「ルイ・ヴィトン」のブランドアンバサダーを務める岩田剛典さん
Image by: FASHIONSNAP
EXILEと三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーで俳優の岩田剛典さんがツアーの間を縫って駆けつけたのは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のエキシビション「SEE LV」。中国、ドバイに続いて東京にやってきた話題の巡回展です。
同展は、メゾンのヘリテージ・コレクションから選りすぐりの歴史的アーカイヴの数々と最新のクリエイションを組み合わせて紹介。没入型のデジタル体験を通して、ルイ・ヴィトンの世界観を探求できる内容となっています。
東京ミッドタウンに現れた巨大な特設会場
会場となったのは東京ミッドタウン 芝生広場。東京のテーマカラーであるピンクと、QRコードをモチーフにしたデザインが目を引きます。岩田さんは「想像以上に大きな会場で圧倒されました。この夏、たくさんの人が集まる場所になるんだろうな」と、そのダイナミックな外観に驚いた様子。
ブランドアンバサダーを務める岩田さんは、同展の音声ガイドナビゲーターも担当。スマートフォンで会場内にあるQRコードを読み取れば、お手持ちのイヤホンやヘッドホンで聞くことができます。「説得力のあるナレーションへのプレッシャーがありましたね。ファッションならではの用語もあり、難しかったです。でも今日ここに来て自分で聴いてみたら、いい感じになじんでいて安心しました(笑)」。
「自分の人生の主役は、自分だけだから」
特に「第1の世界 - ルイを見つけて」のセクションでは、創業者ルイ・ヴィトンになりきったセリフが印象的。人工知能を駆使して描かれた、若き日のルイのポートレートを眺めながらその声を聞くと、そこはまるで演劇空間のよう。「オーディオガイドを聞きながら展示を見ていただいてもいいですし、空間だけでも楽しめると思います。少しでも『SEE LV』の魅力を伝えられたらという思いで、お手伝いさせていただきました」。
実は、来たる8月4日は創業者ルイの誕生日。16歳の若さでトランク職人になることを決心し、革新的なアイデアで世界的なブランドを築き上げた伝説的人物の201回目の生誕祭となります。
「すごいですね、その若さで自分の人生を決断できるなんて。自分とは比べようもないですけど、僕も人生で大きな決断をしなきゃいけない場面が何度かありました。無謀に思えるようなことでも、覚悟を決めて飛び込む勇気って、時には必要ですよね。自分の人生の主役は自分しかいないので、生きている時間を充実させなきゃ。そういう意味ではとても共感できます」
世界中のブランドアンバサダーたち
そして「第2の世界 ファッションの世界へ」にはリアーナ(Rihanna)やジジ・ハディッド(Gigi Hadid)など、世界で活躍するセレブリティたちの写真が壁一面を埋め尽くしています。その中には、日頃から愛用する「キーポル・バンドリエール」のバッグを持った岩田さんの姿も。
「撮影された写真をこんなに大きなパネルで飾ってもらうことはあまりないので…少し照れますね(笑)」
このセクションには、20世紀初頭のトランクからコンテンポラリーなルックまで、ルイ・ヴィトンのアイコニックなアイテムが揃います。キム・ジョーンズ(Kim Jones)とマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の後任として、それぞれメンズとウィメンズのアーティスティック・ディレクターに就任したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)による近年のコレクションも必見。
長く愛用できるデザインとクオリティ
「第3の世界 - バッグが紡ぐストーリー」では、過去から現在に至るルイ・ヴィトンのアイコンバッグを展示。「僕、気に入ったらめちゃくちゃ使うタイプなので、ルイ・ヴィトンさんのバッグはずっと愛用していますね。当たり前ですがバッグも服も素材がしっかりしていて、長く使える。そこはきっとブランドのポリシーなんじゃないかな」と話しながら、一つ一つのアイテムに見入ります。
思い入れのあるコレクションとの再会
