コロナに戦争と、何かと暗い話題が続く昨今。昔から呪術的な力があると信じられている天然石やパワーストーンの力を借り、塞ぎ込みがちな気持ちを少しでも晴れやかにしたいと考える人も多いのでは?そんなユーザーの気持ちに応えるかのように、「ハトラ(HATRA)」のイヤーカフや、元「ステア(STAIR)」の武笠綾子が新たに立ち上げた「バランス(±BALANCE)」など、天然石やパワーストーンを用いたジュエリーアイテムが近年数多く登場しています。
そんな中、石にまつわるファッションアイテムが急激に変化!?パワーストーンや天然石のような煌びやかな宝石ではなく、河原などで見かける"ガチ石"がファッションアイテムとして昇華されています。
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身につける"ガチ石"の先駆けは「ヒダカ」?
デザイナーの日高俊が手掛ける「ヒダカ(HIDAKA)」は、2022年春夏コレクションで石にフォーカスしたアクセサリーやインテリアアイテムを発表。石に注目したアイテムは学生時代から興味があったものの、技術的な問題で断念したとか。数年越しに実現したアイテムは、すべてデザイナー自身が河原で拾った石を使用。ネックレスやキーリング、キーチェーンなどを展開したほか、陶芸作家の一ノ谷とコラボレーションした一輪挿しも発売しました。
パワーストーンとガチ石の間を攻める「アンダーカバー」
パリコレにもガチ石の影!「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がパリファッションウィークで発表した2023年春夏ウィメンズコレクションには大ぶりな天然石を使ったゴールドピアスやネックレスが登場。「ノグチ(noguchi)」との協業で生まれたジュエリーの中でも、一際目を引いたのは特大石を使用したネックレス。中でもサファイアのブルーと石らしい無骨なグレーがミックスされたネックレスが、イットアイテムです。
ボタンの代わりに石!「ペナルティメント」
ラフ・シモンズによる「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の立ち上げメンバーとしてニットデザインを担当したシャン・ガオ(Xiang Gao)。彼女が2018年に立ち上げたブランド「ペナルティメント(Penultimate)」は、ルーツである中国とアメリカでの生活からインスピレーションを得た、ユニークなデザインに定評があるブランドです。
そんなペナルティメントの2023年春夏コレクションは、ガチ石を用いたアイテムを数多くラインナップ。河原にあるような石を連ねたネックレスや、ボタンの代わりに石を用いたアウターなど、その使用方法も様々です。
石をコレクションの中核に据えた理由についてデザイナーのシャン氏は中国神話に登場する女神・女媧を挙げ「彼女は、裂けてしまった天空の切れ目を石で修復し、人々を災いから救ったという伝説が残っています。石は日常生活ではほとんど価値のないものですが、人類の起源を表現するためには必要不可欠なものだと考えました」とコメント。石を用いたアイテムのほか、伏義や神獣、霊獣など中国神話に登場する神様やモチーフをデザインに落としたアイテムを発表しました。
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