藤澤:どちらかといえば決まっていますね。イッペイタケイやマラミュートはもちろん、最近だと工藤司さんが手掛けている「クードス(kudos)」も。どのようにモノづくりをしているかっていうのを知っている人たちの服を買うことが多いですね。海外ブランドは買わないかもしれないです。

オーダーメイドのぬいぐるみ

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

藤澤:gyunyuyaさんというぬいぐるみ作家の方によるオーダーメイドのぬいぐるみです。うちの「ねこさん」そっくりに作って頂きました。

F:gyunyuyaさんとはどんな方なんでしょうか?

藤澤:gyunyuyaさんは不定期にオーダーメイドを受け付けていて、写真や動画を送ると本物そっくりにぬいぐるみを作ってくれるんです。私の友達もみんな頼んでいて、先日お互いが持っているぬいぐるみを集合させて写真を撮りました(笑)。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:本当にそっくりですね!触り心地もとても良いです。

藤澤:実はもともとはアトリエに置くために作ったんですよ。アトリエにいても、ねこさんと一緒といる気持ちになれたら良いなと思って。でも似すぎていて、アトリエに置いておくとすごい恋しくなってしまい、結局リビングに飾ることになりました(笑)。

F:ヒゲの部分もリアルですね。

藤澤:これ、実はねこさんの本物のヒゲなんです。猫を飼ってる人は共感してくれると思うんですけど、猫のヒゲって滅多に抜けないのでラッキーアイテムと言われていて、飼い主は抜けた猫のヒゲを集めがちなんですよ。このぬいぐるみには、3年くらいためていたものを活用しました。gyunyuyaさんのオーダーメイドは、飼い猫のヒゲを使うかどうかオプションで選べるようになっていたので、猫を飼ってる人の気持ちをよく分かっていて嬉しかったですね。

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:ねこさんは自分そっくりのぬいぐるみを見てどんな反応を?

藤澤:特に驚いたりはしていなかったですね。ねこさんにとってはただの物体なんでしょうね(笑)。

ねこさん

今年を振り返って

藤澤ゆき ユキ フジサワ ベストバイ

F:今年のお買い物を振り返ってみていかがですか?

藤澤:引っ越しがあったので、やはり住まいに関するものが多かったですね。服は改めて見ると黒っぽいアイテムが多いなと思ったので、来年はもう少し明るい色のアイテムも取り入れたいです。

F:今年は朝ドラへのテキスタイル提供や、カネコアヤノさんとの新プロジェクトなど、忙しい1年を過ごされていた印象です。

藤澤:仕事が楽しいので結構詰め込んじゃうタイプなんですよね(笑)。すごい駆け足で過ごした1年で、本当にあっという間でした。なので、12月は次のための充電期間と思ってゆっくり過ごしています。

F:来年はどんな年にしたいですか?

藤澤:ブランドとして展開するものの比重は少し変えようかなと考えています。「NEW VINTAGE」シリーズという一点物を作るプロジェクトの比重は、来年はもう少し減らしていこうかなと。一方で、職人さんと作っていく量産アイテムのシリーズには力を入れていこうかなというのが来年のイメージですね。

F:どんな商品を作るか決まっていますか?

藤澤:初のインテリア商品として、カーテンを手掛ける予定です。

F:引っ越しで得た気付きなどは、インテリア商品の開発に活かせそうですね。

藤澤:そうですね。引っ越したことで見えてくることもあったので、アイデアのヒントになりそうです。来年も忙しくなると良いなと思っています。

藤澤ゆき
テキスタイル/デザインレーベル「YUKI FUJISAWA (ユキ フジサワ)」代表。東京都生まれ。多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業。2011年に活動をスタート。ブランドを通して、箔や染めでファッションとしての新しい価値を提案している。2016年度TOKYO新人デザイナーファッション大賞受賞

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