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出会いから10年、渡辺直美とYOPPYがブランドを立ち上げ

 渡辺直美と「リトルサニーバイト(little sunny bite)」のデザイナーYOPPYが、新ブランド「テン(10)」を立ち上げた。「年齢を積み重ねるごとに、良いものを長く着たい」という気持ちが強くなってきたという2人が提案するのは「親友のような服」。実際に親友同士だという2人に、ブランド立ち上げの経緯やデザインのこだわりについて聞いた。

渡辺直美
お笑い芸人と して、バラエティー番組やラジオ、舞台、ドラマ、映画などに出演。 2014年に始動したブランド「プニュズ(PUNYUS)」がポップなデザインと豊富なサイズ展開で人気を集めている。2019年には「ケイトスペードニューヨーク(kate spade new york)」のグローバルアンバサダーに就任するなど活躍の幅を広げている。

YOPPY
LA発ブランドのPRを経て2013年に独立。 「What was your childhood like?」をコンセプトにしたウィメンズブランド「リトルサニーバイト(little sunny bite)」を2014年春夏シーズンに立ち上げ、デザイナーとしてのキャリアをスタートした。

出会いから10年、新ブランド立ち上げのきっかけは?

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ーお二人が出会ってから10年とのことですが、出会いのきっかけは?

YOPPY:渋谷での逆ナンですね。榮倉奈々ちゃん、鈴木えみちゃんと一緒にステーキ屋に行ったら、偶然直美ちゃんに遭遇して。それで「逆ナンしようぜ」となり、奈々ちゃんが逆ナンしてきてくれました(笑)。

渡辺:私はハリセンボンの春菜さんと夫婦のじかんの大貫さんとご飯を食べていて。「榮倉奈々と鈴木えみじゃね?」と気づいたんですが、面識もなかったので会釈だけして帰ろうとしたんです。そうしたら「ダッダッダッ」と走ってきて、声をかけてくれたんですよ。その日のYOPPYは声がガサガサだったので、「お酒が大好きなんだろうな」というのが私の第一印象でした。

YOPPY:風邪ひいてたね。喉の調子が悪くて声が出なかった(笑)。

渡辺直美 YOPPY

ユニークな出会いですね(笑)。

YOPPY:そうですよね(笑)。当時はLAのブランドでプレスをやっていたのですが、展示会にも来てくれたりして。

渡辺:私、人に心を開くのに2年かかるんですけど、YOPPYは2年間の中でとても私に向き合ってくれて。仕事が忙しいと疎遠になってしまう友達も多かったのですが、YOPPYはそれでも仲良くしてくれました。

YOPPY:気が付いたら10年過ぎ去っていったよね。

ーブランド立ち上げのきっかけは?

渡辺:「YouTubeで一緒にコラボしよっか」みたいな話になり、その場の勢いでブランドをやることを決めました。私はリトルサニーバイトのデニムが好きだったので、話の中で「もっと大きいサイズがあったらいいのにな」と、2人の中で構想が色々と膨らんでいって。

ーお二人の仕事分担は?

YOPPY:生産はリトルサニーバイトで担当しました。デザインは2人です。

服も親友のように大切にして欲しい

ーブランドのスローガンに掲げている「be here now, best friend forever」に込めた想いは?

YOPPY:仲の良い2人が作るブランドなので、服も大事にしてもらって親友みたいな存在になってほしいという想いからですね。

渡辺:ブランド名の「テン」も勢いでつけました。「10」はYOPPYを「1」、私を「0」に見立てていて。2人が一緒じゃないと作れない数字という意味も込めて「10(テン)」にしています。あと新型コロナウイルスの影響で、かなり時代が変わったなと思うんですが、そんな時代でも私達の関係が一切変わらなかったというのはすごく大きくて。なので「出会って10周年だし、これからもずっと友達だよね」という想いから名付けました。

Image by: 10

ーデビューコレクションではどんなアイテムを展開する

YOPPY:ロングTシャツやデニムのロンパース、デニムパンツ、パフスリーブのドレス、ブラウスなど全7型ですね。価格帯は6800〜2万4800円で、全てECで予約販売します。

渡辺:とにかく長く愛用してもらえると嬉しいですね。5年、10年後も着てもらいたいし、それこそ孫にも受け継いでもらえると最高です。

YOPPY:コンセプトや想いに共感してもらえたら何よりですね。そのほうが商品を大事にしてくれると思うので。

渡辺:あとは、本当に自由に沢山着て欲しい。同じジーンズでも、2年後の姿って全く違うと思うんですよ。それこそソースが垂れていたりだとか。

YOPPY:ソースのシミは頑張って消すよ(笑)。

渡辺:シミになっているのもまた良いじゃん(笑)。大事に着るのは良いかもしれないけど、私はぼろぼろに破れてしまったものでも、それはその人のストーリーだと思う。長く着るほど面白い物語ができるのかなって。

Image by: 10

ーちなみに、お二人は捨てられない服ってありますか?

