暮らしの道具として欠かせない食器類。日本では三大陶磁器や六古窯など地方の産地が有名ですが、ここ数年で都内にも魅力的な器が手に入る専門店が増えています。日本国内の焼き物文化を感じられる作家を中心に数百店以上を並べたり、欧州のヴィンテージやオリジナルの商品などを小規模で展開したりと、取り扱う商品の数や種類は店舗によってさまざま。そんな店主のセレクトのこだわりが色濃く反映された個性豊かな店内を楽しめるのも専門店で食器を選ぶ魅力の1つです。今回は高すぎず、ふらっと立ち寄れる東京の店舗を3つのエリアに分けて紹介します。
新宿区・渋谷区・港区・目黒区・世田谷区
ADVERTISING
商業施設や美術館、カフェ、ブランドの旗艦店が多く並ぶ港区、渋谷区、新宿区にあるショップから紹介します。
【渋谷】器まるかく
Image by: FASHIONSNAP
戸栗美術館や日本民藝館、松濤美術館といった施設が点在する京王井の頭線「神泉駅」から徒歩3分のエリアに店舗を構える「器まるかく」。味のある木製の扉を潜ると、見渡す限りに食器が並んでいる器好きにはたまらない空間です。日本の作家による現代の器と、江戸の終わりから昭和にかけて作られたヴィンテージの器など常時1000点以上を展開。外国人観光客が旅の目的地として訪れることも多いそう。
◾️器まるかく
所在地:東京都渋谷区神泉町20-4
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日
問い合わせ:03-3463-3225
公式サイト/公式オンラインストア/公式インスタグラム
【恵比寿】THE HARVEST
Image by: THE HARVEST
業務用食器やキッチン道具の卸を行うローヤル物産が手掛ける同店。恵比寿から徒歩5分ほどの場所に店舗を構えており、店内には所狭しとお皿やキッチン用品が並んでいます。国内外のアイテムのほか、オリジナルも多く、特に人気があるのはバリエーションが豊富な「Kuro」シリーズだそう。リーズナブルなうえ、店内で取り扱いっている商品のほとんどが電子レンジでも使用可能なため、新生活に向けて食器を揃える際にもおすすめです。
◾️THE HARVEST
所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-18-9タイムゾーンヒルトップビル1階
営業時間:11:00〜19:00
定休日:なし
問い合わせ:03-6826-6086
公式オンラインストア/公式インスタグラム
【南青山】at Kiln AOYAMA
Image by: at Kiln
カルチャーの発信地である青山と陶磁器の生産地である岐阜県の多治見市にそれぞれ拠点を構える「アットキルン(at Kiln)」。青山店はギャラリーショップと陶芸教室の2フロア構成で、ギャラリーショップでは「大人のためのうつわ」として上品でシックなデザインのアイテムを取り扱っているほか、作家の個展やワークショップを定期開催しているため、様々な角度で器を楽むことができます。
◾️at Kiln AOYAMA
所在地:東京都港区南青山6-6-22
営業時間:11:00〜19:00 ※陶芸教室は教室によって異なる
定休日:水曜日
問い合わせ:03-5778-3196
公式サイト/公式オンラインストア/公式インスタグラム
【新宿】器と工藝 コハルアン
Image by: 器と工藝 コハルアン
東京メトロ東西線の「神楽坂駅」から徒歩2分に位置する「器と工藝 コハルアン」には、店主が日本各地を旅してセレクトした工芸品が並びます。日本工藝の「いま」を感じられるセレクトをコンセプトに、日本の繊細な手仕事を味わえる作品が季節の花や草木と共に並べられた店内は店主の器への愛が感じられます。
◾️器と工藝 コハルアン
所在地:東京都新宿区矢来町68 アーバンステージ矢来101
営業時間:12:00〜18:00
※日・祝・展示最終日は12:00〜17:00
定休日:月・火・水(公式サイトのカレンダー参照)
問い合わせ:03-3235-7758
公式サイト/公式インスタグラム
【新宿】ラ・ロンダジル
Image by: Lα Ronde d’ Argile
神楽坂から脇道に入った路地にひっそりと佇む同店は、楕円形の窓が目印。2004年にオープンした同店で取り扱う商品は全て手仕事による工芸品で、1階のギャラリースペースでは毎月1〜2回展覧会を催し、アクセサリーや茶道具、家具など食器以外のアイテムが並ぶことも。店主によるディスプレイのセンスが高く、日常使いとしての食器だけでなく、心を豊かにしてくれる道具を選べるような空間です。
◾️ラ・ロンダジル(Lα Ronde d’ Argile)
所在地:東京都新宿区若宮町11 麻耶ビル1階
<営業時間>
展示会時:12:00〜19:00(日祝・最終 12:00〜18:00)
常設時:12:00〜17:00
定休日:日・月曜日(展示会時は月曜日のみ)
問い合わせ:03-3260-6801
公式サイト/公式インスタグラム
