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【1月22日更新】2016年8月に閉店しました。
老舗のお菓子には秘密あり。「老舗レトロな東京みやげ」では、東京にある老舗洋菓子店の中から、パッケージだけで思わず買いたくなってしまうレトロ可愛いお土産をピックアップ。味だけじゃない、ショップ袋やパッケージデザインなどからお土産を徹底解剖します。第4回目は、駒込にある「カド」のマドレーヌです。
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東京・駒込にあるフランス菓子「カド」は、1960年創業。貝形のマドレーヌを日本で初めて販売したお店です。当時、日本のマドレーヌは花の形をした丸いスポンジケーキでしたが、フランスの老舗菓子店「CADOT(カド)」で修行した創業者高田壮一郎が、フランス流の貝型の焼き型を持ち帰ったことで、貝型のマドレーヌは日本にも広く浸透していきました。帰国後、フランスの「CADOT」より屋号の使用を認められ、高田は同店名のお店を日本に構えます。歴史ある「カド」は川端康成が愛した洋菓子店としても有名で、「パリ帰りの見本の菓子を食べさせてもらった時、その味はひと美しさとは心底から私をよろこばせた。(一部抜粋)」と本人直筆の推薦文が店内に飾られています。今回は「カド」を代表するお菓子、マドレーヌを紹介します。
− PACKAGE DESIGN −
クラフト素材の無地の袋に「カド」の赤いスタンプが押されたシンプルなショップ袋。リボンは何種類かありましたが、フランス菓子ということで、フランス国旗の3色のリボンをかけてくれました。包装紙の柄は、絵の右下に「ROUSSILLON(ルシヨン)」「GASCOGNE(ガスコーニュ)」「TOURAINE(トゥーレーヌ)」などフランスの歴史的地域名が入っていることから、それぞれの民族衣装が描かれているようです。カドの赤いロゴがアクセントになっていて、色合いもとても上品。
箱だけではなく中身もシンプルで開けるとクッション材の上にきれいな貝型の個装されたマドレーヌが並んでいます。開けたときにふわっと広がるバターのいい香りがたまりません。本国フランスから受け継いだ伝統的な焼き型を使って焼かれたマドレーヌは、少しの崩れもなくどれも美しい貝形です。価格は8個入りで1270円(税込)。
− TASTE −
うっすら黄金色の「カド」のマドレーヌは、手のひらサイズ。しっとりとふわふわな食感で、バターの重さを感じることもなく、はちみつがほんのりと香る、心地良い甘さに仕上がっています。箱に一緒に入っていた説明書きには「紅茶に浸して召上がっていただくと更に一層しゃれた味を味わっていただけます」とコメントが添えられています。
通常のマドレーヌのほかに、「抹茶マドレーヌ」の販売も。店舗だけでなく、オンラインショップでも購入可能で、箱入りのマドレーヌは10個入り(1550円)から30個入り(4644円)まで6種類のサイズが展開されています。マドレーヌはひとつずつ手作りで、一日に製造できる個数も限られているため、遅めの時間は品切れしてしまうこともあるそう。そのため入手難易度は「★★☆」。マドレーヌの間にクリームを挟んだケーキ「コショネ」も人気があり、子ブタをかたどった可愛らしい見た目はショーケースでも一際目を引く存在。箱入りのマドレーヌと一緒にお土産として買ってみるのも喜ばれそうです。
入手難易度は、その商品が手に入りやすいかどうかをFASHIONSNAP独自の判断で三段階にわけて評価したもの。
★☆☆:いつでも手に入る
★★☆:夕方以降は売り切れの可能性あり
★★★:開店直後か予約必須
【 Shop Information 】
所在地:〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-49-3
TEL:03-3910-6241
営業時間:9:00〜19:00
休業日:不定休
最寄り駅:駒込駅
アクセス:駅出口5より徒歩6分
■老舗レトロな東京みやげ
・第1回「ローザー洋菓子店」ロシアチョコレート
・第2回「タカセ」アーモンドチュイル
・第3回「こけし屋」クッキー
・第4回「カド」マドレーヌ
・第5回「資生堂パーラー」クッキー
・第6回「ゴンドラ」パウンドケーキ
・第7回「近江屋洋菓子店」フルーツポンチ
・第8回「アルプス洋菓子店」モカロール
・第9回「オザワ洋菓子店」イチゴシャンデ
・第10回「マッターホーン」バウムクーヘン
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