ユニクロ「+J」2021年秋冬コレクション
「ユニクロ(UNIQLO)」とファッションデザイナー ジル・サンダー(Jil Sander)氏のタッグによる「+J(プラスジェイ)」の2021年秋冬コレクションが、11月12日に発売決定。ジル・サンダー氏との継続的なコラボは今シーズンをもって一旦終了となります。ユニクロのクオリティを一段上げたコラボだっただけに残念ですが、今シーズンもFASHIONSNAPでは一足先にメンズ・ウィメンズ計29型を借りて徹底チェック。+Jを長年にわたって見てきた編集者2人が選ぶ、有終の美を飾るアイテムは?メンズ編に続いて、ウィメンズ アウター編がスタート!まずは、10型8色計26アイテムの中から、要チェックの3型をレビューしていきます。
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ダウンショートコート
編集B:キーヴィジュアルが公開された時から、気になっていたアイテムの1つでした。+Jのアウターはウィメンズもクオリティがかなり高いです。
編集A:Aラインシルエットのミリタリーコートですね。メンズに続きウィメンズでも、裏地やポケット口などグログランテープが至るところに採用されています。
編集B:表地はポリエステル100%ですが肌触りが良い。ボタンの部分がパッと見マグネットかなと思いましたが、スナップボタンなんですね。ユニクロで使われているボタンでは珍しいミニマルな仕上がりだなと。
編集A:フードの形も変わっています。帽子のひさしのようなデザインになっていて、フードのサイズはかなり大ぶり。
編集B:2021年春夏シーズンに登場した「シルクブレンドオーバーサイズパーカ」を彷彿とさせるデザインです。あのアイテムも大きめのフードが印象的でした。
編集B:裏側にダウンパックがあるけど表からは見えないんですね。実際、着てみた感じはどうですか?
編集A:キーヴィジュアルのスタイリングのように、フードの端を折るのが着方としては正解のように感じます。
編集B:フードを折るか折らないかで、全体の見え方がだいぶ変わりますね。
編集A:表からはあまり見えない部分だけど、袖口のリブの素材が上質。
編集B:袖の部分を少し折って、あえてリブを見せるのもアリですね。
編集A:ウエスト部分はドローコードを締めることで、より立体感のあるシルエットになります。ジル・サンダー氏といえばボックスシルエットの印象が強いんですが、ここまで立体感のあるアイテムって彼女が作るクリエイションではあまり見かけませんね。
編集B:今回のアウターは360度どこから見てもデザイン性が感じられる作り。かなり力を入れて作ったんだろうなと伝わってきます。
編集A:そしてフードを外してみると、かなりシンプルな印象に様変わり。
編集B:フードに襟のような布があしらわれているのが面白い。ミリタリーコートと謳っているので、この襟はM-65のフード部分からインスパイアされているのかな。
編集A:M-65はいわゆるモッズコートと呼ばれるアウターのことですね。SEKAI NO OWARIが「Dragon Night」のMVで着用したことで一時期モッズコートが流行っていたのが懐かしい(笑)。
編集B:M-65のフード部分は後ろが覆い布のような仕様になっているのが特徴なので、それを彷彿とさせますね。
カシミヤブレンド ノーカラーコート
編集A:この表面の独特のぬめり感がカシミヤブレンドならではですね。ダブルフェイスなのでしなやかで上品な風合いです。
編集B:「メンズ アウター編」に登場したダッフルコートもそうだけど、今シーズンのアウターはポケット位置を高めに持ってきているアイテムが多いですね。
編集A:襟の部分がアシンメトリーなデザインに。襟のドレープによって生まれる艶がきれいです。
Image by: FASHIONSNAP
編集B:今回のコートはミニマルなデザインに仕上がっていて、ジル・サンダーらしさをとても感じますね。特に背中のダーツの入れ方にかなりこだわりを感じます。袖の部分は直線的に見えますが、意外と曲線的なパターンも取り入れられていたり、緻密に計算されているようです。
編集A:後ろの首の部分は着た時に立ち上がるようになっているんですね。前から見ると襟の部分が女性らしさのあるデザインですが、後ろ姿はメンズライクなシルエットです。
編集B:ベルト付きなので閉めて着用できますが、開けて着用すればローブっぽく着られてドレーピーな落ち感が楽しめそう。ちょっと大きめに着るのがおすすめだと思います。
Image by: FASHIONSNAP
ダウンボリュームジャケット
編集B:かなりクオリティが高いダウンが出てきましたね。先ほどのダウンショートコートと同じくリブの仕様が秀逸。
編集A:サテンポリエステルの生地で、光沢に高級感があります。
編集B:ユニクロのダウンといえば、最近は熱圧着加工の「シームレスダウン」が人気のようですね。縫い目がないことで防水性や防寒性など機能が魅力ですが、今回の+Jでは縫いを採用したのはあえてなんでしょうか。
編集A:そこまでハードなシーンで着用するのは想定してないのかもですね。耐久撥水機能は備えているので、よほどの豪雨でなければ問題なさそうですが。ステッチがある方がクラシックな印象で、今回のコレクションとは相性が良さそうです。
Image by: FASHIONSNAP
編集B:そしてこのダウン、襟がだいぶ高い。
編集A:確かに。襟のボリュームも結構ありますしね。公式オンラインストアの商品説明によると「小顔効果が期待できる」とのこと(笑)。
編集B:袖は長めでやや広がってる。折り返してリブを見せるという新しい着方を提案しているのもかもしれません。
編集A:裾の部分にはドローコードが付いてます。裾を絞るとコクーンシルエットっぽくなるので、これ1着で色々な見せ方ができそう。
編集B:ダウンショートコートと通じる部分があるけど、前より後ろの裾が長くなっているのも特徴的。前から見ても横から見ても広がりのあるAラインシルエットが綺麗ですね。
マストバイなアイテムは?
編集A:ダウンボリュームジャケットと悩みましたが、ダウンショートコートですね。どこから見ても立体的に見えるシルエットの美しさに惹かれましたし、相当力を入れたであろうデザインが有終の美を飾るに相応しいアイテムかと。ただし、写真と着た印象が違うかもしれないので、実際に着てシルエットを確かめることをおすすめします。
編集B:かなり立体的なので好みが分かれそうですが、サイドから見た時のボリューム感のあるシルエットが好きな人は気に入りそうですね。僕もダウンショートコートを推します。
編集A:ベースはミリタリーで大きめの作りなので、男性も着られそう。
編集B:試着してみたら、ウエストを絞らなければいけました。ただ、フードを被るのは勇気がいるかも(笑)
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