「ウィークエンド マックスマーラ(Weekend Max Mara)」が、限定バッグコレクション「パスティチーノ ワールドツアー トレジャーズ オブ ジャパン」を発売した。日本への旅がテーマとなった特別なバッグをフィーチャーしたポップアップストアは5月24日から5月30日まで渋谷キャスト ガーデンで、6月11日から6月17日までジェイアール京都伊勢丹で開催される。ローンチに合わせて来日したウィークエンド マックスマーラ パスティチーノ バッグ ワールドツアー プロジェクト アンバサダーのニコラ・ガーバー・マラモッティ(Nicola Gerber Maramotti)に、アイコンバッグの魅力や日本とのつながりについて聞いた。
アイコンバッグが世界を旅して日本へ
イタリア語で"小さなお菓子"を意味する「パスティチーノ(Pasticcino)」は、デザイナーが「週末に祖父母の家で食べた甘いペストリーの古い記憶」からインスピレーションを得たという、ブランドのアイコンバッグ。ふんわりとおいしそうなフォルムで、ペストリーのトップを飾るチェリーやイチゴをボールクラスプで表現している。このパスティチーノが世界を旅して、その土地の卓越した職人技と伝統的な手法を支援していくプロジェクトが「パスティチーノ ワールドツアー」。華麗なテキスタイルで知られるヴェネツィア、ファッションの都・パリに続き、今シーズンは日本が第3の寄港地に選ばれた。
グリーン「芳文四季草花(ほうぶんしきそうか)」ミディアム(16万3900円)
Image by: Weekend Max Mara
京都の老舗工房とのコラボレーション
日本の伝統を取り入れた限定コレクションは、ミディアム(16万3900円)とスモール(13万9700円)の2サイズ、計6つのバリエーションで展開。絢爛なシルクジャカードはすべて「川島織物セルコン」のアーカイヴから選ばれたものだ。同社は1843年に京都で創業し、帯や装束などを手掛けるファブリックメーカー。今回の限定バッグには花模様や唐草模様など、豊かな収穫や生命を象徴するモチーフを用い、繊細さと華やかさを感じさせる仕上がりに。また、シグネチャーのボールクラスプは、1927年の創業から4世代にわたり帯締めや羽織紐を手がける京都の「中森組紐店」によるハンドメイド。コントラストカラーの糸でくるまれたボール部分が、アクセントを加えている。
メイキングの様子
Image by: Weekend Max Mara
ポップアイコンをキャンペーンに起用
「パスティチーノ ワールドツアー トレジャーズ オブ ジャパン」をフィーチャーしたグローバルキャンペーンには、モデル、DJ、クリエイターと多彩な活躍を見せるAMIAYAを起用した。自由なイタリアのクリエイションが生み出した「日本」をイメージした仮想空間の中、ふたりはデニムのセットアップやイヴニングドレスといった様々な装いにバッグをマッチング。日本の伝統とブランドのスピリットが交差した世界観となっている。キャンペーンムービーには障子やいけばな、枯山水の庭などが取り入れられ、和を感じさせながらもスタイリッシュなムードに仕上げられた。
グローバルキャンペーン
Image by: Weekend Max Mara
アンバサダーを虜にした日本文化とは
今回、「パスティチーノ ワールドツアー トレジャーズ オブ ジャパン」のローンチを記念して、「マックスマーラ(Max Mara)」CEOのパートナーであり、ウィークエンド マックスマーラ パスティチーノ バッグ ワールドツアー プロジェクト アンバサダーのニコラ・ガーバー・マラモッティが来日。自身も愛用するというパスティチーノと、日本文化についての思いを語ってくれた。
——パスティチーノが旅を始めたきっかけは?
ニコラ:3年前、「パンデミックが収束したら、何をしたい?」と皆で話し合ったとき「また旅行がしたい」という声が多かったんです。長い間、家の中だけで過ごしていたから無理もありません。それで私たちはパスティチーノを世界旅行に行かせようと決め、新しいインスピレーションが得られそうな旅先を探しました。
——今回、日本が寄港地に選ばれた理由は?
ニコラ:伝統や情熱、品質やディテールへのこだわり、完璧主義といった面で、イタリアとの類似点が多く見受けられる国だからです。このプロジェクトで重視しているのは、熟練した職人たちや小さな工房に光を当て、世界へ伝えること。古い伝統を持つ織物や製造工場をリサーチした結果、京都へとたどりつきました。
——和風に生まれ変わったパスティチーノが新鮮です。
ニコラ:川島織物セルコンは生地のアーカイヴを所有しているんですが、それぞれのデザイン背景に深いストーリーがあって、とても美しいんです。その中から、自然への愛など、ウィークエンド マックスマーラのコンセプトに近しいテーマの柄を選びました。シャクヤクやバラ、キンポウゲといった四季の草花がモチーフになっているんですよ。
——どのようなスタイルに合うと思いますか?
ニコラ:私自身はモノトーンのデニムやブラウスに合わせたいですね。日本の街で見掛けた女性たちはみんな着こなしが上手で、ヘアスタイルまで完璧。デニムを着た人の隣に着物姿の人が歩いていたりして、見ているだけでわくわくしました。パスティチーノバッグはそういったあらゆる装いにマッチすると思います。
——日本のどのような文化に興味をひかれますか?
ニコラ:美しく、穏やかな文化をあらゆる場面で実感しています。この街ではだれも怒鳴っていませんし(笑)。イタリアと比べて声のトーンが優しくて、目を見て「ありがとうございます」と言ってくれるのが素敵ですね。とてもリラックスさせてくれます。
——今後「パスティチーノ ワールドツアー」で挑戦したいことは?
ニコラ:次なるパートナーを探して、何か新しいことを実現させたいですね。新たな寄港地が、皆さんの旅のインスピレーションになることを願っています。私には4人の子供がいますがいつも「次はどこに行こう?」と旅の計画ばかりしています(笑)。パスティチーノはスーツケースにも詰め込めますし、旅のお供として最適です。きっと皆さんの親友のような存在になるでしょうね。
キャンペーンムービー Video by Weekend Max Mara
◾️パスティチーノ バッグ トレジャーズ オブ ジャパン ポップアップストア概要
会場:渋谷キャスト ガーデン
会期:2024年5月24日(金)~5月30日(木)
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-21
営業時間 :9:00〜20:00
電話番号 :03-5778-9178
会場:ジェイアール京都伊勢丹3階 ステージ#3
会期:2024年6月11日(火)~6月17日(月)
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
営業時間 :10:00〜20:00
電話番号 :075-352-1111
(全て税込)
問い合わせ先:マックスマーラ ジャパン 0120-030-535
interview & text: Fuyuko Tsuji(FASHIONSNAP)
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