パリ2024オリンピックが、いよいよ開幕! 日本時間7月26日の深夜、パリ市内を流れるセーヌ川沿いで大規模な開会式が行われました。夏季大会史上はじめて、スタジアムの外で開催されたことから「過去最大規模」との呼び声高い開会式の様子を、豪華な出演アーティストの着用衣装とともにプレイバック。
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過去最大規模? 開会式の見どころ
今回の開会式は、セーヌ川沿いを使用するといった大胆な屋外コンセプトによって、観客数や地理的範囲ともに過去最大規模。フランスの舞台演出家で俳優のトマ・ジョリー(Thomas Jolly)が芸術監督を務め、テレビ司会者のダフネ・ビュルキ(Daphne Burki)が衣装監督を務めました。フランス発の名作ミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Misérables)」をもとにしたムービーや、キャバレー「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)」のパフォーマンス、パリコレを模したステージなど、フランスならではの文化を活かした演出が多数登場。また、キャバレーからコンテンポラリーダンス、曲芸、新競技のブレイキン(ブレイクダンス)に至るまで、フランスの文化との結びつきの強いさまざまなダンススタイルが披露されました。開会中はあいにくの雨模様となりましたが、それを感じさせない豪華なパフォーマンスが注目を集めました。
出演者の着用衣装をプレイバック
レディー・ガガ
開会式冒頭に登場したレディー・ガガ(Lady Gaga)は、パリを代表するバレリーナ ジジ・ジャンメール(Zizi Jeanmaire)の曲として知られる「Mon Truc en Plumes(私の羽根飾りのトリック)」を歌唱。振付は、フランスの古典を現代風にアレンジしたのだとか。
着用したのは、マリア・グラツィア・キウリが手掛けた「ディオール(Dior)」のオートクチュール。黒のフェザージャケットにサテンのビスチェ、パンティを重ね、鳥の換羽期に採取されたフェザー(羽毛)とスパンコールを刺繍した黒とピンクのスカートを着用しました。そのほか、ヘッドピースやグローブ、シューズに至るまで、すべてディオールのアイテムです。なお、パフォーマンスに使用されたポンポンは、フランスのキャバレー劇場であるル・リド(Le Lido)のアーカイヴからレンタルしたのだそうです。
ガガは出演後、自身の公式SNSを通して「私はフランスのアーティストではありませんが、フランスの人々やフランスの音楽を歌うことにいつも特別な繋がりを感じてきました。フランスの皆さん、私をあなたの国に迎えてくれて本当にありがとう! 今年のオリンピックに出場するすべての選手たち、おめでとう!皆さんのために歌い、皆さんを応援できることは、私にとってこの上ない名誉です」とコメントしました。
アヤ・ナカムラ
Image by: DIOR
続いて登場したアヤ・ナカムラ(Aya Nakamura)は代表曲「ジャジャ(Djadja)」を披露。ブロンドのヘアスタイルにマッチするゴールドの煌びやかなドレスは、ディオールのオートクチュール。ゴールドフェザーとシルクのアシンメトリーなドレスに、ディオールのシューズを組み合わせました。
アクセル・サン・シレル
Image by: DIOR
フランス国歌「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」を歌唱したメゾソプラノ歌手のアクセル・サン・シレル(Axelle Saint-Cirel)の着用ドレスも、ディオールのオートクチュール。8メートルを超える白いシルクのガウンを着用しました。
ジュリエット・アルマネ
Image by: DIOR
東京五輪以降、オリンピックの開会式では恒例となっている「イマジン(imagine)」のパフォーマンスを務めたジュリエット・アルマネ(Juliette Armanet)は、ディオールのブラックレザーのトップスに、刺繍職人クララ・ダギャン(Clara Daguin)とのコラボレーションによるパンツを着用。パンツに刺繍されたライトには、曲のリズムに合わせて作動する独創的なプログラミングシステムが採用されました。
セリーヌ・ディオン
難病「スティッフパーソン症候群」で闘病中のセリーヌ・ディオン(Céline Dion)が、同病を公表して以来、初めてのステージ復帰。フランスの伝説的なシャンソン歌手、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を熱唱し、力強く歌い上げる姿が世界中の感動を呼びました。
真っ白なデザインが印象的なドレスは、マリア・グラツィア・キウリによるディオールのオートクチュールのもの。何千ものシルバービーズを散りばめた500メートルを超えるフリンジで強調されたシルクのドレスにディオールの靴を合わせました。また、ピアノ伴奏を務めた作曲家で指揮者のスコット・プライスの衣装もディオールが担当。キム・ジョーンズがデザインしたブラックのオブリークタキシードを着用しました。
ジャンヌ・ダルク
Image by: JEANNE FRIOT
開会式終盤、白馬に乗って現れたジャンヌ・ダルク。五輪旗を背負ってセーヌ川を駆け抜けました。衣装デザインは、マドンナの衣装を手掛けたこともある、マレ地区生まれのパリ出身デザイナー ジャンヌ・フリオット(Jeanne Friot)が担当。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で経験を積んだ同氏が手掛ける「ジャンヌ・フリオット(JEANNE FRIOT)」は、デッドストックの生地のみを使用したアイテムを展開しています。今回の衣装には、ブランドのシグネチャーであるベルトデザインを随所にあしらいました。ブーツは、パリ発のシューズブランド「ボース(both)」とのコラボレーションによるもの。
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