Image by: Momoko Yonezawa
元々、映画の脚本執筆家でアイドル、という異色の経歴を持つ占い師 雪路♣︎fanfan(ゆきじファンファン)。ファッションスクール「ここのがっこう(coconogacco)」出身者でもある彼女は、4月に山梨県富士吉田市で開催された修了展で来場者たちに対して占いを披露したほか、占いと食や服を掛け合わせた様々なイベントを企画するなど、「ファッション」と「占い」を行き来する。雪路♣︎fanfanとは何者なのか、「占うこと」とファッションの境界線を探りつつ、寝不足が悩みの編集部員が「上手く起きられない朝の踏ん張り方」を占ってもらった。
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雪路♣︎fanfanとは?
大学時代に映像を学び、劇場版「ポケットモンスター」シリーズなど長編アニメーション作品の脚本や演出を手掛ける園田英樹に弟子入りした雪路♣︎fanfanは、アイドル好きが講じてアイドルとなった。数年前、アイドルを辞めるか否かを占うためにタロットカードに打ち込んだことがタロットとの出会い。リーディングを繰り返すうちにその楽しさに目覚め、占い結果は関係なくアイドルを辞め占い師になった。
1枚の絵で結果が出るタロット占いは「映画のワンシーンのよう」だという。「映像作品が意味のないカットを入れないように、その時そのカードが現れた意味を考察するんです」。子どもの頃からアニメや映画、小説の登場人物たちが何を考えているのか知りたいと常に考えていたそうで、そうした好奇心は、空想のキャラクターから、動物や身の回りの人間、ひいては自然そのものへ向けられるようになったという。万物に対して、「“共感”したい」と雪路♣︎fanfanは話す。
「境界線に立つ」ことも雪路♣︎fanfanの活動テーマの一つ。かつては占い師を指したとされる「魔女」は、ドイツ語では「境界線や垣根に立つ存在」という意味の「Hexe(ヘクセ)」と呼ばれる。個人が理想の人物像になりきることで成り立つ二面性を持ったアイドルも、服を着ることで別人になったようにすら感じられるファッションも、彼女が経験してきたものいずれも、複数の存在を行き来する“境界線の上に立つ”存在だった。占い師としても、「占い」と様々な活動を掛け合わせその定義を曖昧に、自由にしていく。
絵を描くことや、物語を考えることなどものづくりを得意とすることから、お守りアクセサリーやお清め塩ガチャなどユニークなグッズを作っている雪路♣︎fanfan。現在はイベントに参加することで占いを行うほか、ホームページからも個人鑑定を予約することができる。今後は、タロットカードや物語の本などさらに幅広いプロダクトを作ったり、自分が被写体になって表現活動をしていくなど、幅広い領域で活動していく予定だ。
【占い】がんばれない朝を乗り越えるために(〜2023年10月31日)
♣︎advice♣︎
まずは、この10月なんだか疲れているという人に向けたトータルアドバイス。
吊るされた男の逆位置。吊るされた男は、「動けないことを自分で選択している」という状況を示しています。今、そうなっていることを選んでいるのは自分自身なんです。自分のためになっていると今は思えなくても、絶対に自分のためになっている。自分の軸での選択だから、「なるようになる」と思って流れに身を任せてしまえば、抵抗する体力を温存できる、とも考えられます。自分で選んでいるということは、もっと良い状態も自分で選んでいくことができるということです。
♣︎3つのカードから選ぶ♣︎
頑張れない朝や気だるい1日を乗り越えるためのタロット占いをシェア。ABCのカードから気分の一枚をクリックしてみて。
雪路♣︎fanfan:Instagram
photographer:米澤桃子 Instagram
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