【赤坂】UTSUWA KESHIKI
Image by: UTSUWA KESHIKI
赤坂や六本木、乃木坂からもほど近い位置にあるオフィス兼シェアハウスの1室にある食器店。日本の作家が手掛けた漆器や木工、銀細工、ガラスなどの食器やカトラリーなど種類豊富に取り扱っています。展示会時以外は完全予約制のため、手厚い接客を受けながらじっくりと選ぶことができます。
◾️UTSUWA KESHIKI
所在地:東京都港区赤坂9-2-13 ninety two 13-205号
問い合わせ:03-6431-0047
営業時間:12:00〜19:00
来店予約方法:インスタグラムのDMにて
※当日の希望は13:00まで
公式サイト/公式インスタグラム
【目黒】MIGRATORY
Image by: MIGRATORY
英語で「移動/移住する」という意味の形容詞を店舗名に冠した同店は、「日々の暮らしに彩りを添える」をコンセプトに2010年にオープン。手仕事ならではの温かみを感じ取れる食器を国内外でセレクトしており、個性豊かな柄物やグラスのほか、インテリアとしても活用できるトレイなども揃えています。
◾️ミグラトリー(MIGRATORY)
所在地:東京都目黒区上目黒2-44-10 1階
営業時間:12:00〜19:00
定休日:火曜日
問い合わせ:03-6303-3272
公式サイト/公式インスタグラム
【中目黒】工藝 器と道具 SML
Image by: SML
中目黒の住宅街に位置する「SML」も、日本の工芸品の魅力を感じることができる店舗の1つ。駅から少し離れていますが、ガラス張りの外観から見える店内の端正なディスプレイは思わず立ち寄りたくなります。食器のセレクトだけでなく、作家さんとコラボレーションしたオリジナルの商品も展開。企画展も定期的に開催しており、内容によって異なる店内の雰囲気が味わえます。
◾️工藝 器と道具 SML(エスエムエル)
所在地:東京都目黒区青葉台1-15-1 AK-1ビル1階
営業時間:12:00〜19:00 ※土日祝は11:00〜19:00
問い合わせ:e-shop@sm-l.jp
公式サイト/公式オンラインストア/公式インスタグラム
【田園調布】IN MY BASKET
「IN MY BASKET」公式インスタグラムより
「NO BORDER」をテーマに料理スタイリストの宮下肇子さんが2005年にオープンした同店には、彼女がセレクトした日本の作家の作品や、イギリスのオールドカトラリー、ベルギーのテーブルリネン類などが並んでいます。目玉はフランス系スイス人のクリスチャンヌ・ペロション(Christiane Perrochon)の器。移住先のイタリア・トスカーナの自然を表現した色彩豊かなデザインが人気で、日本では手に取って見れるお店は少ないのだそう。同店では常時50点ほどを取り扱っているので、一見の価値ありです。
◾️イン マイ バスケット(IN MY BASKET)
所在地:東京都世田谷区玉川田園調布2-7-18セトル田園調布106
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日、火曜日不定休
問い合わせ:03-3722-9660
公式サイト/公式オンラインストア/公式インスタグラム
【二子玉川】KOHORO
Image by: KOHORO
ファミリー層や若者に人気な二子玉川で20年近く営業している同店は、玉川高島屋の裏道、飲食店や雑貨店が並ぶ静かな通りにあります。アットホームな雰囲気の店内では、「つくるをまもる」をモットーに普段使いしやすい現代作家の器や、コラボレーションによるオリジナルのアイテムを展開。定期的に展示会を開催しており、ホームページに掲載されている「読みもの」で作品や作家さんの情報だけでなく、産地の特徴、スタッフが使用した感想などが詳細に記載されているため、お店の情報収集におすすめです。
◾️KOHORO
所在地:東京都世田谷区玉川3-12-11 1階
営業時間:11:00〜19:00
定休日:ホームページを参照
問い合わせ:03-5717-9401
公式サイト・公式オンラインストア/公式インスタグラム
台東区・江東区
東東京エリアで食器を探すには清澄白河と蔵前がおすすめ。東京のブルックリンと呼ばれ、工房が点在するもの作りが盛んな蔵前と、カフェやコーヒー専門店が数多く出店し、コーヒーの街として知られており、本格的なハンドドリップコーヒーの道具を取り扱っているお店が多い清澄白河は、それぞれ街散策にもぴったりです。
【清澄白河】POTPURR
Image by: POTPURR
都営大江戸線と半蔵門線の「清澄白河」駅からそれぞれ徒歩3分ほどの立地にある同店は、深緑色のタイルが目印。店名の「ポトペリー」は、スウェーデン語で「混ぜ合わせ」の意味を持ち、日本の職人による作品のほか、オリジナルの食器やオブジェ、雑貨など生活用品も揃えています。北欧風のアイテムも多く、モダンでありながら温かな雰囲気の店内には立ち寄ったら思わず購入してしまうような魅力があります。
