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　加茂は、1990年代から「シャネル（CHANEL）」や「フェンディ（FENDI）」、「ジュンヤ ワタナベ（JUNYA WATANABE）」などのコレクションや、様々なファッション誌でヘアデザインを担当。近年では、空間デザインやアートディレクション、作品制作などにも活動を広げていたが、2020年に54歳で逝去した。モデルの顔を覆い隠したり、紙で作った鋲やバラ、砕いた鏡、大量の鳥の羽といった材料を使用した前衛的で彫刻のようなヘッドピースで知られる。　同展は、同氏にとって初の美術館での個展。同氏の作品集「KAMO HEAD」に登場したものを中心に、ブランドのファッションショーで実際に使用されたヘッドピースを約200点展示している。加茂が生前に企画・構想した内容をベースにしていたという表参道での展示で紹介されたヘッドピースを、同美術館の空間に合わせて再構成した。　このほか、加茂が手掛けたヘアメイクのファッション誌の写真記事や海外誌の紹介、加茂が日常的にスクラップブックにコラージュしていたという雑誌やアイデアスケッチといった資料などを並べ、加茂の創作活動を俯瞰的に展観する。プライベートで制作していたという立体作品は、表参道ヒルズが4面構成だったのに対し、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では1階エントランスの壁面に縦1面に大胆に掲出している。

故・加茂克也の初の美術館での個展、香川県丸亀市で開催　ヘッドピース約200点などが揃う

　「MUJI BASE TESHIMA」は、地域に根差した無印良品のある暮らしが体現できる中長期滞在型施設で、2023年8月にオープンした「MUJI BASE KAMOGAWA」に続く第2弾。2010年に瀬戸内国際芸術祭の作品兼レストラン運営スタッフの寮として築90余年になる古民家をリノベーションして再利用している。　同施設は、平屋で、延床面積は約83平方メートル。内装は、リビングとダイニングの間にあった水回りを撤去し、部屋間を簡単に行き来できるよう改修した。空間のコーディネートは、良品計画が展開するインテリアブランド「IDÉE」が担当。日本のヴィンテージ家具、モダンデザインのインテリア、日本のアーティストによる作品などを設置し、滞在中に使用可能な器は、瀬戸内を中心に活動する現代作家の作品をセレクトした。そのほか、レコードのセレクションやMUJI BOOKSによる選書本、無印良品の家具や家電を配置。宿泊料金は、大人2人2泊3日で税込9万8000円〜、2泊以上の宿泊から受け付けている。

無印良品

Lifestyle

良品計画の一棟貸し宿泊施設が香川県豊島にオープン

　「MOLS」は、ベルリンを拠点としたドキュメンタリー&カルチャーマガジンとして2021年に立ち上げ。2022年の創刊号では、ヨーロッパを中心に活動するアーティストへのインタビュー記事や新型コロナウイルス感染症によるロックダウン直後のリアルな街の風景を記録した写真とコラムなど、能動的にならないと捉えられないアンダーグラウンドカルチャーを中心に取り上げた。　今回のイベントは、「GANRA japan tour 2024」と称し、1月から2月にかけて香川、大阪、京都、福岡の4都市で開催が決定。香川の「Syndicate」では、誌面で取材を行った海外アーティストたちのビデオアート作品の上映のほか、20日には会場の「Syndicate」と「MOLS」それぞれのキュレーター同士によるトーク、ベルリン在住のサウンドアーティスト「MAKOTO SAKAMOTO」のライブパフォーマンスなどを実施する。

Culture

ベルリン発のカルチャーマガジン「MOLS」の刊行記念イベントを開催

　新美術館は、敷地面積が約6017平方メートル、延床面積が約3176平方メートルで、地下2階、地上1階の全3フロア構成。安藤忠雄が設計を担当し、同氏設計のアート施設としては10軒目になる。新美術館ではアジア地域のアーティストの作品やコミッションワークを展示・収集していくほか、トークイベントやワークショップといった展示以外の美術活動にも取り組み、多義的なメッセージを発信し島内外の多種多様な人々の交流や連携の場としても機能させていくという。　最新情報については、ベネッセアートサイト直島公式サイトで随時発信する予定だ。

ベネッセアートサイト直島が新たな美術館を発表　2025年開館予定

　ココンでは、盆栽を置くスペースや演出イメージに合わせてユーザーが自由に組み合わせて使うことができる盆栽・器・台座を展開。第1弾として、同ブランドで取り扱う盆栽の産地 香川県の自然風景から着想を得た器と、香川県 庵治町・牟礼町で産出する庵治⽯を用いて製作した台座を用意する。様々な環境に合わせて盆栽を楽しむことができるよう、順次ラインナップを拡大していくという。　また、ブランドの立ち上げに合わせ、8月4日と5日には代々木で展示会を開催。イベント当日はココンのアイテムの受注販売を行う。

「盆栽とそのまわり」 に特化したブランド「ココン」がデビュー、器や台座を自由にカスタマイズして鑑賞

　フリッツ・ハンセンは2019年にCONNECTと共同して、丸亀市本島の町並み保存地区である笠島地域の一軒の空き家をリノベーションしたプロジェクト「フリッツ・ハンセン庵」を実施。フリッツ・ハンセンの家具コレクションを備えた期間限定の無料休憩所として提供し、フリッツ・ハンセン庵内ではデンマークのフラワーアーティスト ニコライ・バーグマン（Nicolai Bergmann）率いるフラワーデザインブランド「Nicolai Bergmann Flowers & Design」によるインスタレーションなどを公開した。　フリッツ・ハンセン島ではフリッツ・ハンセン庵の第2弾に加えて、港にある本島スタンドやブリュワリー、ゲストハウスなど島内の様々なスポットでプロジェクトを実施。各ロケーションでサカナクション山口一郎が主宰するプロジェクト「NF」の青山翔太郎が本島に伝わる民謡をベースに制作した楽曲や、ニコライ・バーグマンによるフラワーアレンジメントを用意するという。

フリッツ・ハンセンが香川県本島をジャック、NFの青山翔太郎が楽曲を制作

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