オリーブオイルとコーヒーの新たな出会い スターバックスが新ライン「オリアート™」を世界初披露
「オリアート™(OleatoTM)」の商品ラインナップ一部
Image by: FASHIONSNAP
「オリアート™(OleatoTM)」の商品ラインナップ一部
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オリーブオイルとコーヒーの新たな出会い スターバックスが新ライン「オリアート™」を世界初披露
「オリアート™(OleatoTM)」の商品ラインナップ一部
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「スターバックス」が、新たな商品カテゴリーとなる「オリアート™(OleatoTM)」を2月20日、イタリア・ミラノで世界初披露した。オリーブオイルとコーヒーという意外な組み合わせで味わいのマリアージュを探求し、新しいコーヒー体験を提案する。22日にイタリア国内のスターバックス店舗およびスターバックスリザーブ® ロースタリーミラノで先行発売、今年後半には日本での展開も予定され、新たなプラットフォームとしてメニューに加わる。
新製品発表会は、イタリアの第1号店として2018年9月にオープンしたミラノの中心街に位置するスターバックスリザーブ® ロースタリーミラノで開催。世界でも限られたメディアに向けた発表会では、創業者兼暫定CEOのハワード・シュルツ(Howard Schultz)が直々に商品に関する説明を行った。ミラノは、同氏が1983年に初めて訪れた際に、エスプレッソというイタリア人の生活に根付いたコーヒー文化に魅了され、スターバックスのヴィジョン構築に大きな影響を受けたという思い入れのある地。オリアート™の発売前日には同店で約200名のゲストを招いたイベントが開催され、ミラノの街に世界各国から多くの人が集まるファッションウィーク期間中でのお披露目となった。
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Video by スターバックス
「オリアート™」はイタリア語でオイルを意味し、エスプレッソと同じくイタリア人の食卓には欠かせないオリーブオイルに着目。健康のためにスプーン一杯のオリーブオイルを飲むイタリア人の伝統的な習慣をヒントに商品が開発された。スターバックスのアラビカコーヒーに、シチリア島で100年以上の歴史を誇る「パルタナ(Partanna)」社の高品質のオリーブの品種 ノチェラーラ・デル・べリーチェ(カステルヴェトラーノ)から抽出されたコールドプレス エクストラバージンオイルを、それぞれのドリンクにおおよそスプーン一杯(15mL)使用。様々な方法でコーヒーとブレンディングし、発表会では異なる製法で作られた4種のドリンクが振る舞われた。
「オリアート™アイスシェイクンエスプレッソ」は、ヘーゼルナッツ風味のエスプレッソとオーツミルクにエクストラバージンオイルを加え、シェイカーで作るドリンク。水出しのコールドブリューに、エクストラ バージンオイルを混ぜ、ほのかに甘く口当たりが良いバニラスイートクリームを乗せた「オリアート™ゴールデンフォームコールドブリュー」のほか、浅煎りのスターバックス ブロンドエスプレッソ ローストにエクストラバージンオイルを加え、オーツミルクとスチームし香ばしさが引き立つ「オリアート™カフェラテ」、スターバックスリザーブ® ロースタリーミラノでは、エスプレッソとバニラシロップ、オレンジビター、オーツミルクにエクストラバージンオイルを加え、氷の上から注いだ柑橘系の爽やかな「オリアート™アイスコルタード」が登場する。また、ウォッカを使用したカクテル「オリアート™ゴールデンフォームエスプレッソマティーニ」もミラノのロースタリー店舗で発売される。そのほか、レモンをひと絞り加えたエクストラバージンオイルで作ったパッションフルーツ コールド フォームと、エスプレッソのペアリングが楽しめる「オリアートTMディコンストラクティッド」もラインナップする。
『オリアート™アイスシェイクンエスプレッソ』
Image by: スターバックス
いずれもエクストラバージンオイルの芳醇な香りや濃厚さ、まろやかで滑らかな口当たりが特徴で、開発チームが最適なコーヒーの選定から、オイルを乳化させるためのベースミルクやシロップの配分まで試行錯誤を重ね、実験的で新感覚のテイストに仕上がった。また、カスタマイズとしてエスプレッソドリンクやティーラテなど一部の商品にエクストラバージンオイル1プレスや、エクストラバージンオイルを使用したゴールデンフォームの追加も可能だ。
日本での展開メニューは未定だが、スターバックスジャパンに勤務した経験があり日本市場にも精通する登壇者の一人、チーフマーケティングオフィサーのブレディ・ブリューワー(Brady Brewer)は新製品について、「日本人は新しいもの好きで、"本物であること"を享受するマインドがある。最初は初めての組み合わせに驚くかもしれないが、『美味しい』『もう試した?』といった反応が広まってくれることを期待している」と話した。
「オリアート™」の開発は昨年9月にシュルツ氏からの提案でスタートし、わずか4ヶ月ほどでグローバルでの商品化に至った、いわば“創業者の肝いり”のプロジェクト。同氏は「コーヒーとオリーブオイルという斬新な組み合わせに、もしかしたら懐疑的な意見もあるかもしれない。だが我々は創業から50年以上経った今でも起業家精神を忘れず、先駆者であり続けるために、色々なコーヒーの楽しみ方を顧客に積極的に提供し続けている。それを今日まで一杯のカップの中に証明してきた。今回もまた多くのカスタマーがこの革新的なコーヒー体験を楽しんでくれることを願っている」と新製品への自信を滲ませた。
「オリアート™」はイタリアでの先行発売に続き、今春には米国をはじめ、世界の一部のマーケットおよび日本での展開を順次予定している。
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