UPDATE
【追記】建物の老朽化に伴い、2022年3月をもって営業を終了。約3年の休業・建築期間後に営業再開予定。
老舗のお菓子には秘密あり。「老舗レトロな東京みやげ」では、東京にある老舗洋菓子店の中から、パッケージだけで思わず買いたくなってしまうレトロ可愛いお土産をピックアップ。味だけじゃない、ショップ袋やパッケージデザインなどからお土産を徹底解剖します。第3回目は、西荻窪にある「こけし屋」のクッキーです。
洋菓子とフランス料理のお店「こけし屋」は1949年創業。西荻窪駅すぐの本館には、1階の洋菓子コーナーだけでなく、喫茶室やレストラン、そして中宴会場があります。戦前までこの土地には洋品店があったそうですが、戦後焼け残った敷地でその洋品店の息子と従兄が甘味屋として立て直したのが「こけし屋」の始まり。店内に飾られていたこけしを見た従兄の「国が破れても日本の伝統は消えることはない」という思いから、「こけし屋」と名づけられたそうです。
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今回紹介するのはクッキー。洋菓子の定番中の定番だからこそ、いくつになっても誰がもらっても嬉しいお土産ですね。
− PACKAGE DESIGN −
洋菓子だけではなく、フランス料理も提供する「こけし屋」の袋は、フランス国旗を思わせる赤と青のラインが目を引きます。お店の袋や包装紙に描かれている特徴的なイラストは、洋画家の鈴木信太郎によるもの。かつて「こけし屋」では、井伏鱒二や池袋にある「タカセ」の包装紙のイラストを担当した東郷青児など、中央線沿線に住む文豪や画家たちによる会が開かれていたそうで、鈴木信太郎もその一員だったことからデザインを手掛けることになったとか。緑にピンクのイラストが描かれた包装紙に金のリボンという組み合わせは、斬新で印象に残りますね。
包装紙を開けると、アンティーク調のお洒落な缶が登場。写真は「クッキー小缶(330g)」、価格は1900円(税別)。
− TASTE −
フタを開けた瞬間にバターの良い香りが広がります。真ん中の大きな丸いクッキーを除いて全て一口サイズで、ココア味やナッツ味、チーズ味など味も様々。全9種類のクッキーがきれいに小分けされていて、どの部屋もぎっしりと詰め込まれています。
バターたっぷりのクッキーというよりは、さくっとした食感で甘さは控えめ。そこが「こけし屋」のクッキーの美味しさの秘訣で、甘すぎないからこそ一度食べ始めるとついつい全部食べてしまいそうになります。小缶でもボリュームたっぷりですが、「クッキー中缶(610g)」(税別3000円)、「クッキー大缶(900g)」(税別3900円)と三種類があり、どれだけ大きな缶に入っているのか、それ見たさにも買いたくなってしまいますね。「こけし屋」はお店も大きく、比較的手に入りやすいため、入手難易度は「★☆☆」。クッキーなどの焼き菓子は都内・地方発送もあり、遠方への贈り物としてもぴったりです。
入手難易度は、その商品が手に入りやすいかどうかをFASHIONSNAP独自の判断で三段階にわけて評価したもの。
★☆☆:いつでも手に入る
★★☆:夕方以降は売り切れの可能性あり
★★★:開店直後か予約必須
【 Shop Information 】
所在地:〒167-0053 杉並区西荻南3-14-6
TEL:03-3334-5111
営業時間:8:00〜22:00(本館)
休業日:火曜(祝日を除く)
最寄り駅:西荻窪駅
アクセス:駅南口より徒歩30秒
その他販売場所:都内・地方発送あり
公式サイト
■老舗レトロな東京みやげ
・第1回「ローザー洋菓子店」ロシアチョコレート
・第2回「タカセ」アーモンドチュイル
・第3回「こけし屋」クッキー
・第4回「カド」マドレーヌ
・第5回「資生堂パーラー」クッキー
・第6回「ゴンドラ」パウンドケーキ
・第7回「近江屋洋菓子店」フルーツポンチ
・第8回「アルプス洋菓子店」モカロール
・第9回「オザワ洋菓子店」イチゴシャンデ
・第10回「マッターホーン」バウムクーヘン
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