「第4の世界 - 進化のギャラリー / 魔法が起きる舞台」では、ある展示品の前で足を止めた岩田さん。「僕が最初にルイ・ヴィトンさんとお仕事させていただいたパリコレの、キム・ジョーンズが手掛けたコレクションですね。今、当時の記憶がフラッシュバックしました。個人的にも思い入れのあるアイテムです」。
それは2017年に発表された、 NYのストリートブランド「シュプリーム(Supreme)」とのコラボレーションコレクションでした。大きくロゴの入った真っ赤な「キーポル・バンドリエール」とともに、モノグラム・モチーフが施された「スケートボード・トランク」とスケートボードも並んでいます。
ファッションとストリートカルチャー
「いわゆるハイブランドの世界におけるストリートブームと、僕がルイ・ヴィトンさんとお仕事させていただくタイミングがちょうど重なったんです。自分もルーツがストリートダンスなので、そこで共鳴しました。新作イヤホンのPRのダンスパフォーマンスビデオを撮ったことも思い出します。自分の活動と紐付けて、ルイ・ヴィトンさんの新しいチャレンジに一緒に乗っかった形かもしれないですね」
そして、ブランドのアイコニックな「モノグラム」をフィーチャーした「第5の世界 - モノグラムを巡る」では、人の形を感知するインタラクティブな仕掛けが待ち受けます。大画面の前で自由に身体を動かす岩田さんの姿は、ミュージックビデオのワンシーンのようでした。
変わるもの、そして変わらないもの
最後のセクション「ライブラリー」では、ルイ・ヴィトンが出版する最新の書籍や、厳選されたパブリケーションを展示。100タイトル以上をラインナップするメゾンの書籍の世界が広がります。
今回のエキシビションで、メゾンの160余年におよぶ歴史をめぐる旅を体感した岩田さん。「僕の職業は、変わっていくものの方が多いんです。自分の置かれている環境も、月日やキャリアとともに変わっていくべきだと思っています。でも逆に、変わらないものは自分のルーツ。ダンスだったり、仕事に対しての情熱だったりとか。これまで12年間、情熱を絶やすことなくやってきたので、そこはこれからも変わらないと思います」。
成長し変わり続ける自身と、変わることのない信念。その2つがあるからこそ、伝説的なクリエイションが生まれ続けるのかもしれません。
ルイ・ヴィトンらしい革新性に惹かれて
期間中は、東京ミッドタウン ガレリアB1 アトリウムにギフトショップがオープン。厳選されたルイ・ヴィトンの製品を取り扱う特別な空間となっています。岩田さんが店内で手に取ったのは、タイガーモチーフの収納ボックス。そのキュートなデザインに、思わず表情がほころびます。
「ブランドといえばルイ・ヴィトンというほど誰もが知る老舗ブランドなのに、革新的な試みに対して寛容。それがルイ・ヴィトンさんらしさなのかな、と感じます。いつも新しい景色を見させていただいていますね」
「SEE LV」展は8月21日までの開催。鮮やかなピンクのロゴを目印に、ルイ・ヴィトンの歴史を巡る特別な旅を楽しんで。
特別なノベルティ
創業者ルイ・ヴィトンの誕生日である8月4日より、先着順・個数限定にて来場者に「SEE LV」展オリジナルのトートバッグを配布(なくなり次第終了)。
■SEE LV
会期:8月21日(日)まで
会場:東京ミッドタウン 芝生広場
住所:東京都港区赤坂9-7-1
営業時間:11:00~20:00(最終入場は19:30)
要事前予約:ルイ・ヴィトン LINE公式アカウントより受付、ギフトショップは予約不要(混雑時はお待ちいただく場合あり)
※入場無料
Photo: LOUIS VUITTON / HIROYUKI OZAWA(FASHIONSNAP)
Styling: YASUHIRO WATANABE (W)
Hair&Makeup: SHINYA SHIMOKAWA at BERYL
Interview & text: FUYUKO TSUJI(FASHIONSNAP)
ジャケット 24万9,700円
Tシャツ 8万1,400円
パンツ 10万7,800円
ベルト、シューズ 参考商品
(価格全て税込)
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