榎本光希が手掛けるメンズブランド「ヴェイン(VEIN)」が、ブランドとして2度目の単独ランウェイショーを開催し、2024年秋冬コレクションを発表した。
ヴェインは、「アタッチメント(ATTACHMENT)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」などでアシスタントデザイナーとして経験を積んだ榎本が、アタッチメントの派生ブランドとして2020年春夏シーズンにスタート。建築家ジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)のデザイン哲学に影響を受け、「structural expressionism(=構造表現主義)」をコンセプトにミニマルかつ力強いコレクションを発表している。
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2度目のショーは、2年ぶりの積雪の中、東京・原宿にあるアタッチメントとヴェインのアトリエ兼ショールームで開催。ダウンジャケットなどの重衣料を着用した来場者たちが身を寄せ合うように並んだランウェイの上を、新作を身にまとったモデルが歩いた。
2024年秋冬コレクションのショーテーマはラテン語で「歓迎」や「敬意」といった意味を持つ「ave」。「いわば自分の第二の家でもあるアトリエにゲストを招いて、挨拶代わりのようなショーをやってみたかった」という榎本の考えを反映させた。
Image by: FASHIONSNAP
コレクションでは、ミリタリーファッションや1990年代のサッカーユニフォームなどから着想を得たアイテムを展開。スタンドカラーのマキシコートやノーカラーのセットアップ、ダメージ加工を施したデニムやフーディなどのほか、今シーズンを象徴するアイテムとしてトレンチコートの上半分をカットオフしてボトムスに仕上げたメンズスカートが登場した。
Image by: FASHIONSNAP
2度目の単独ショーを終え、デザイナーの榎本は「初めてアトリエでショーを実施することもあり不安もあったが、小規模ながら自分らしいショーにすることができた」と納得のコメント。ショー当日が大雪となったことについては「アタッチメントとの合同ショーから数えて、3回連続で悪天候や猛暑に見舞われているので、次のショーでは心地良い天候に恵まれたい」と笑いを誘った。
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