老舗のお菓子には秘密あり。「老舗レトロな東京みやげ」では、東京にある老舗洋菓子店の中から、パッケージだけで思わず買いたくなってしまうレトロ可愛いお土産をピックアップ。第6回目は、市ヶ谷にある洋菓子店「ゴンドラ」のパウンドケーキです。
靖国神社のすぐそばにある1933年創業の「ゴンドラ」は、80年以上、親子三代にわたって引き継がれてきました。「パウンドケーキといえばゴンドラ」と言われるほど、熱烈なファンが多くいます。スイス国立リッチモント製菓専門学校をアジア人で初めて卒業した二代目店主の細内進さんは、平成8年の「現代の名工」にも選ばれており、「知られているケーキをより美味しくつくること」をモットーにこだわりぬいた手作り菓子を生み出してきました。お店の顔として知られるパウンドケーキも、バター、卵、小麦粉、砂糖が均等に入っていることから洋菓子の基本中の基本ともいわれるお菓子。細内さんの息子である三代目店主は、フランス、ドイツ、ベルギーで修行を積み、「ゴンドラ」の伝統の味を守り継いでいます。
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− PACKAGE DESIGN −
紙袋には店名でもある"ゴンドラ(イタリアにあるヴェネツィアの運河を流れる小船)"のイラストが描かれています。包装紙にも可愛らしい花柄の中に小さなゴンドラのイラストが。包装紙のイラストに入った金色と、リボンの金色が全体のアクセントになっています。
箱を開けると、パウンドケーキの入った缶が登場。缶に入っているケーキは珍しいですが、缶入りという点も「ゴンドラ」のこだわりのひとつ。パウンドケーキのしっとり感をできるだけ損なわないため、そして冷蔵庫で保管したときに他の食品の匂いが移らないようにといった配慮から、ケーキの形に合わせた丸い缶に入った状態で販売しているそうです。価格は15cmサイズで、2500円(税込)。
− TASTE −
「飲み物がなくても美味しく食べられるパウンドケーキ」と絶賛されているだけあって、とてもしっとりしていて、喉をすっと通る美味しさです。ケーキの表面に塗られたラム酒の香りが口の中にほんのり広がり、ケーキの底にしかれたレーズンが食感と味のアクセントになっています。基本中の基本の洋菓子とはいえ、ゴンドラのパウンドケーキは想像を超える美味しさで、しつこくなく、食感も軽すぎず重すぎず、一度食べたら忘れられない味です。
ホールのパウンドケーキは15cmのほかに、18cm(3800円)サイズがあり、手軽に食べられるカットパウンドケーキも販売されています。チョコレートを使ったパウンドケーキ「ショコラゴンドール」や、オレンジを生地に混ぜた「オレンジケーキ」もあり、普通のパウンドケーキと合わせて楽しみたい商品です。時期によっては遅めの時間だと売り切れていることもあるようなので、入手難易度は「★★☆」とします。
入手難易度は、その商品が手に入りやすいかどうかをFASHIONSNAP独自の判断で三段階にわけて評価したもの。
★☆☆:いつでも手に入る
★★☆:夕方以降は売り切れの可能性あり
★★★:開店直後か予約必須
【 Shop Information 】
所在地:〒102-0074 東京都千代田区九段南3-7-8
TEL:03-3265-2761
営業時間:9:30〜19:30(土曜は18時まで)
休業日:日曜・祝日(12月は無休)
最寄り駅:市ヶ谷駅
アクセス:都営地下鉄新宿線市ヶ谷駅より徒歩6分
その他販売場所:なし
公式サイト
■老舗レトロな東京みやげ
・第1回「ローザー洋菓子店」ロシアチョコレート
・第2回「タカセ」アーモンドチュイル
・第3回「こけし屋」クッキー
・第4回「カド」マドレーヌ
・第5回「資生堂パーラー」クッキー
・第6回「ゴンドラ」パウンドケーキ
・第7回「近江屋洋菓子店」フルーツポンチ
・第8回「アルプス洋菓子店」モカロール
・第9回「オザワ洋菓子店」イチゴシャンデ
・第10回「マッターホーン」バウムクーヘン
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