ユニクロ「+J」2021年秋冬コレクション
アウター編、トップス編と続いて「+J(プラスジェイ)」メンズ徹底レビューのトリを飾るのはボトムス編。2021年秋冬コレクションでは、ボトムスは5型各3色ずつの15アイテムがリリースされます。今回チェックするのは注目が集まる3型。+Jを長年にわたって見てきた編集者2人も唸るラストシーズンのボトムス達。有終の美を飾るメンズボトムスは?実はこれまであまり注目されなかったボトムスですが、今回かなり良さげです。
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編集A→普段は国内外のデザイナーズを担当する女性編集者。2009年3月のファーストリテイリングとジル・サンダーの契約発表を目の当たりにした。当時の会見を「懐かしい〜」と目を細める。
編集B→ユニクロをフリースブームの時から見続けている男性編集者。専門はもっぱらラグジュアリーとデザイナーズ。昨今のゆったりシルエットには正直食傷気味だが、「やっぱり買ってしまう」らしい。
ドライスウェットパンツ セットアップ可能
編集A:ドライ機能を備えたスウェットパンツで、価格は4990円。トップス編に登場した「ドライスウェットハーフジップパーカ(長袖)」や、「ドライスウェットシャツ」とセットアップが可能です。
編集B:ウエスト部分だけナイロンにするという異素材ミックスで、アクセントを効かせてますね。バックに切り替えが入っているのが特徴的。+Jのコレクションってみんなアウターとトップスに目がいきがちだけど、今回はパンツがとても良いです。
編集A:よく見るとポケットにはジップが付いているんですね。実際に着てみて、フィット感はいかがですか?
定番のスウェットパンツに切り替えをプラス。
Image by: FASHIONSNAP
編集B:オーバサイズ過ぎず、すっきりとしたフォルムに仕上げてきているなと。セットアップ可能なパーカやスウェットシャツがリラックスシルエットなので、全体的にバランス良く着られると思います。このドローコードは見せて着てもよさそう。
編集A:膝裏の高めの位置に切り替えが入っていることで、綺麗なシルエットに仕上がっています。パジャマっぽい雰囲気にならないのが、ありがたいですね。街着としても部屋着としても、どちらでも快適に着られそうです。
編集B:このパンツはマジで買いだと思います。スウェットパンツというド定番のアイテムに、ここまでデザインを詰め込むブランドはなかなか無いのでは。スウェットのセットアップってなかなか難易度高めですが、今回のアイテムであれば洗練されたコーディネートになるのではないでしょうか。
Image by: FASHIONSNAP
セルビッジ スリムフィットストレートジーンズ
編集A:続いては「セルビッジスリムフィットストレートジーンズ」。2021年春夏コレクションで、+J復活後初のデニムが登場しました。今回も前シーズンと同様にセルビッジデニムを採用しています。
編集B:シルエットも前回と同じく細身のストレートシルエットに仕上げますね。
編集A:今回お借りしたカラーはブルーで、この他にもネイビーとブラックを用意しています。
編集B:ネイビーがいわゆるインディゴブルーのことですよね。ネイビーは前回もリリースされているので、そろそろ色落ちがどんなものなのかの報告が上がってきそう。このブルーは色が鮮やかだからか、どちらかと言えばカラーパンツに近い印象かな。
編集A:履き続けて色落ちの変化があると思うので、こちらもアタリを楽しみましょう(笑)。裾には二重ステッチが施されています。裏返して詳しくみていきましょう。
Image by: FASHIONSNAP
編集B:こうやって見るとセルビッジとは何か?を考えさせられる画期的なアイテムですね(笑)。完全にデザインとして使っているんだろうね。
編集A:見た目はヴィンテージリーバイスでよくみられる幅が狭いセルビッジ。太いセルビッチが主流だけど、こういう部分にこだわりが垣間見えますよね。購入した後は、履く前にセルビッチにアイロンを当てて綺麗に整えると綺麗なアタリが出るようになりますよ。
Image by: FASHIONSNAP
ウールブレンド タックパンツ
編集A:ウールパンツは2020年秋冬コレクションでも販売されていましたよね。前回はやや細めのシルエットでしたが、今回はゆったりとしたシルエットが特徴的です。
編集B:太めのシルエットは、トレンド感のあるシルエットだよね。
編集A:シルエットはややテーパード気味。生地にはウールブレンドのフランネル素材を使用しているとのこと。
編集B:軽さを出すためでしょうね。野暮ったい印象が軽減されます。
Image by: FASHIONSNAP
編集A:タックについては“おじさんのもの“と以前は思われていましたが、ここ最近はジャストウエストのタックパンツが当たり前になってきましたよね。
編集B:そうだね。ダットスニーカーが台頭した頃からか、取り残された昔のディテールやデザイン、シルエットが逆に新鮮みたいな。このパンツはある意味時代のニーズにマッチしたデザインだと思います。スウェットパンツ然り、+Jのボトムスは実は隠れた名作が多いですね。
Image by: FASHIONSNAP
マストバイなアイテムは?
編集B:完全にドライスウェットパンツ。これは正直あっぱれという感じのクオリティです。
編集A:ウールブレンドタックパンツです。とても今の気分を表現したシルエットで、シャツ類との相性も良いです。
編集B:多分、今回の+Jでアウターとトップスを化繊系で選んでいる人はドライスウェットパンツ。天然素材系を狙っている人はウールブレンドタックパンツという感じなんだろうね。
編集A:確かに。とはいえ今回のボトムスはシルエットがどれも綺麗で完成度が高いので悩ましいです(笑)。
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