YOPPY:中学生の時にお年玉で購入した「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」のカーディガンは捨てられないですね。毛玉もあるし薄くなっているけど、今でも普通に着ています。

渡辺:素敵。私はここ5〜6年であまりにも体型が変わってしまったので、昔買った服は後輩にあげたりしています。でもリトルサニーバイトのデニムロンパースはすごく好きで大切にしていて。クラッシュが入ったデザインが珍しくて、本当に良く着ています。

プラスサイズでもバランス良く着たい

長く着てもらえるよう、デザインで工夫した点は?

YOPPY:デニムは日本製で、徹底して丈夫に作りました。ワンピースはドレスアップとカジュアルのどちらの場面でも着られるよう、飽きがこないデザインにしたり。

渡辺:ワンピースに関しては、YOPPYと私の体型がかなり違うので、丈の長さや、胸とウエストにかけてのパターンはサイズによって変えています。

同じアイテムをYOPPYのサイズ(2)と渡辺直美のサイズ(4)のそれぞれを用意

ーグレーディングしただけではないんですね。

渡辺:そうなんですよ。なので、どんな体型の人でもフィットするようになっているんじゃないかな。プニュズのスタッフってみんな痩せていて、プラスサイズの体型をわかっているのが私しかいないんです。ブランド立ち上げ時は、私が書いたデザイン画を元にサンプル発注していたんですが、ファーストサンプルが私が2人分入るくらい大きかったんですよ。「化け物みたいな扱いしてんじゃん!」とその時は殺意を覚えて(笑)。でもそれを経験して、太っていても肩幅や骨格は変わらないということを改めて実感できたんです。プニュズを通して胸や背中、お腹、太腿のディテールを素人なりに勉強してきたので、そのノウハウをテンにも活かしました。

ー1〜4の4サイズ展開で、1と2が一般向け、3と4がプラスサイズとのことですが、特にサイズ感にこだわったアイテムはありますか?

渡辺:パフスリーブのブラウスやワンピースです。プニュズでもパフスリーブに挑戦したのですが、プラスサイズは他のサイズと比べて生地を沢山使うので、どうしても価格に差が出てしまって。テンではプニュズでできなかったことをやりたかったので、ワンピースにラッフルをたくさん付けたり、肩が出るようなデザインを採用しました。あと、身体が大きいとワンピースのファスナーに手が届かないので、オリジナルのリボンを付けて引っ張れるようにしたり。

YOPPY:これは結構チャームポイントになっているよね。リトルサニーバイトではそういった視点がなかったので新しい発見でした。

渡辺直美 YOPPY
渡辺直美 YOPPY
渡辺直美 YOPPY
渡辺直美 YOPPY

Image by: 10

ーサイズごとの価格は変わってきますか?

YOPPY:それが一緒なんですよね。

渡辺:本当にびっくりこきまろです(笑)。生地の量は全然違いますけど、幅広い人に着ていただきたいので同じにしました。

ーブランドの目標について教えてください。

YOPPY:目標はみんながハッピーになってくれることですね。

渡辺:あとはそれぞれ大事な人と一緒に着て欲しいな。

ーペアコーデを提案?

渡辺:そうですね。まあ私たちがただペアコーデをやりたかったってだけなんですけど(笑)。

YOPPY:普段出来なかったからテンを作ったというのもあります。

渡辺:YOPPYは細くて背が高い一方で、私は丸くて背が低いじゃないですか。それこそペアコーデできるアイテムってTシャツくらいで。テンができたことで、色々なタイプの服をペアで着られるようになり、本当に嬉しいんです。

YOPPY:ペアで着たらタグ付けとかしてくれたので嬉しいですね。私達もペアコーデでピクニックとかテーマパークに行きたいです(笑)。

(聞き手:山本亜樹)

■10
受注期間:2021年2月5日(金)18:00〜2月11日(木)23:59

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