リチャード・クイン
Image by: FASHIOSNAP
UPDATE
キャンペーンビジュアル、ムービー、アイテム画像を追加。コレクションは2024年9月末より発売予定。
イタリアのコンテンポラリーファッションブランド「マックス アンド コー(MAX&Co.)」がミラノでプレゼンテーションを行い、ファッションデザイナー リチャード・クイン(Richard Quinn)との2024年秋冬カプセルコレクション「MAi.」を発表した。この新作ラインナップについてリチャード本人がインタビューに応えた。
【リチャード・クイン】
1990年イギリス生まれ。セントラル セント マーチンズの卒業コレクションで「H&M デザインアワード 2017」を受賞し、2018年春夏には老舗百貨店「リバティ(Liberty)」とカプセルコレクションを製作。同年、第1回「英国デザイン クイーン・エリザベス2世アワード(Queen Elizabeth II Award for British Design)」を受賞し、ショー会場に女王が来場したことも話題に。昨年はビヨンセ(Beyoncé)が「ルネッサンス ワールド ツアー」の衣装を手掛けた。
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これまで「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」や「トミー・ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」ともコラボレーションを実現したリチャードが今回のテーマに選んだのは、1960年代のSF映画のキッチュな魅力。そこにAi(人工知能)に支配される近未来的な美学をクロスオーバーさせた。ビジュアルにAiモデルが使われ、過去からこれからの未来を見つめている。
AIモデルを採用したビジュアル
Image by: MAX&Co.
9月より展開される同コレクションでは、彼のシグネチャーであるフローラルプリントとブライトカラーをフィーチャー。ヴィンテージレザー調のテクニカル素材とパテントレザーのセットアップ、スパンコール刺しゅうが施されたマキシスーツなどがそろう。ミックスして着こなせる各アイテムは「スタイルは自分の個性を表すもの。ユニークに、自分らしく大胆に組み合わせやムードで遊ぼう」というメッセージを反映しているという。
プレゼンテーションの様子
Image by: FASHIONSNAP
―今回のコレクションはスウィンギング・ロンドン(1960年代のロンドンの若者文化)を思わせます。
リチャード:ええ、まさに。マリー・クワント(Mary Quant)や映画「オースティン・パワーズ」風ですよね。力強いグラフィックプリントと60年代のボクシーシェイプを採用しました。
―60年代のクリエイターで尊敬している人は?
リチャード:アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が一番好きです。アイコニックな彼の作品は、今でもあらゆる場所で目にしますよね。私のインスピレーション源となっているのが、今回のコレクションからも感じられるかと思います。
―特にどのアイテムを気に入っていますか?
リチャード:子ども服ですね、母子コーディネートができるようになっているんです。力強いプリントや装飾を施したイヴニングウェアやドレスもお気に入り。ロンググローブもドレスに合わせられるように作りました。
―服をデザインするときはいつもプリントから考えるのでしょうか?
リチャード:デザインを進行しながらプリントやテキスタイルを考えます。フィッティングをしながらプリントのスケールや色などを調整していく感じですね。私はロンドンにアトリエがあり、テキスタイルプリンターもそこにあるので同時に進められるんです。
―英国人らしさはあなたのデザインに反映されていると思いますか?
リチャード:そうですね、ブランドのスピリットはまさにイギリス的です。今はパリ的なものが世にありふれていますが、50〜60年代のイギリスのクチュールはフェミニン。細部まで技巧が凝らされているので参考にすることが多いです。
―日本のファンにメッセージをお願いします。
リチャード:実は今年の休みに来日する予定なんです。私のボーイフレンドは日本に住んでいたことがあり日本語を話せるので、彼に案内してもらおうと思っています。ずっと行きたいと思っていたので楽しみです!
Image by: MAX&Co.
Video by MAX&Co.
(聞き手:辻 富由子)
◾️マックス アンド コー:公式サイト
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