◾️ポトペリー(POTPURR)
所在地:東京都江東区白河2-1-2
営業時間:平日 11:00〜12:30/13:30〜19:00、土日祝 11:00〜19:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日に振替え)
問い合わせ:03-5875-8935
公式オンラインストア/公式インスタグラム
【蔵前】proto 器とタカラモノ
Image by: proto 器とタカラモノ
「proto 器とタカラモノ」は、オリジナルホームフレグランスが作れることで人気を博したスキンケアブランド「オサジ(OSAJI)」による初の調香専門店「kako -家香-」と同じビルに入居。スタイリッシュな店内には、国内の気鋭作家の作品や海外から買い付けたアイテムが並びます。普段使いできるアイテムでありながら、見たことの無いようなデザイン性の高い食器を求める方におすすめしたい店舗です。
◾️proto 器とタカラモノ
所在地:東京都台東区蔵前4-20-12 精華ビル 2階
営業時間:平日 12:00〜19:00、土日祝 11:00〜19:00
定休日:年末年始
公式オンラインストア/公式インスタグラム
【蔵前】Made with Love
Image by: Made with Love
2020年にリノベーションした築50年越えのビルの2階に出店する隠れ家のような食器店。ドレスデザインやブライダルを中心としたクリエイティブを手掛けるUNODESIGNが運営し、店主が訪れた際に感銘を受けたショップが多かったというニューヨークやパリを中心に、世界中で買い付けた食器を展開。店内には食器として使っても良し、インテリアとして飾っても良しな可愛らしいアイテムがところ狭しと並んでいます。営業日や営業時間は固定していないそうなので、訪れる際は事前にインスタグラムでチェックしておくと安心です。
◾️メイド ウィズ ラブ(Made with Love)
所在地:東京都台東区蔵前4-14-11 ウグイスビル 303号室
公式オンラインストア/公式インスタグラム
【蔵前】道具屋nobori
大江戸線の「蔵前」駅から徒歩1分の好立地に位置する「道具屋nobori」はグラスや陶磁器、カトラリーなど食器のセレクトに力を入れている店舗の1つです。「デザインが良いけどリーズナブルで日常に馴染みやすいもの」を生産国にこだわらずラインナップし、店主が実際に使って良かったものをベースにセレクトしているそう。美しい装飾が施されたプレートから個性的な造形のグラスまでカテゴリーもさまざま。食器のほかにも調理器具や茶器、コーヒー用品、衣料品も揃えている暮らしの道具全般を揃えています。
◾️道具屋nobori
所在地:東京都台東区寿3-7-1 寿町フラワーホーム1階
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜日
公式オンラインストア/公式インスタグラム
武蔵野市(吉祥寺)
西東京エリアでは、吉祥寺から2店舗をご紹介。
【吉祥寺】フリーデザイン
Image by: フリーデザイン
北欧のブランドを中心に暮らしの道具を販売。「マリメッコ(Marimekko)」や「イッタラ(Iittala)」「リサ・ラーソン(Lisa Larson)」「アルテック(artek)」などの定番ブランドと合わせ、スタッフが使い勝手の良さを基準にセレクトした商品をラインナップしています。北欧テイストが好きで新しいブランドを開拓したいという方に訪れてほしいお店です。
◾️フリーデザイン(free design)
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-18-2 2階
営業時間:11:00〜19:00
定休日:不定休
問い合わせ:0422-21-2070
公式サイト/公式インスタグラム
【吉祥寺】mist∞
「mist∞」は、テーブルウェアを中心に暮らしに関する道具を展示販売するギャラリーで、武蔵野八幡神社から徒歩1分ほどの場所にあります。コンクリートの壁とヴィンテージ感が漂う家具が並ぶシンプルでありながら、温かみを感じる空間で、陶磁器やガラス器といった食器類のほか、アクセサリーやバッグ、衣料品なども販売。作家さんが在廊していることも多く、作り手の人とコミニュケーションを通して商品を選ぶことができます。
◾️mist∞
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺北町1-1-20 藤野ハウス3階
※不定期営業(最新の営業日はブログを参照)
問い合わせ:0422-27-5450
公式サイト/公式オンラインストア/公式インスタグラム/ブログ
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【まとめ】の過去記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境